前回の記事でも書きましたが、プロツアーミルウォーキー敗北により遂にプロツアー継続参戦の道が途絶えてしまいました。とはいえ、まだ絶望な訳では無く、ここからチームリミテッドGPの北京、モダンのRPTQ、スタンダードGP神戸と3チャンス残されています。
今回はその3チャンス中の2チャンスであるチームリミテッドGPの北京、モダンのRPTQに参加してきましたので、そのレポートをお送りさせていただきます!
1.チームリミテッドGP北京


やまけんは言わずとしれたプラチナプロですが、北原君とは3回チームを組んで今回で4回目。チームメイトの時は勝率8割以上と、非常に頼もしいチームメイトです。以前もこのチームで海外のチームGPに参加したのですが、その時は僕が不甲斐なくて初日落ち。今回こそはTOP4を目指します!
GP北京1日目
貰えたパックは 《怒りの座、オムナス》 以外のレアは普通程度で、バトルランドが複数枚ある土地ソートを引いてしまいましたが、なんだかんだ工夫すると、Foilまで合わせて13枚のレアを3つのデッキに分配する事ができ、レアを上手く使う事ができました。 座り順はA,やまけんB,行弘C,北原で、使用するデッキの評価は10点満点中A,青黒コントロール(8点)B,赤緑t青上陸(8点)C,白黒ミッドレンジ(6点)と、平均よりは上くらいかなという完成度になりました。北原君にはいつもレアがたくさん入ったデッキを渡し、サイボーグのように勝ってもらうのが役目なのですが、今回は 《フェリダーの君主》 や 《ランタンの斥候》 等地味なレアしか渡せず少し不安です。実際試合が始まってみると、やまけんと僕はデッキが強いこともあり割と順調に勝ちましたが、不安通り北原君はデッキが弱かった事もあり上手く勝ち星が稼げませんでした。
一日通した結果はというと、7-2で初日抜けでした。3回戦目で当たった相手に僕が事故で負けてそのままチームも負け、8回戦目で当たった日本人チームとの対決は僕が結果論に近い、火力でクリーチャーを焼かずに本体に撃っていたら勝っていたというミスをしてしまい負けで、個人成績7-2でチーム成績も7-2。僕が負けたとこでチームも負けてしまうという噛み合わなさで初日2敗というギリギリの成績で2日目に進出しました。
とはいえ、参加チームが少なく初日が固定9回戦なので順位表を見てみるとまだ11位と上の方につけていました!これは明日3敗も残る!4-1できればいける!と意気込んで会場を後にしました。
夕食に適当に入った中華料理屋がリーズナブルかつ普通に美味しく、適当に頼んだ品の中に蛙料理が混じっていて、知らずに食べてしまいましたが、非常に美味しかったので、中国に行く際は皆さんも是非蛙食べてみてください!
GP北京2日目
今日はTOP4やー!と意気込んでパックを開封しようかと思ったら、2日目は既に開封済みでチェックされたものが配られます。手間がかからなくていいな!と3人で各4パック分のカードを分担してソート作業を始めたのですが、少なくとも僕がソートしてるカード群はレア、アンコモン、コモンに目ぼしいものがありません。
不安になって他の二人に「こっちは特に何もなくてちょっとやばそう」と声をかけると、二人から返ってきた返事は「こっちも」という、まったく聞きたくない返答が返ってきてしまいました。 結局プールを見渡してみると、使える強いレアが 《うねる撃ちこみ》 しか無く、コモンの 《完全無視》 3枚ぐらいしか光る部分が無いという、恐らく会場最弱に近いプールを引かされてしまいました。
それでもなんとか工夫して頑張ろう!と構築時間50分をフルに使ってできたのが、A,青黒コントロール(7点)B,赤緑上陸(6点)C青白ビートダウン(5点)と、昨日に比べ全員が劣化したようなデッキを組むのが精一杯でした。
それでも初戦は運良く勝つ事ができたので、なんとかいけるか…!?
