企画記事

行弘&Rizerの戦乱のゼンディカーインスピレーションレビュー!フルスポイラー後の振り返り編!

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2週間程ではありますが、戦乱のゼンディカーインスピレーションレビューを土日を除きほぼ毎日更新させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

カードショップからでは見れない目線でのレビューという事もあり、新鮮さはお届けできたかと思います。

基本的に毎日更新という事もあり、カード間での組み合わせを考慮した評価ができてないものもありましたので、ここで行弘&石村がフルスポイラー後に評価が変わったカードを紹介していきたいと思います。

その後は行弘がレビューで高評価したカードのデッキ紹介と、石村が考える新環境のリミテッドアーキタイプの解説もありますので、最後まで見ていただけましたら幸いです。

それではまずは、フルスポイラー後大きく評価が変わったカードを見ていきましょう!

1.フルスポイラー後の行弘&石村の評価が変わったカード

石村編

皆さん、こんにちは!

行弘さんと一緒に戦乱のゼンディカーオールカードインスピレーションレビュー企画をやらせていただきました、石村です。

振り返り企画の趣旨についてはすでに行弘さんが説明してくださっていると思いますので、
僕の項では早速評価を見直した5枚のカードについて語り始めさせていただきます。
選択カードについては行弘さんと事前の打ち合わせなどは行っていないため、ダブリも発生しているとは思いますがご了承ください。

では、前置きはこのくらいにして早速一枚目いってみましょう。 でけでけでん!

題は、こんなに追放するのが大変なことだとは思わなかったよカード。

評価DOWN: 《荒廃を招くもの》

Blight Herder / 荒廃を招くもの

元コメント:期待度:★★★★☆
かつて 《コジレックの捕食者》 がスタンダードで構築級だったことを考えると、トークンが1/1に強化されたこいつが使われないはずがない!
即座に3マナを生み出せるため、タイタンの存在と相性がよく、エルドラージデッキの中盤を支えるカードになるはずです。

フルスポイラー後コメント:期待度:★★★☆☆
一言で語ると、追放カードというコストを完全に甘く見ていました。
嚥下デッキに入れるにはややコストが重く、まとめてカードを追放できるお手軽カードもほぼ存在しないため、このカードの能力を発揮するためには2枚の呪文で下準備をする必要があります。
その2枚の呪文も対象の効果範囲が限られているので状況が噛みあう必要があるんですが、もっと問題なのはこのカードの2枚目のプレイ、つまり3、4枚目の追放カードを準備するのが輪をかけて困難なことですね。
2枚目以降がバニラ生物になりかねないカードを4枚採用するのはリスクが大きいため、評価を下げました。
現状では★2くらいの期待度ですが、追放が楽になった場合の将来性は抜群なので★3に留まっています。
しばらくの間は追放カードの奪い合いになる青黒よりも、青白エルドラージコンの中盤の支えとして頑張ってくれそうです。

お次のカードは今回の企画の内容を見た時から、予想してた人がいるんじゃないでしょうか。

題は、この評価をつけたのは誰だ!!カード。

評価UP: 《深海の主、キオーラ》

Kiora, Master of the Depths / 深海の主、キオーラ

元コメント:期待度:★☆☆☆☆
自分の身を自分で守れないプレインズウォーカーは弱いです。 《ラノワールの使者ロフェロス》 クラスの強力なマナクリーチャーと併用してようやく使う気になるカード。

フルスポイラー後コメント:期待度:★★★☆☆
まさかの★1、単体で見てもプレインズウォーカーに最低評価は結構衝撃なんですが、
《輝く光波》 に★3つけていることと並べてみると異様さが際立ちます。
期待度の基準が定まって無かったとか、最初の方は強いカードばかり登場してたから評価が厳しかったとか、理由は探せば色々ありそうですが、突き詰めていくと単に★1つけたくなったからつけちゃっただけだと思うので、反省しています。

さて、折角なのであらためてカードの効果を見ていきますと、
ニ番目の能力は歴代プレインズウォーカーでも最強クラスのドロー能力であるものの、それと引き換えに三番目の能力が完全に飾りで、一番目の能力も微々たるもの、総じて盤面に触れません。
二度目になりますが、環境で強いか、弱いかのニ択なら弱いです。
環境初期を支配すると思われる 《雷破の執政》 《龍詞の咆哮》 の赤アグロや、 《歴戦の戦士、ギデオン》 《包囲サイ》 で攻め立ててくるアブザン相手に、4マナ使って盤面に影響を与えない行動をとっていたら押しつぶされてあっさり負けてしまいますからね。
赤が出る杭を叩かれたら光明が見えてくると思うので、それまではデッキを練りこんで、じっくり好機を待ちましょう。
PTで活躍していたら、その場合はけらけらと笑ってください!

