週刊アーキタイプ人気ランキングとは?
毎週のように開催されるグランプリやSCG等の大規模な大会は、各フォーマットのメタゲームに与える影響は少なくありません。逆に言えば、毎週のようにメタゲームは変化すると言えます。そんな変化を追うために、週毎にDig.cards上で注目されているアーキタイプを各フォーマット毎にTOP10でランキングを作成する事で、アーキタイプの流行を追っていく、というのが本記事の内容となります。
今回はプロツアーが終わりメタゲームに大きな指針が生まれた環境でのアーキタイプの解説をしていきたいと思います。それと共に各地で開催されたグランプリで活躍したデッキについても紹介していきたいと思います。
それでは早速10月19日~10月25日の週間アーキタイプランキングTOP8を見ていきましょう!
スタンダード週間アーキタイプTOP8
PV(ページのアクセス数) (%)フォーマット毎のアーキタイプのアクセス割合 (↑↓-New)先週と比較したアーキタイプの順位の上下(↑)1位 2100PV(13.84%) 赤緑エネルギー
(↑)2位 1681PV(11.08%) 奔流の機械巨人コントロール
(↓)3位 1374PV(9.06%) 霊気地の驚異コンボ
(↓)4位 1013PV(6.68%) 機体ビートダウン
(↓)5位 985PV(6.49%) 昂揚グッドスタッフ
(-)6位 812PV(5.35%) 白青ビートダウン
(↓)7位 734PV(4.84%) PWコントロール
(-)8位 659PV(4.34%) タコミッドレンジ
(↓)9位 559PV(3.68%) バーン
1位:赤緑エネルギー
Pro Tour Kaladesh
[8 wins] 2016/10/16 |
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Mclaren, Shaun |
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22
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クリーチャー
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17
-
呪文
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21
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土地
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15
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サイドボード
赤緑エネルギーとは
《ラスヌーのヘリオン》
や
《通電の喧嘩屋》
といったパワフルなクリーチャーで盤面を押し込んでいく高水準なビートダウンとしての側面と
《静電気式打撃体》
や
《放たれた怒り》
による一撃必殺コンボの両面から対戦相手にプレッシャーを与えることが出来るビートダウンとコンボデッキの両方の側面を持つデッキです。
霊気地の驚異コンボのような除去呪文などの妨害手段が少ないデッキにはかなり相性がいいですが、妨害手段の多い奔流の機械巨人コントロールや
《反射魔道士》
や
《呪文捕らえ》
などの強力な妨害手段を持つクリーチャーを採用している白青ビートダウンはとても相性が悪いです。
今回のグランプリでは苦手なデッキである白青ビートダウンが大暴れしたため、目立った活躍はありませんでしたがデッキの持つポテンシャルは高いので今後の活躍が予想されるアーキタイプです。
2位:奔流の機械巨人コントロール
Pro Tour Kaladesh
[8th] 2016/10/16 |
|
Carlos Romao |
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5
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クリーチャー
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29
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呪文
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26
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土地
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15
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サイドボード
今回のグランプリ・クアラルンプールとプロビデンスでは 《密輸人の回転翼機》 や 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 と瞬速を持つクリーチャー達の多角的な攻め方をする白青ビートダウンが大流行したため、あまり目立った活躍はありませんでしたが、今後のメタゲーム次第で勝ちあがってくるアーキタイプなので今後のメタゲームには要注目です。
5位:昂揚グッドスタッフ
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13
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クリーチャー
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23
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呪文
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24
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土地
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15
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サイドボード
採用されている 《最後の望み、リリアナ》 や 《闇の掌握》 は白青ビートダウンのクリーチャー達のほとんどに有効で 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》 は着地させると、白青ビートダウン側は容易にこれを突破することはできません。そして 《ゲトの裏切り者、カリタス》 は機体ビートダウンをはじめとするアグロデッキ全般の攻勢を覆す力を持っています。
干渉する手段が少なく霊気地の驚異コンボが苦手だった昂揚グッドスタッフですが、霊気地の驚異コンボに有利な白青ビートダウン、機体ビートダウンがトップメタに上がってきたことにより、今回のグランプリではメタゲームを制して勝ち残りました。今後もこれらのデッキを中心にメタゲームが回ることが予想されるのでメタゲームの動向に要注目です。
6位:青白ビートダウン
Standard MOCS #10171761
[Win:6 Lose:0] 2016/10/22 |
|
bolov0 |
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22
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クリーチャー
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14
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呪文
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24
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土地
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15
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サイドボード
プロツアーでは構築ラウンド9勝1敗ラインに4人と最も勝ち組なアーキタイプとなりましたが、プロツアー明けのグランプリでもその力を存分に発揮しグランプリ・クアラルンプールではTOP8に6人もの選手が入賞しました。
相手の動きを阻害する 《呪文捕らえ》 と 《反射魔道士》 が強力なのは間違いなく、 《スレイベンの検査官》 と 《密輸人の回転翼機》 と 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 の3枚はGPクアラルンプールTOP8のデッキでの採用率はほぼ100%で、間違いなく現在のスタンダードを象徴するカードになっています。
各地で猛威を振るっている青白ビートダウンですが、今後はメタゲームの中心として回っていくはずなので環境に合わせたデッキ構築が見れそうです。またメタゲームの中心にくることで青白ビートダウンに有利なデッキが現れることも予想されるので、今後新しく生まれてくるアーキタイプにも注目です。
まとめ
プロツアー後のスタンダード環境に大きな指針が生まれたことによりメタゲームが回り始めた一週間となりました。霊気地の驚異コンボに強い白青ビートダウン。そしてそれに強い昂揚グッドスタッフと分かりやすいメタゲームの構図が生まれてきました。
どのデッキが今後のメタゲームで勝ち残るのか?今後の動向に要注目です。
以上、週間アーキタイプ人気ランキングでした!
今後も毎週木曜日に更新となりますので、よろしくお願いします!それでは来週のランキングでお会いしましょう!