革命ファイナルカップ 中部エリア代表戦決定戦

​Aブロック決勝戦:はやT@あろーをよろしく vs. あず

Af3fa0a6 ba67 4ba3 865a c89dc481a481
長い戦いだった中部エリア予選も決勝戦。この試合に勝利した方が、全国大会出場の権利を獲得する。

このエリア予選前に、筆者のツイッターにて、簡単なアンケートを取った。聞き方は権利を獲得しそうなデッキ、ではあったが、有り体に言えば「活躍してほしいと思うデッキ」のアンケートだ。
 


結果は以上の通りだ。

《蒼き団長 ドギラゴン剣》 《時の法皇 ミラダンテXII》 を使用したデッキがこれまでの権利をほぼ獲得している以上、新弾である『ドギラゴールデン vs. ドルマゲドンX』発売直後のこの大会で新たなデッキの活躍を、それこそ、北海道エリア大会でのミルクボーイのような活躍を期待してしまうのは仕方がないだろう。

実際、エリア予選会場では、新弾のカードをふんだんに使用したデッキが数多く存在していた。

《終焉の禁断 ドルマゲドンX》 同士の対決はそこらじゅうで発生していたし、 《謎帥の艦隊》 を利用したループに謎の新カード 《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》 が投入されたデッキが活躍していたのもカバレージでお届けしたとおりだ。

また、カバレージで取り上げることは叶わなかったが、強力な新勢力が追加されたテック団デッキや、よく見ると異常なスペックの 《プラチナ・ワルスラS》 を使用したデッキのような意欲作も会場にいた。結果、形にはならなかったとのことだが、某所では 《ベイB ジャック》 を使用したデッキも考察されていたという話も聞いた。

新弾発売直後の短い時間で、より強くより新しいデッキを、さらなる進化を求める情熱を持って、彼らは会場に足を運んだのだ。

そして、筆者のアンケートに答えた人の中で、4の選択肢を選んだ人も情熱的に進化を求めたのだ。

だがしかし。決勝を戦うあずとはやTの使用するデッキ、それは闇をタッチするか否かの差はあったが、先週までも環境最強とされていたダンテVV-8だ。

彼らはこの大会に、進化を求める情熱を持たずに臨んだのだろうか?

僕はそうは思わない。だからあえて言おう。進化を求める情熱こそが、デュエマの核だ。

じゃんけんで先手はあず。1ターン目のレインボーチャージが多いこの環境ではめずらしく 《音階の精霊龍 コルティオール》 をマナチャージする。対して、はやTは 《時の秘術師 ミラクルスター》 をタップイン。
あずは、手札を眺めつつ「ひどいな……」と一言いうと、2枚目の 《音階の精霊龍 コルティオール》 をチャージ、続くターンも 《大聖堂 ベルファーレ》 をマナチャージしてターンを終えるのみ。

対して、はやTは3ターン目 《タイム3 シド》 を召喚。序盤の展開を呪文に頼る光水ダンテVV-8同型では先にこれを出せた方が圧倒的に有利。実際、闇マナが無いのもあったものの、あずは 《パイレーツ・チャージャー》 を通常のマナとしてチャージすることを強いられてしまう。
そこに追い打ちをかけるようにはやTは 《タイム3 シド》 を召喚。あずはかなり厳しい顔をして、2枚目の 《パイレーツ・チャージャー》 をマナチャージ。同型対決に強い手札破壊の入った光水闇型とは言え、手札破壊呪文を使えないのであれば、意味がない。

だがしかし、ここでついにマナがたまったあずは、追加の4マナを使用してマナ武装を達成した 《裏切りの魔狼月下城》 をプレイする。そして、ここであずの手を止めるべく3ターン目から 《タイム3 シド》 を展開し、さらに2体目を追加していたことがアダとなってしまう。

この召喚によって手札が3枚になっていたはやTは、手札を全部捨てることを強要され、その中身が 《禁断機関 VV-8》 に2枚の 《時の法皇 ミラダンテXII》 と濃い内容だった。せめて前のターンにマナをアンタップインできていれば 《禁断機関 VV-8》 を展開できていたのだが。

手札が封じられ、ターンを返すはやTに対して、あずは8マナを使用して 《時の法皇 ミラダンテXII》 を召喚、能力でドローする。この 《時の法皇 ミラダンテXII》 は返すターンに召喚された《カーネル》で攻撃を止められるが、残る1枚の手札は 《ブレイン・タッチ》 で捨てさせられてしまう。

あずは 《大聖堂 ベルファーレ》 を召喚し、 《青寂の精霊龍 カーネル》 《タイム3 シド》 のうち1体をタップし、 《タイム3 シド》 へと 《時の法皇 ミラダンテXII》 でアタックし 《時の秘術師 ミラクルスター》 へと革命チェンジ。バトルゾーンに出た時の能力で 《裏切りの魔狼月下城》 《ブレイン・タッチ》 を回収する。

はやTは 《ミラクルストップ》 をプレイ。返しであずは 《音階の精霊龍 コルティオール》 を召喚すると再び 《青寂の精霊龍 カーネル》 と残る 《タイム3 シド》 をタップ。この2体は 《時の法皇 ミラダンテXII》 へと革命チェンジする 《大聖堂 ベルファーレ》 《時の秘術師 ミラクルスター》 によって攻撃され破壊されてしまう。

《ドラゴンズ・サイン》 などの使用できない呪文を手札に抱えると 《ブレイン・タッチ》 で捨てさせられつつ、 《時の秘術師 ミラクルスター》 で使いまわされてしまうはやT。

そして 《禁断機関 VV-8》 がバトルゾーンに呼び出されると、禁断起動のための連続革命チェンジで、そのままはやTのシールドはなくなってしまうのだった。

Winner:あず

試合が終了すると、はやTは自身のプレイングを反省する。

はやT 「2枚目の 《タイム3 シド》 を出したのがミスじゃなくて、3ターン目に 《タイム3 シド》 を出そうとして、手札の唯一のアンタップインのマナをチャージしたのがミスだったかもしれないです……」

相手もタップインの多いデッキ。慌てる必要はなかった。6ターン目に確実に 《禁断機関 VV-8》 をプレイするためにアンタップインのマナを温存し、4ターン目・5ターン目で 《タイム3 シド》 をプレイしていれば、 《裏切りの魔狼月下城》 の前に 《禁断機関 VV-8》 をプレイできていて、そうすれば、ゲームは違っただろうと。

敗北から人は学ぶ。負けたくないから、プレイを進化させようとする。その情熱がプレイヤーを強くする。

環境当初から、光水ダンテVV-8を使用していたあずは、同型が増えている環境を踏まえて、手札破壊のために闇を足すことを考えた。

そんな中、直前に発売された『ドギラゴールデン vs. ドルマゲドンX』の新カード、 《時の秘術師 ミラクルスター》 。大会2日前にこのカードを見たあずは、これの使い方が重要になると考えた。

あず 「手札破壊にも強いですし、なにより手札を稼げるので。そのために、デッキの中の呪文のコストをバラけさせなければと考えて調整しました」

大会2日前にも関わらず、新カードの強さを信じ、デッキの中心であるマナバランスすらいじりデッキを進化させ、結果をだした。これを「既存の強いデッキをただ使っただけだ」と断ずることは僕にはできない。

進化を求める情熱こそが、デュエマの核だ。

ひとりひとりのプレイヤーの進化を求める情熱こそが、デュエマを最高のゲームにしているのだ。
レポート

ライター
ライターコラム

Page Top