早くも折り返し地点、三枚目いってみましょう。

題は、そんなコンボがあるなら教えてよカード。

評価UP: 《珊瑚兜への撤退》

Retreat to Coralhelm / 珊瑚兜への撤退

元コメント:期待度:★☆☆☆☆
2つの選択肢がどちらもイマイチなので使われることはないでしょう。
アンタップの効果を利用したコンボデッキが組まれる可能性はありますが、その場合もこのカードが単体では弱いことがネックになりそうです。

フルスポイラー後コメント:期待度:★★★☆☆
《聖遺の騎士》 と2枚でコンボするなんてそんなの絶対強いですやん。
興味を惹かれて試してみたところ、 《東屋のエルフ》 《ドライアドの東屋》 《楽園の拡散》 をつけてマナたっぷりみたいな動きもかなり強く、カードの可能性を感じられました。
破壊されにくい 《水蓮のコブラ》 であり、色拘束の緩い 《ジェスカイの隆盛》 といった使いやすさが魅力的。
環境で戦えるデッキになるかと問われると怪しいので★2と迷いましたが、 《廃墟の幽霊》 の無限上陸が楽しかったので★3ということで一つ。

終盤スタートの四枚目。がんがんいきましょう。

題は、何の変哲も無い普通の希少な一般カード。

評価UP: 《停滞の罠》

Stasis Snare / 停滞の罠

元コメント:期待度:★★★☆☆
毎度おなじみの 《忘却の輪》 もとい 《未達への旅》 シリーズの新作。
《英雄の破滅》 はソーサリーになってしまったものの、こちらは逆にインスタント化、歴代白除去の中でもかなり使いやすく、某青白コントロール使いもニッコリしてそうな一枚。
エルドラージ・昇華者でゲーム外から引っこ抜いてしまえば、クリーチャーが戻ってくるデメリットもなくなりますし、ちょこちょこ姿を見ることになりそうですね。
唯一のマイナスポイントはテーロスがスタンにいる間に登場してくれなかったこと、ダブルシンボル……信心……

フルスポイラー後コメント:期待度:★★★★☆
この人のレビュー文長くて若干読みづらいですね。
それはさておき、この 《停滞の罠》 というカードについてですが、まあ見た目のままの3マナという可も不可もなくなコストのインスタント単体除去です。
しかし、この3マナインスタント除去というのが肝で、これって緑や青はもちろん、赤や黒にも今回は配られなかったんですよね。
タルキールブロックやマジックオリジンまで含めて見ても、この水準の除去呪文はほとんど無く、白が持つアドバンテージの一つとなっています。
エルドラージ昇華者と相性が良かったり、次に紹介するやっかいなシステムクリーチャーたちの対処に使えたりと、すでに優秀さの片鱗を見せているため、評価をあげさせてもらいました。

あっという間に四枚が終わり、次が最後の一枚。
溜めるのほどのものではないので、はいドン!

題は、こんなに優遇されるなんて聞いてないよカード。

評価UP: 《息詰まる忌まわしきもの》

Smothering Abomination / 息詰まる忌まわしきもの

元コメント:期待度:★☆☆☆☆
楽しそうなカードですが、残念ながらデメリットが大きすぎて、強くて楽しいカードではなく、楽しいだけのカードです。
下のドロー能力だけ見ればコンボに使えなくも無さそうですが、すでに環境には 《不気味な腸卜師》 がいるんですよね、合掌。

フルスポイラー後コメント:期待度:★★★★☆

Carrier Thrall / 捕らわれの宿主 Blisterpod / 膨れ鞘 Catacomb Sifter / 地下墓地の選別者
Bone Splinters / 骨の粉砕 Nantuko Husk / ナントゥーコの鞘虫 Zulaport Cutthroat / ズーラポートの殺し屋

こんなに生け贄シナジーが揃ったら強いに決まってますわ。
 

行弘編

レビュー時にも感じていましたが、改めてフルスポイラーを眺めてみますと、今回は前環境のタルキールブロックと比べ、相対的にカードパワーが抑えられてる印象です。

とはいえスタンダードではあるもので戦うしか無く、モダンやレガシークラスでなくても、スタンダードならば輝くカードはたくさんあります。

今回僕はレビュー時には気が付かなかった、スタンダードでこそ輝くカード5枚の評価を見直しました。

それでは早速1枚目から見ていきましょう。

マナランプのお供に必須!?

