週刊アーキタイプ人気ランキングとは?
毎週のように開催されるグランプリやSCG等の大規模な大会は、各フォーマットのメタゲームに与える影響は少なくありません。逆に言えば、毎週のようにメタゲームは変化すると言えます。そんな変化を追うために、週毎にDig.cards上で注目されているアーキタイプを各フォーマット毎にTOP10でランキングを作成する事で、アーキタイプの流行を追っていく、というのが本記事の内容となります。
今年ももう終わりに近づきマジック納めのシーズンとなってまいりました。大きな公式イベントも年内はもうないので今週はランキングを紹介するとともに、そのアーキタイプで一番活躍したカードを振り返りまとめていきたいと思います。
それでは早速12月14日~12月20日の週間アーキタイプランキングTOP10を見ていきましょう!
スタンダード週間アーキタイプTOP10
PV(ページのアクセス数) (%)フォーマット毎のアーキタイプのアクセス割合 (↑↓-New)先週と比較したアーキタイプの順位の上下(-)1位 904PV(13.33%) 赤緑エネルギー
(-)2位 544PV(8.02%) 人間ビートダウン
(↑)3位 531PV(7.83%) 白青ビートダウン
(↑)4位 529PV(7.80%) 霊気地の驚異コンボ
(↓)5位 475PV(7.00%) 機体ビートダウン
(-)6位 382PV(5.63%) タコミッドレンジ
(↑)7位 379PV(5.59%) 昂揚グッドスタッフ
(↑)8位 344PV(5.07%) 奔流の機械巨人コントロール
(↓)9位 328PV(4.84%) 赤黒ビートダウン
(-)10位 202PV(2.98%) PWコントロール
1位:赤緑エネルギー
SCG Players' Championship Roanoke
[1st] 2016/12/18 |
|
Joe Lossett |
-
20
-
クリーチャー
-
20
-
呪文
-
20
-
土地
-
15
-
サイドボード
今週のランキング1位は先週に引き続き赤緑エネルギーという結果になりました。 赤緑エネルギーは環境初期に現れたデッキで高水準なビートダウンと 《放たれた怒り》 による一撃必殺コンボで相手にプレッシャーを常に与え続ける、コンボ要素を内蔵したビートダウンデッキです。
《静電気式打撃体》 はパンプアップスペルとの相性が抜群で、 《静電気式打撃体》 のプレッシャーに負けてメインで除去をプレイしてしまって返しでコンボを決められて負け、なんてシチュエーションはよく見かける光景でした。
現在はあまり見かけないデッキですが、メタが変化したり新しいエキスパンションが追加されることによって日の目を見ることが大いに期待できるアーキタイプです。
2位:人間ビートダウン
SCG Players' Championship Roanoke
[9th] 2016/12/18 |
|
Gerry Thompson |
-
25
-
クリーチャー
-
13
-
呪文
-
22
-
土地
-
15
-
サイドボード
最近になって結果を出し始めた人間ビートダウン。その勢力はランキング2位まで上り詰めてきてます。 速度はあれどサイズが物足りない人間ビートダウンにおいて 《サリアの副官》 はロードのように働きつつ自身も強力なプレッシャーと、人間ビートダウンで最も活躍したカードと言えるほどに強いカードでした。環境のトップスピードを誇る人間ビートダウンは環境のスピードを定義するデッキでもあるので今後の動向にも目が離せません。
3位:白青ビートダウン
SCG Players' Championship Roanoke
[6th] 2016/12/18 |
|
Kevin Jones |
-
22
-
クリーチャー
-
14
-
呪文
-
24
-
土地
-
15
-
サイドボード
トップメタに居座り続ける安定力を持っていて、現在もその力は顕在です。 《大天使アヴァシン》 は 《呪文捕らえ》 や 《異端聖戦士、サリア》 で対戦相手の動きを封じるクリーチャーを守ったり、自身単体でもゲームを決めれるサイズを持っている強力な裏目のないクリーチャーで本当に全く隙のないカードでした。 《大天使アヴァシン》 によってゲームに蓋をするシチュエーションは本当にスタンダード環境でよく見る光景でした。
強力な能力を持つ 《反射魔道士》 や 《呪文捕らえ》 を使い環境初期から安定してランキング上位に居座り続けた白青ビートダウンはデッキの安定性と苦手とするデッキの種類の少なさが人気の理由の一つとなっていたのだと思います。
4位:霊気地の驚異コンボ
SCG Players' Championship Roanoke
[2nd] 2016/12/18 |
|
Caleb Scherer |
-
15
-
クリーチャー
-
25
-
呪文
-
20
-
土地
-
15
-
サイドボード
爆発力と安定性が魅力的なデッキでランキングも現在4位と上位にきています。 《霊気池の驚異》 はマナコストを踏み倒して強力なクリーチャーを出すという強力な能力を持っています。しかし、真のカードの強さはエネルギーがある限り何度でも能力を使うことが出来るという点で1度能力を起動して何も出ずとも2回目、3回目と起動することで確実に強力なカードまで辿り着き勝利に近づくことが可能となります。
環境初期に活躍したものの一度は落ち目に入り環境から姿を消していましたが、勝ち筋を増やしたデッキリストの活躍により環境後半はその勢力を伸ばし続けています。爆発力と派手にゲームに勝つ魅力が人気の一つであり、またデッキ自体もまだまだ進化をし続けているアーキタイプなので今後も要注目です。
5位:機体ビートダウン
SCG Players' Championship Roanoke
[12th] 2016/12/18 |
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Liam Lonergan |
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22
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クリーチャー
-
16
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呪文
-
22
-
土地
-
15
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サイドボード
少し落ち目のアーキタイプですが、ランキング上位から落ちたことのない人気のアーキタイプです。 《密輸人の回転翼機》 は搭乗するコストのために低コストのクリーチャーを多く採用しなければならない欠点をルーティング能力のおかげで余分なカードを循環させることができるため欠点を補っている関係になっています。3/3飛行という回避能力までついている上にマナスクリューとマナフラッドの両方を緩和できる 《密輸人の回転翼機》 はスタンダード環境においてあまりにも強力で、このカードを意識していないデッキは存在しないと言っても過言ではない強さでした。
登場した当初からデッキの軸となるカードはあまり変化していませんが、 《密輸人の回転翼機》 という強力なカードの元で安定したビートダウンができる機体ビートダウンはこれからも活躍が期待できるアーキタイプです。
まとめ
スタンダードは環境末期ということもありメタゲームはあまり動いてはいませんが、地力の高いカードを採用しているデッキは多少の変化はあるものの環境初期から活躍し続けていることが見てとれる結果となりました。以上、週間アーキタイプ人気ランキングでした!
今年は今回で最後の更新となります。来年も週刊アーキタイプ特集は継続して連載する予定ですので来年またお会いしましょう!
それでは、みなさんよいお年を。