革命ファイナルカップ 関西エリア代表戦決定戦

第3回戦:ユウ vs. 鍋

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デッキ構築は、セットに隠された符号を探す作業でもある、言えるだろう。

ましてや、カードプールの狭い限定環境であればなおさらだ。

キーとなるカードと、それをサポートするカード。得意とする戦略と苦手とする戦略。それを探し、かき集めてリストの形にする。そういう側面もあるだろう。

そして、この革命ファイナル限定環境に隠された符号は、関東エリア大会まで終了した今や、ある程度暴かれたと考えているプレイヤーも多いと思う。

最高打点を持つ 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 は、最速の成長バスターになった。

過去最高級に簡単にターンを得てしまう 《禁断機関 VV-8》 は、革命軍の水のコマンド・ドラゴンと手を組む。

多色環境を推進するべく生みだされたマナ武装は、 《獅子王の遺跡》 は1枚コンボである 《オールデリート》 をデュエデミーで得て、 《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》 は、ループ後の勝ち手段として 《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》 のエクストラウィンを得た。

そして、最凶の禁断、 《終焉の禁断 ドルマゲドンX》 が火と闇の中速コマンドを統括したことで、ほとんどのギミック、ほとんどの種族、ほとんどの速度にデッキが配分されたかに思われる。

これらのデッキがチューンされていくのがここからのエリア大会だろう……だが、果たして革命ファイナル限定環境は、それだけなのか?まだ符号はないのか。

そんな中で、おなじみ俺フィーチャーで気になる文言を見つけた。 最新の環境で過去の遺産?

すでに解明されかけている環境に過去の遺産を持ち込んだ鍋を、このラウンドではフィーチャーしよう。
先手の鍋は 《フェアリー・ライフ》 をマナチャージし、2ターン目に 《霞み妖精ジャスミン》 でマナ加速というこの環境では珍しい8ライフの動き。もしや、これが鍋の語る過去の遺産だろうか。

いや、その考えは間違えていた。続くターンに、そのデッキの正体が判明する。

3ターン目に召喚されたのは 《西南の超人》

関西なのに巨人!

フレーバーテキストによれば、こっそりデュエデミー賞に巨人軍を代表して会場に来ていた 《西南の超人》 が、この関西エリア予選の会場にも来ていたのだ! 《西南の超人》 をドルゲーザさんではなく鍋も見ていたのだ!

続く4ターン目には2体目の 《西南の超人》 をバトルゾーンに出すと、さらに残った2マナでこっそりジャイアントの 《剛撃古龍テラネスク》 を召喚、手札に 《鯛焼の超人》 《焼菓子の超人》 を加える。

この時点で 《ダーク・ライフ》 を打ったのみのユウは、左側テキストを確認する。そして、続くターン 《剛撃古龍テラネスク》 を手札に戻すと、戻した3枚の手札ごと 《裏切りの魔狼月下城》 で根こそぎ落とす。

だが、鍋のトップデックはやはりこっそりジャイアントを種族に持つ 《激龍剛撃ドン・ドドフェル》 。手札がゼロの状態から早速3枚のドローをする。ユウは 《青寂の精霊龍 カーネル》 《西南の超人》 のアタックを一応封じるのみ。

鍋は 《フェアリー・ライフ》 を挟んで先程手に入れた2枚目の 《激龍剛撃ドン・ドドフェル》 を召喚。このまま、能力をターンエンドに2回とも発動させ、マナも手札もドンドド増える!状態も可能だったが、1回目の 《激龍剛撃ドン・ドドフェル》 発動後に手札に求めるカードが来たようで、そのままターンを終える。
ユウはアクションをおこさずターンエンド。そして、鍋は先程手札にキープしたお目当てのカードを2マナでプレイする。

それは、ジャイアントデッキの代名詞 《剛撃戦攻ドルゲーザ》 。集めて交換!!レアキラーズパックでひっそり使用可能になっていたこのカードが、バトルゾーンにあるジャイアント4体と自身の種族で一気に6枚ドローする。そう、ドルゲーザさんはちゃんと 《西南の超人》 を見ていたのだ。

そして、これでターンが終わらないのが鍋のデッキの恐ろしいところだ。

《西南の超人》 によって2マナで召喚されたのは 《鯛焼の超人》

『ドギラゴールデン vs. ドルマゲドンX』発売直後、 《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》 とコンボするのではと注目されたカードだったが、ここで本業であるジャイアントデッキでその進化を発揮する。

4マナをアンタップして、マナを全回復すると、さらに2体目の 《剛撃戦攻ドルゲーザ》 が召喚され、山札を思う存分ドローする。そして、そのドローの中にあった4体目の 《西南の超人》 を挟んで1マナで召喚されたのは…… 《甘味の超人》

マナをアンタップするクリーチャーとして 《ボルバルザーク・エクス》 《謎帥の艦隊》 ループで採用されているが、『ハムカツ団とドギラゴン剣』発売時に、いや、アニメに山本エレガンス久美子が登場した時に、このクリーチャーが採用されるなんてだれが想像しただろうか。こっそりとジャイアントが収録され続け、ジャイアントデッキが限定環境で成立してしまうという符合をだれが読み取れただろうか?

そして、ここでアンタップしたマナで召喚されたのが、なんと『世界は0だ!!ブラックアウト!!』で登場したジャイアント、 《焼菓子の超人》 だ!もう、フレーバーテキストでマグラカヅラのフィールドについて心配している場合じゃない!そういつはイニシャルズの一員だと最新弾で判明しているのだ!君の、今やるべき仕事は、横にいるドルゲーザさんにスピード・アタッカーを与えることだ!

有り余るマナと手札は、さらに追加で2体の 《剛撃戦攻ドルゲーザ》 を召喚し、そして、2体目の 《甘味の超人》 を召喚する。この 《甘味の超人》 の役割は、マナをアンタップすることではない。もうひとつの能力でドルゲーザさんの打点を上げることだ。これで、2打点追加されたドルゲーザさんはQ・ブレイカーの4打点、野球なら満塁ホームランだ。

1体目の 《剛撃戦攻ドルゲーザ》 は《音精ラフルル》へと革命チェンジし、呪文のトリガーを封じ、シールドを1枚ブレイクし、ユウのシールドを4枚にする。

迫りくる4打点満塁ホームランの猛打を前には、たった1枚の 《青寂の精霊龍 カーネル》 のトリガーでは抑えきれないのだった。

Winner:鍋

鍋 「環境の色々なデッキを使ったものの勝てる気がしなかったので、自己アピールも兼ねて、地雷デッキで来ました。昔、シノビドルゲーザを使い続けていたので、せっかくだから使いたかったんですよね」

昨年の中部エリアは、天門のカギを持つ男じゃきーが、 《ヘブンズ・ゲート》 への愛を発揮してエリア大会を勝利し、そしてそのまま、全国を制した。

果たして、その物語が、今年は巨人軍を代表する男で繰り返されるのか。
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