評価UP: 《ニッサの復興》

Nissa's Renewal / ニッサの復興

元コメント:期待度:★★★☆☆
このカードが示すのは、6→9へのジャンプアップで、次ターン土地セットからの絶え間ない飢餓、ウラモグプレイしてください、という事なのでしょう。7点ゲインは後半引 いても無駄ヅモにならないので、マナランプだと採用の余地があると思います。

フルスポイラー後コメント:期待度:★★★★☆
ビートダウン戦略が上陸ビートダウン以外でキルターンが早いアーキタイプが見当たらないため、ミッドレンジ以上に対して非常に強い 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 思った以上に使われる環境になりそうです。そうなった場合はマナランプカードとしてはかなり強力な 《ニッサの復興》 、間違いなく使われますね。

ポスト 《歓楽者ゼナゴス》 。マナランプデッキのお供にどうぞ!

評価UP: 《深海の主、キオーラ》

Kiora, Master of the Depths / 深海の主、キオーラ

元コメント:期待度:★★★☆☆
生まれてきた色が悪いですね。青緑はかなり強いシナジーが無い限り組み合わせるのが難しいです。
能力は青緑デッキさえできれば、デッキに合うと思うので、アンタップしがいのあるクリーチャーが戦乱のゼンディカーにいるかどうかですね。

フルスポイラー後コメント:期待度:★★★★☆
2マナ以下の除去がかなり弱くなったため、マナクリーチャーから4マナにジャンプアップするデッキを咎める手段は限られたものになると思います。
つまり、 《森の女人像》 《エルフの神秘家》 がいなくなり弱くなったとはいえ、2マナのマナクリーチャーである 《爪鳴らしの神秘家》 等から4マナ域へとつなげるデッキは今後も継続して高いパフォーマンスを発揮すると思われます。
その4マナ域としてはマナ加速&後続サーチの 《深海の主、キオーラ》 は相性抜群。環境初期はティムールランプなんかが活躍しそうです。

見る目が無さ過ぎて申し訳ない!デメリットを帳消しする強力なメリット!

評価UP: 《息詰まる忌まわしきもの》

Smothering Abomination / 息詰まる忌まわしきもの

元コメント:期待度:★★☆☆☆
近代マジックの強いクリーチャーのテキストには、メリット&メリットが書かれているものです。デメリット&メリットならば、もう少しクリーチャーのサイズを大きくしていただかないと、近代マジックにはついてこれません。

フルスポイラー後コメント:期待度:★★★★☆
石村さんが書いてるように、相性の良いカードがその後公開されたというのも評価があがった要因の一つですが、何よりもメリットであるドロー能力を軽視しすぎていましたね。一度場に定着すれば継続してドローし続ける事ができるため、生贄シナジーを盛り込んだデッキならば一騎当千の活躍をしてくれる事間違い無しです。 《不気味な腸卜師》 と違い、トークンですらドローできるのは実はかなりやばそうな気配…。

アグレッシブ 《謎めいた命令》

評価UP: 《粗暴な排除》

Brutal Expulsion / 粗暴な排除

元コメント:期待度:★★☆☆☆
自分で使うと弱いけど、相手に使われるとうっとおしいカードになりそう。 《造物の学者、ヴェンセール》 (能力だけ)+ 《マグマのしぶき》 で4マナだとマナ効率的にはいまいち得できて無いんですよねぇ。とはいえ、2点が活躍するフィールドならテンポかなりとれますし、使われるかもしれません。僕は使いませんけどね。

フルスポイラー後コメント:期待度:★★★★☆
冷静に 《造物の学者、ヴェンセール》 能力が弱い訳が無かったです。すみません。
2点与える能力も、次期環境ならば 《ヴリンの神童、ジェイス》 《爪鳴らしの神秘家》 《巨森の予見者、ニッサ》 等ターゲットは十分。2枚一気に盤面から取り除いた時のテンポはかなりやばいので、青赤2色使うデッキならば間違いなく活躍できるでしょう。

《取り消し》 《取り消し》 だった…!?