とそんなうまくいくはずもなく、次の市川、三原、渡辺のチームにアッサリ粉砕されその後2連敗し、最後勝って2-3フィッシュ、トータル11勝5敗で300ドルの賞金とノープロポイントという悲しみの結果で終わってしまいました。
練習もそれなりに時間を費やし、環境理解度もかなり高い自信があっただけに、普通のプールが欲しかった…とその後3日程夢に最弱のプールが出てくる程ショックでしたが、今回の敗因は北原君にレアが入ったデッキを渡せなかった事、弱いプールを引いてしまったから!と切り替えて、次の週はRPTQなので、モダンの練習を始めました。
2.モダンRPTQ
ゼンディカーの戦乱によって2種類もカードが増えて、強くなったアーキタイプと言えば…!そう、おやつカンパニーですね!
おやつカンパニーRPTQ仕様 |
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27
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クリーチャー
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12
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呪文
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21
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土地
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15
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サイドボード
GPシンガポールに参加するために調整したデッキで、かなり思い入れが強いデッキです。調整時間は1週間も無いので、使い込んだデッキを使おうと、今回のRPTQはおやつカンパニーで出場する事を決めていました。
ただそれだけが理由では無く、RPTQを抜けてきた人は「ジャンド」と「バーン」を使う人が多そうで、それに対して有利が取れる、というのもデッキを決めた理由です。 《ズーラポートの殺し屋》 と 《膨れ鞘》 が加入した所で、そんな強くなってないだろうなーと適当にカードを入れ替えて一人回ししてみると、いやいや、めっちゃ強なってますやん!とかなり好印象。
元々のキーパーツだった 《血の芸術家》 が追加で増えるというのは単純に強化されていました。 《膨れ鞘》 も自身から出る末裔トークンはマナ加速に使え、更に能動的に生贄に捧げる事もできるので、 《ツカタンのサリッド》 と比べると雲泥の差の性能でした。
欠片の双子デッキも玄人好きのデッキなのでそれなりに数がいそうだという事で、 《流刑への道》 をメインに2枚採用してデッキ完成!いざプロツアーへ復帰せんとす!
RPTQ本戦
× 親和○ バーン
○ バーン
○ バーン
○ バーン
○ ZOO
○ 青白コントロール
? ???
初戦で親和にぶんまわられてマッチ5分くらいでいかれた時はどうなることかと思いましたが、その後有利なバーンに当たり続ける事ができ、その後6連勝!最後IDで権利獲得やー!やったー!プロツアー戻れるー!と喜んでいたら…。
スタンディング(順位表)を見てみると、僕は8位で、その下に9位で同じマッチポイント18点の方がいました。僕がIDすると下の人が勝った場合は順位が抜かされるので、僕が9位になります。
「これ…IDできないじゃん…。」
と、若干気落ちするも、試合に切り替えていざゆかん!
× 緑白オーラ 「jjffじょいあああfっふfgふぁふぁあf;あふぁf;あおいfは」
と、声にならない嗚咽を漏らしながら、賞品の戦乱のゼンディカーBOXを貰って帰路に着きました…。
しかも後々分かったのですが、どうやら9位の方がナチュラルに引き分けてしまい、IDしていればTOP8に残っていた模様。ただそれは結果論であり分からない情報なので、あの時点ではガチる以外の選択肢はありませんでした。
RPTQのフィールドは実際にバーンとジャンドが多く、デッキ選択的には悪く無かったと思いますが、最後の最後で粘る事ができませんでした…。
ああ、これで残すはGP神戸だけか…。もうプロツアーに参加するのは難しいかもな…。
やだな…。
そうだ、GPブリュッセル(スタンダード)に行こう!
GP神戸の前週、ベルギーで行われるGPブリュッセルに参加する事を決めたのはこれを書いてる前日の事。久々に会心のスタンダードのデッキが出来たのでヨーロッパまで遠征する事を決めました。
という訳で次回のレポート記事はGPブリュッセル参戦レポートとなります。果たしてヨーロッパまで行った行弘に待ち構えているのは栄光か!?無残な敗北か!?次回の記事こうご期待です!