革命ファイナルカップ 中部エリア代表戦決定戦

準決勝:はやT@あろーをよろしく vs. アツイ

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予選ラウンドが終了した時、この中部エリア大会でのひとつのトピックは静岡CS運営勢の活躍だったと言っていいだろう。

約4年にわたり本格的な競技大会を主催しつつ、本人たちも強豪プレイヤーで知られる静岡CS運営勢。筆者はもうひとりのライターである吉田に比べるとデュエマの競技コミュニティに不勉強なので漏れがあったら大変申し訳無いのだが、決勝ラウンド開始時には「AGT」「punte2723」「蒼」「アツイ」「ひろっぴー」の少なくとも5人は対戦席に座っていた。

しかし、予選ラウンドを破竹の勢いで勝ち抜いた静岡勢だったが、この準決勝で全国大会出場の権利をかけて戦うのは、アツイひとりとなってしまった。

フィーチャーに呼ばれたアツイに自分たちの思いをのせて静岡勢が応援する。

対するはやTにも、ネットのむこうから「デュエマトレインの大会で優勝したギョウのコスプレの人」で知られるあろーが負けずに熱い声援を送る。

はやTが使用するのは革命ファイナル環境最強デッキのひとつとされる光水ダンテVV-8。元々最強格のデッキではあったが、『ドギラゴールデン vs. ドルマゲドンX』で 《時の秘術師 ミラクルスター》 を手に入れたことで、さらにその強さを増している。

対するアツイが使用するのは、環境最強と言われつつも中々成績を残しきれずに居る5色バスター。すでにパーツが固まりかけているデッキだけに『ドギラゴールデン vs. ドルマゲドンX』ではあまり強化されなかったが、アツイたち静岡勢は思いもかけない角度からの新戦力をシークレットテックとしているようだ。

DMGPや公認CSの制度が作られ公式・公認競技イベントが徐々に充実してきたデュエマではあるが、最古にして最大の公認イベントであるエリア大会優勝・全国大会出場は最大の名誉だ。

できれば、自分が。叶わなければせめて仲間が。

そんな思いの中、対戦がはじまる。

じゃんけんで先手ははやT。1ターン目に 《時の秘術師 ミラクルスター》 をマナチャージ。対してアツイは 《Mの悪魔龍 リンネビーナス》 をマナチャージする。

ファーストアクションは、はやTが3ターン目にプレイした 《エナジー・ライト》 。返すターン、2マナ使用できるアツイだが、カードをプレイしない。

ここではやTがプレイしたのは 《タイム3 シド》 。手札に 《獅子王の遺跡》 を抱えていたアツイだったが、これにより、しばらくプレイできなくなってしまう。
バスターデッキが序盤にもたついているなら、一気に盤面を作り上げたいのがダンテVV8を使用するはやT。だが、ここではまずは2枚目の 《エナジー・ライト》 を使用して手札を整える。

呪文が封じられているならクリーチャー、とばかりにアツイは 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》 をプレイすると、封印・能力共にクリーチャーは墓地に落ちなかったものの、 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 へと革命チェンジに成功。さらに、ファイナル革命で 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》 を出すと、今度は 《トップ・オブ・ロマネスク》 の回収に成功する。

一気にシールドを2枚まで減らされ、厳しい状況となったはやTだったが、落ち着いて 《ドラゴンズ・サイン》 からの 《大聖堂 ベルファーレ》 でアツイの2体のクリーチャーをタップ状態に。さらに 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》 へと 《タイム3 シド》 をアタックさせると 《時の秘術師 ミラクルスター》 へと革命チェンジ。 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》 を破壊しつつ、墓地から 《ドラゴンズ・サイン》 《エナジー・ライト》 を回収する。
一瞬 《タイム3 シド》 の拘束から逃れたアツイだが、ここでは 《獅子王の遺跡》 ではなく、後々のチェンジ元や打点、ブロッカーとして優れる 《トップ・オブ・ロマネスク》 を召喚することを選択。2マナを増やしてターンを終了する。アツイのデッキにとって、マナを増やすことは何よりも重要だ。

返しのターン。ここではやTは伝家の宝刀である 《禁断機関 VV-8》 を召喚し、山札から2枚を手札に、3枚を封印として 《禁断機関 VV-8》 の上へと置く。そして、G-0で 《ミラクルストップ》 を使用、逆転を許してしまう 《蒼龍の大地》 のトリガーを封じると、 《大聖堂 ベルファーレ》 でアタックして、 《時の法皇 ミラダンテXII》 へと革命チェンジ。さらに能力で手札から 《ドラゴンズ・サイン》 を使用すると、手札に戻した 《大聖堂 ベルファーレ》 を出し、アツイの2体のクリーチャーを止めつつ、封印を2枚墓地へと送る。

《時の法皇 ミラダンテXII》 のファイナル革命が発動しているので、ほとんどの場合、続くターンまではやTの安全は保証されたようなもの。そう考えてかはやTは、むやみなアタックをさけ、ここでターンを終える。だが、はやTのターン終了宣言を聞くと、アツイは「よっしゃ」と勝利を確信したかのような声をあげる。

そう、アツイのデッキには今週から5色バスターに投入可能となった秘密兵器が投入されていたのだ。

9マナで呼び出されたのは 《邪帝類五龍目 ドミティウス》

6パック交換のプロモとして15日から配布されたため、革命ファイナル環境で使用可能となったこのカードこそが、アツイの逆転の一手だったのだ。めくれるカード次第では圧倒的な場を作られそのまま敗北まで見えるカードの登場に、はやTは息をのむ。

だが、人事を尽くしても、天命が待っているとは限らない。ここでアツイが見た5枚のカードから登場したクリーチャーは、 《青寂の精霊龍 カーネル》 《剛撃古龍テラネスク》 の2枚と期待からは遠いもの。そして、さらに 《剛撃古龍テラネスク》 の3枚で見たカードも望ましいものではなく、アツイはため息をついてしまう。

一度は危険な思いをしたはやTは一気に勝負を決めにかかる。

まず、G・ゼロで 《ミラクルストップ》 を使用すると 《禁断機関 VV-8》 の2枚めを召喚。さらに、 《時の秘術師 ミラクルスター》 のアタックで 《時の法皇 ミラダンテXII》 へと革命チェンジして最初に召喚していた 《禁断機関 VV-8》 の最後の封印をはずし、禁断起動で追加ターンを得る。ここで3枚のブレイクをすると、ターンを終了する。

追加ターンに、まずは革命チェンジで手札に戻していた 《時の秘術師 ミラクルスター》 を召喚すると墓地から 《ミラクルストップ》 《ドラゴンズ・サイン》 を回収してG・ゼロでプレイしつつ、 《禁断機関 VV-8》 の封印を1枚外す。そして、アタックで再び 《時の法皇 ミラダンテXII》 を召喚し、回収した 《ドラゴンズ・サイン》 《大聖堂 ベルファーレ》 をバトルゾーンに追加。一気に2枚の封印を外し、再び禁断起動で追加ターンを得る。

そして、この追加ターンを待たずに、 《禁断機関 VV-8》 がダイレクトアタックを決めたのだった。

Winner:はやT

アツイ 「最後の最後にデッキに裏切られたー」

不運に見舞われる形となったアツイだったが、自分が信じてきたデッキと大会と仲間は記録に残る。
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