評価DOWN: 《風への散乱》

Scatter to the Winds / 風への散乱

元コメント:期待度:★★★★☆
クロック追加できるカウンターが強いのは 《神秘の蛇》 《呪文づまりのスプライト》 が証明済み。こちらはやや重く、クロックパーミッション戦略では機能しないかもしれませんが、それでも強いですね。
僕の個人的な問題として最近青いデッキあんまり使ってなくて、このカード使われる側になりそうで、手でそうな所です。

フルスポイラー後コメント:期待度:★★☆☆☆
6マナでプレイした時の隙が大きくて、なかなか覚醒のモードで使うのが躊躇われます。
覚醒した場合も、コントロールデッキの場合は対戦相手の腐った除去で土地が破壊されるリスクもあるため、基本的には 《取り消し》 にちょっと毛が生えたくらいの認識の方が良さそうです。

以上5枚でした。新環境の構築の際参考にしていただけたら幸いです。

では、次は新環境で使われそうなアーキタイプを紹介していきます!

2.行弘的次期スタンダード注目アーキタイプ紹介

M15、テーロスブロックといきなり4エキスパンションも落ちてしまう時期スタンダード。戦乱のゼンディカーのカードも加わり、環境は大変動することと思います。そんな中で、次期環境の初期で流行るであろうアーキタイプを紹介させていただきます。

まずは、環境の最重量デッキ、緑単t赤エルドラージです。

緑単t赤エルドラージ


現状赤系のデッキは 《稲妻の一撃》 を始めとした優秀な火力を失った影響もあり、前環境程の強さは無さそうです。という事は、ミッドレンジ以上のデッキが活躍するフィールドが予想されますので、その中でも最重である緑単t赤エルドラージは環境の王者になる可能性が高いです。

プレイもマナ加速からのファッティの連打と難しく無く、環境初期は大暴れしそうなので要注意なアーキタイプです。

次に紹介するのは、シナジーが気持ちいい、クロックパーミッションに長けた青黒エルドラージです。

・青黒エルドラージ


ミッドレンジ以上の重いデッキが活躍するならば、クロックパーミッションの出番です。
軽い欠色クリーチャーを 《幽霊火の刃》 でバックアップしつつ、嚥下で追放カードのカウントを稼ぎ、それを 《ウラモグの失却させるもの》 のコストに当てます。

呪文はテンポを取りやすくクロックパーミッションにピッタリな覚醒を持つ軽いカードに集約し、それらを使いまわせる 《ハリマーの潮呼び》 を採用してみました。

2色なので、マナベースに余裕があるため 《荒廃した瀑布》 を多めに採用してみました。覚醒カードも合わせるとマナフラッド時も安心ですね。

様々なシナジーが織りなす青黒エルドラージ、要注目です!

では、最後は石村さんのリミテッドアーキタイプ紹介です!

3.ボーナストラック リミテッド編

Dig.cardsはデッキに特化したWebサイトなので、普段は構築戦についてのみを取り上げているのですが、
今回はプレリリースのタイミングということで、折角なのでリミテッドについても少し触れてみたいと思います。

シールドは触ってみないと分からない部分が大きすぎて、専門的なことを語ろうとしても話半分になってしまいますので、
そちらについては他所のサイトにお任せするとしまして、今回はドラフトについて取り上げます。
そして、その内容は、戦乱のゼンディカー環境の簡単そうなアーキタイプを3つ紹介するという形で進めていきたいと思います。

なぜこの形にしたかと云いますと、今回のドラフト環境がかなり難解な環境であるように感じたため、ドラフトに慣れない人向けの指針があった方が望ましいと考えたからです。

二色の組み合わせのアーキタイプ全十個に加えて、収斂や同盟者、エルドラージが絡んだ三色以上のシナジー要素がごろごろ転がっており、各アーキタイプ間の垣根も浅いため、難しいと評判のモダンマスターズ系環境をさらにややこしくしたものになっている……それが、戦乱のゼンディカー環境です。

色マナのバランスを取るだけでも一苦労な同盟者や収斂デッキ、強いのか弱いのかまるで読めない白黒ライフゲインデッキ、新システム嚥下と新システム昇華者を両立させる必要がある青黒嚥下軸デッキなど、初見では強いデッキを組むのが至難の業であるアーキタイプも数多く存在しています。
難問に挑戦することこそ生き甲斐という方は大喜びですが、そうではない方は最初の一歩を踏み出すのも一苦労です。
環境の導入部分が知りたい方や、ドラフトをほどほどに遊んでほどほどに勝ちたいという方に向けて書かせていただいたのが今回の記事になります。

では、背景のようなものはここまでにして、本文に入っていきます。

●全環境で通用する安定戦略、空からの襲撃!

