WMC2016名古屋予選イベントカバレージ

​Round 6: 行弘 賢(東京) vs. 中村 篤史(静岡)

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フィーチャーテーブルに呼ばれ、対戦相手を見た瞬間。
行弘は「これ勝ったら優勝くらいきつい!」と大きな声で叫んだ。

今回、行弘が持ち込んだデッキはアブザンジャンク。
対する中村はモダンが始まって以来、継続して赤緑トロンを使っているプレイヤー。
そして、赤緑トロンはモダン創世記以来、黒緑系の天敵として君臨しているデッキなのだ。

行弘「トリマリされてようやくスタートラインやな!」

席に着いた行弘はデッキをシャッフルしながら叫びつつ頭を振る。
自らの頭に思い浮かぶ悪いイメージを振り切るように。

正面の席に座った中村は、穏やかに、にこやかに、ゆっくりとシャッフルする。
長く戦場を駆け抜けてきた相棒に、優しく語り掛けるように。

Game1


ダイスロールに勝った中村は初手を見て小さく頷く。
対する行弘は、7枚の初手を見て爆笑する。

行弘「普通キープやけど、ハンデスないから無理やー」

切りなおして6枚に減った手札には 《思考囲い》 があったため、ゲームスタート。

《ウルザの魔力炉》 から 《彩色の宝球》 と立ち上げた中村に、行弘は「事故ってもらうしかない!」と叫びながらの 《思考囲い》

《解放された者、カーン》
《幽霊街》
《世界を壊すもの》
《古きものの活性》
《探検の地図》
という中村の手札を見て、「まだ揃ってない!」と安堵しながら、 《探検の地図》 を抜く。

続くターンに中村は 《彩色の宝球》 を起動するが、引き込んだのは 《燃え柳の木立ち》
2枚目以降のウルザランドは中々引き込めない。

対する行弘はクロックとして 《タルモゴイフ》 を送り出し、続くターンには 《思考囲い》 《解放された者、カーン》 を抜き去る。
このまま何も引かれなければ、フェッチランドとハンデスで育った 《タルモゴイフ》 で殴り切れるかもしれない。理想の形だ。

しかし、それは「何も引かれなければ」、の話である。
先手第4ターン、中村のドローは 《忘却石》
これで行弘に許されたターンは1ターン縮んだ。

仕方なく、行弘は 《未練ある魂》 でトークンを量産。
クロックをあげてこのまま殴り切れる可能性にかける。

ところが、もちろん中村は5枚目の土地となる 《ガイアー岬の療養所》 を置いて 《忘却石》 を起動。盤面をリセットする。

行弘も対抗すべく 《ヴェールのリリアナ》 を設置。
互いの手札を削りつつ、 《未練ある魂》 フラッシュバックでトークンを生産して殴れる体制を築く。



が、中村は 《彩色の星》 から2枚目の 《忘却石》 を引き込んでこれをプレイ。
行弘にとって残された希望であった 《乱脈な気孔》 《幽霊街》 してしまう。

すべての脅威に対処された行弘もがっくりと肩を落とす。

やがて 《解放された者、カーン》 が中村のもとに馳せ参じると、行弘は「今ので負けたらどうやって勝ったらいいかわからん…」と叫びながら盤面を片付けた。

行弘 0-1 中村

行弘は軽いクロックと組み合わせることで効果を発揮する 《大爆発の魔道士》 をサイドイン。
中村はロングゲームを目指すべく、 《スラーグ牙》 を追加する。

Game2



互いにマリガンをして、手札6枚。

行弘が 《貴族の教主》 《残忍な剥ぎ取り》 と展開すれば、
中村も 《ウルザの鉱山》 《ウルザの塔》 からの 《探検の地図》 で一気にランドを揃える。

こうなると辛い行弘は強く息を吐きながらドロー。
トップデッキした 《思考囲い》 を「よし!」と叫びながら打ち込むと、中村のハンドが明らかに。

2 《スラーグ牙》
1 《森の占術》
1 《古きものの活性》
1 《ウルザの魔力炉》
1 《探検の地図》

完璧なハンド…ではない!
そう、緑マナがないのだ!

行弘は 《探検の地図》 を落として、中村のマナを縛る。
さらに新たなクロックとして 《タルモゴイフ》 も追加して、ほぼ完璧な形で3ターン目を終えた。

しかし、中村の後手3ターン目は、もっと完璧だった。
トップデッキしたのは 《彩色の宝球》
ウルザランドを揃え、緑マナをひねり出しての 《スラーグ牙》



声にならない悲鳴を上げる行弘。
しかし、中村には恒久的な緑マナはない。
つまり、ここを乗り切れば当分、次の脅威はやってこない。
意を決して 《タルモゴイフ》 《残忍な剥ぎ取り》 でアタック。
《残忍な剥ぎ取り》 《スラーグ牙》 と相打ちとなるが、2体目の 《タルモゴイフ》 を追加することで、クロックを維持する。

続く後手4ターン目。
中村のトップは値千金の 《燃え柳の木立ち》
《スラーグ牙》 2号機がお目見えし、行弘は思わず「うそーん!」と叫ぶ。
だが、行弘は気を取り直す。3ターン目に見た脅威は2枚。後続が引かれている可能性は限りなく低い。

そして、ここで行弘が送り出したのは 《先頭に立つもの、アナフェンザ》
2体の 《タルモゴイフ》 と合わせれば、どんな相手でも屠ってくれるはずだ。…何もなければ。

そう。「何もなければ」の話だ。
中村は後手5ターン目に 《古きものの活性》 を引き、 《忘却石》 を引っ張ってくると、あっという間に盤面をリセットしてみせる。

それでも行弘は挫けない。
《思考囲い》 で果敢に手札を攻め、中村の手札を 《森の占術》 1枚だけに追い込む。

…とはいえ、トップ勝負になってしまえばそこはトロンの独壇場。
中村は見事に 《ワームとぐろエンジン》 を引き当て、そのままプレイ。

行弘「とんでもない…これがトロンか…」

驚愕する行弘に対し、寡黙な中村が珍しく応える。

中村「まあ、普通ですよ」

真っ白に燃え尽きた行弘は、自らの敗北を認めた。

行弘 0-2 中村

中村、1敗でトップ8へ望みを繋ぐ!
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