Shadow Glider / 影の滑空者 Mist Intruder / 霧の侵入者 Courier Griffin / グリフィンの急使
Inspired Charge / 鼓舞する突撃 Clutch of Currents / 掴み掛かる水流 Tightening Coils / 巻き締め付け

最初に紹介するアーキタイプは【青白飛行ビートダウン】です。
ダメージレースが好き! 相手を翻弄するMTGがしたい! とりあえず勝ち越したい! そんな人におすすめのアーキタイプです。
戦法は簡単、邪魔者をピンポイントでどかしながら飛行クリーチャーでライフを削って、最後は 《鼓舞する突撃》 でドーン!
ピックも簡単、 《鼓舞する突撃》 《掴み掛かる水流》 を再優先、飛行クリーチャーを次に優先して集めれば、あとはその都度色の合った強そうなカードを拾うだけでOK。クリーチャーが多くなっても、呪文が多くなっても大丈夫!

どんな環境でも存在する基本アーキタイプですが、今回はカードが揃っている上に色々と好条件がそろっています。
好条件の一つは単純に青白に準備された飛行クリーチャーが多いことです。
青白合わせてにコモンに7種類の飛行クリーチャーがいるため、数を集めやすい。ピックが簡単なのは大きな強みです。
次に飛行対策カードが弱いことです。環境に飛行対策カードはたったの2枚で、バウンス呪文などで簡単にどかせる 《大カマキリ》 と、どこまでいってもただの単体除去でしかない 《垂直落下》 しか環境に存在していません。 《暴風》 のようなキラースペルがないのが追い風です。
また、地上の落とし子トークンを無視して攻められるのは、重要なメリットですね。
《水底の潜入者》 《霧の侵入者》 を確保できた場合は、 《霞の徘徊者》 《謎めいた巡行者》 などエルドラージ昇華者のシナジーも取り込めるようになるため、この2枚は積極的に狙って行きたいですね。
攻撃も防御もこなせて嚥下も持ってる万能君。今環境のトップコモン?

●色さえ決めれば、アーキタイプは後からついてくる!

Makindi Sliderunner / マキンディの滑り駆け Kozilek's Sentinel / コジレックの歩哨 Reckless Cohort / 命知らずの群勢
Valakut Predator / ヴァラクートの捕食者 Nettle Drone / 棘撃ちドローン Ondu Champion / オンドゥの勇者

続いてのオススメアーキタイプは【赤掻き集めビートダウン】です。
ビートダウンが好き! 同盟者に興味があるけど多色は怖い! 環境を駆け抜けたい! そんな人にオススメのアーキタイプです。
戦法は簡単、2ターン目からテンポ良くクリーチャーを展開して、ライフをガンガン削るだけ!
ピックも簡単、重要なのは1パック目にともかく赤いカードを見たそばから掻き集めることだけ! 2パック目以降はマナカーブ低めを意識してクリーチャーを集めるだけで大丈夫。 あとは良いカードが取れた色を2色目に据えればそれでデッキは完成です!

このアーキタイプの良いところは、パックの内容に影響されづらいこと、赤いカードだけピックしていれば勝てるという分かりやすさです。
上の画像にあるように、赤には他の色よりも多い3体の2マナクリーチャーが準備されており、中堅クリーチャーもどれも優秀で、プレイしたい強いカードが豊富です。そのため、アーキタイプを絞らないで、赤という色で見れば、パック内容のぶれに影響されにくく、安定したカードの供給を期待できます。
そんな優秀な赤いカードを1パック目でかき集めることで、手元に多くの赤いカードを確保し、卓の赤を絞りつつ、アーキタイプ決定のタイミングを後にずらして判断の難易度を下げるという一石三鳥を狙うのがこの戦略です。
気になっている人も多そうな二色目についてについてですが、基本的な戦略はどの色と組んだ場合も赤らしく序盤から殴りまくるという同一のものですが、赤のどのカードが確保できたかで2つのルートに分かれるのでそこを説明します。

Aルートは、 《コジレックの歩哨》 《棘撃ちドローン》 などの無色カードを多く確保できた場合のルートで、赤い無色ビートダウンデッキを目指すことになり、黒を二色目に据えるのが望ましい状態です。
このルートに進んだ場合は、赤いカードが確保できていることよりも、無色のカードが確保できている事実の方がポイントが高いので、赤の有色カードよりも、黒い無色のカードを優先してドラフトしていっていいでしょう。
黒の他に青も無色を利用した色として存在していますが、黒の方がビートダウンデッキとして相性がよく、難易度も低いため、青は無視して構いません。

Bルートは、無色カードが集まらずAルートに進まなかった場合で、緑か白を補色に添える形です。
緑を補色に選んだ場合は特にデッキが重くなりがちなので、極力低マナのカードを優先するように注意しましょう。
枚数を集める必要がある1パック目は別として、2パック目以降は赤の5マナのカードは優先度を大きく下げるのが無難です。

また、赤いデッキは中サイズのクリーチャーでの地上戦が主体になるため、エルドラージ落とし子トークンと真っ向対決することになります。
《音無く飛ぶもの》 《グリフィンの急使》 など、2色目の回避能力持ちのクリーチャーの確保は勿論のこと、 《沸き立つ大地》 は必ず一枚は準備しましょう。
赤の強み!

●大型エルドラージで暴れてこそのゼンディカー!

Kozilek's Channeler / コジレックの媒介者 Eyeless Watcher / 目なしの見張り Ruin Processor / 破滅の昇華者
Bone Splinters / 骨の粉砕 Demon's Grasp / 悪魔の掌握 Call the Scions / 末裔の呼び出し

最後に紹介するのは【緑黒エルドラージランプ】です。
大型エルドラージで遊びたい! トークン戦略が好き! ウラモグ引いた! そんな人にオススメのアーキタイプです。
戦法は簡単、落とし子トークンや除去カードで序盤を耐えて、マナが貯まったら大型エルドラージやトークンシナジーカードで対戦相手を踏み潰すだけ!
ピックも簡単、最初の数手でレアとアンコモンを確保したら、あとはトークン関連カードと時間を稼げるカードを集めるだけ! 大型エルドラージは放っておいても回ってきます!

このアーキタイプのいいところは、圧倒的なデッキパワーを持つことと、大型エルドラージを使うアーキタイプの中では一番運用が簡単なことです。
また、上の画像では紹介しきれなかったですが、緑黒には大型エルドラージ戦略だけではなく、それと平行して行えるトークン生け贄戦略があります。
《吸血の儀式》 《腐敗のシャンブラー》 《大食の虚身》 みたいなシナジーカードたちですね。

アドバンテージを稼いだり、大型クリーチャーを作り出したりできるこちらの戦略も強力であり、大型エルドラージ戦略とトークン戦略の両方で役に立つ落とし子トークンを生み出すカードは最優先で集めるようにしましょう。
逆に土地を持ってきたり、タップでマナを生むクリーチャーだったりといったカードは、大型エルドラージ戦略との相性はいいものの、トークン戦略との組み合わせで映えないため、優先度は低めに見積って構わないでしょう。
ブーストからの早出しよりも、ゲームをスローダウンさせて、自然に貯まったマナで召喚したエルドラージでゆっくり押しつぶすのが向いているのが黒緑という色です。
青黒や赤黒が黒の無色カードの奪い合いをしてくれるおかげで、黒の除去カードがそこそこ安く集められそうなのも緑黒にとって嬉しい点ですね。
緑黒の特権?

青白飛行ビート、真っ赤ビート、緑黒エルドラージ。
数ある中から3つほど紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
好みのアーキタイプのが一つでも含まれていましたら幸いです。是非、お試しください。

また、これは3つのアーキタイプに限らず戦乱のゼンディカーリミテッド全体の話になりますが、
上陸と覚醒が環境に存在しており、全体的にマナフラッドを許容する環境であるため土地は基本的に18枚で構築しましょう。
上陸や覚醒が3枚以下なら17枚でもOK、逆に5枚近くあったり大型エルドラージを複数採用しているなら土地19枚や土地20枚が見えてきます。
マナフラッドが許されず土地16枚も珍しくなかったマジックオリジンの直後なので、そのあたりの感覚の調整が難しいですが、来年1月末日に控えているGP名古屋に向けて徐々に慣らしていきましょう。

では、長くなってしまいましたが、僕からは以上です。

まずは、プレリリースから、戦乱のゼンディカーを精一杯楽しみましょう!
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