週刊アーキタイプ人気ランキングとは?
毎週のように開催されるグランプリやSCG等の大規模な大会は、各フォーマットのメタゲームに与える影響は少なくありません。逆に言えば、毎週のようにメタゲームは変化すると言えます。そんな変化を追うために、週毎にDig.cards上で注目されているアーキタイプを各フォーマット毎にTOP10でランキングを作成する事で、アーキタイプの流行を追っていく、というのが本記事の内容となります。
今回は今週末モダンによって行われるWMCQ名古屋直前ということもあり、モダンの注目アーキタイプを紹介していきたいと思います。
モダンのランキングの紹介は期間が空いてしまったので、ランキングの変動につきましては全て変動無しとさせていただきます。
それでは早速09月07日~09月13日の週間アーキタイプランキングTOP10見ていきましょう!
・モダン週間アーキタイプTOP10
PV(ページのアクセス数) (%)フォーマット毎のアーキタイプのアクセス割合 (↑↓-New)先週と比較したアーキタイプの順位の上下(-)1位 475PV(5.54%) エルドラージビートダウン
(-)2位 430PV(5.01%) 青緑感染
(-)3位 402PV(4.69%) 青赤昇天
(-)4位 356PV(4.15%) バーン
(-)5位 350PV(4.08%) ジャンク
(-)6位 334PV(3.89%) 青赤デルバー
(-)7位 328PV(3.82%) 赤緑トロン
(-)8位 307PV(3.58%) ジャンド
(-)9位 284PV(3.31%) アブザンカンパニー
(-)10位266PV(3.10%) ZOO
1位:エルドラージビートダウン
Grand Prix Indianapolis 2016
[8th] 2016/08/28 |
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Ryan Normandin |
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26
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クリーチャー
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10
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呪文
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24
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土地
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15
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サイドボード
しかし、その後研究が進み 《ウギンの目》 を失った部分を 《貴族の教主》 等のマナクリーチャーで補填して 《難題の予見者》 等の強力なエルドラージクリーチャーを高速召喚して攻める構成のビートダウンの活躍が周知され、現在も多種あるモダンのアーキタイプの中でも人気のアーキタイプの一つとなっています。
環境最強の除去である 《流刑への道》 、ハンデス要素である 《難題の予見者》 等愚直ビートダウンでは真似できない妨害要素もきちんと採用されていて、フェアデッキ最強とも名高いエルドラージビートダウン、今週末の名古屋でも要注目です。
2位:青緑感染
Grand Prix Lille 2016
[1st] 2016/08/28 |
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Meciek Berger |
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12
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クリーチャー
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28
-
呪文
-
20
-
土地
-
15
-
サイドボード
低コストのクリーチャーを強化呪文でバックアップしながら攻めるアーキタイプなので、除去が少ないコンボデッキやクリーチャーデッキには非常に有利なのですが、逆に除去やハンデス等妨害手段に長けているデッキは攻め手が枯らされるため相性が悪いです。
ですが感染は 《使徒の祝福》 や 《巨森の蔦》 のような妨害に対抗するカードもしっかりと採用されており、油断した相手を即座に詰める事が可能となっていて、苦手な相手に対してもそれなりにプレッシャーをかけながら戦う事ができます。
とはいえ同じ役割を持ったカードがデッキに多く入っているので 《魂の裏切りの夜》 のような対戦相手の対策カードが致命傷となりやすい弱点こそあるものの、逆に毎回同じような動きができる安定したブン回りがある強力なアーキタイプである事は間違いありません。
ジャンドやジャンクのような妨害に長けたアーキタイプが環境に多いと厳しいですが、それ以外のアーキタイプには軒並み有利なので、今週末も一定数の使用者がいる事は間違いないので対策はしっかりした方が良さそうです。
4位:バーン
Grand Prix Indianapolis 2016
[1st] 2016/08/28 |
|
Brandon Burton |
-
17
-
クリーチャー
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23
-
呪文
-
20
-
土地
-
15
-
サイドボード
モダン環境では 《神聖なる泉》 等のギルドランドや 《乾燥台地》 等のフェッチランドといったライフを支払う特殊地形が多く使われているため、実際は16点分くらいの火力を対戦相手に撃ち込めばゲームに勝利することができ、コンボデッキ相手にもスピード勝負で引けを取らないため、モダンの環境的にバーンは一番恩恵を受けているデッキでもあると言えます。
しかし致命的に刺さる 《神聖の力線》 や 《コーの火歩き》 等特定のカードが環境に多数存在しており、特にこのようなカードが取りやすい白系のデッキ相手はサイドボード後はやや不利な戦いを強いられることが多いのが特徴です。
しかし逆に言えば火力で相手を焼き切る単純なコンセプトは特定のカードで対策を強要させる程のデッキパワーの証明でもあり、苦手なアーキタイプも少なく満遍なく戦えるためメタゲームが定まってない環境下ならばバーンは有力な候補になるため、特にメタゲームを意識しない場合はバーンを使用候補にしても良さそうです。
8位:ジャンド
Grand Prix Guangzhou 2016
[8th] 2016/08/28 |
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Keita Kawasaki |
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15
-
クリーチャー
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21
-
呪文
-
24
-
土地
-
15
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サイドボード
《コジレックの審問》 や 《終止》 等、妨害する手段が豊富なため生物軸のコンボデッキやハンデスに弱い特定のカードに依存したデッキには非常に強く立ち回ることができ、 《闇の腹心》 や 《タルモゴイフ》 のような低コストで高効率な生物たちはすぐに対戦相手を追い詰めます。
最近では速やかなクロックでありつつ、自身の能力でドローの質を向上させる 《残忍な剥ぎ取り》 が採用されているリストも多く見かけるようになり、未だ進化し続けています。
モダンといえばジャンドと言われるほど、昔から存在し認知度の高いアーキタイプであり、 《残忍な剥ぎ取り》 のような新しいカードも投入されているので名古屋での最新のリストも要注目です。
番外編:赤緑ブリーチ
Grand Prix Indianapolis 2016
[2nd] 2016/08/28 |
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Rob Pisano |
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11
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クリーチャー
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24
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呪文
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25
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土地
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15
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サイドボード
またマナランプ系のデッキの特徴としてマナフラッドして負けるパターンが多くありますが、中盤以降も 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》 と山だけでゲームする事ができるため、長期戦でも有利に立ち回ることが出来ます。
基本的に通常のデッキと違いクリーチャーを軸としておらず、 《裂け目の突破》 や 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》 等勝利できるカードの種類も多めで対戦相手の除去や妨害も有効では無いので、妨害要素のあるフェアデッキ相手に構築段階で大きなメリットを持っていると言えます。
今週末妨害要素多めのフェアデッキが環境に多く存在するなら、赤緑ブリーチが名古屋の台風の目になるかもしれませんね。
まとめ
今週はWMCQ直前ということもあり、モダン環境で今を時めくアーキタイプの紹介をしていきました。ジャンドに 《残忍な剥ぎ取り》 が採用される等、新しいアーキタイプやデッキ構成が増えている事から記事内の注目アーキタイプは要復習です。
環境は少しずつですが変わってきているので注目アーキタイプ以外のアーキタイプ解説ページも含めて見直してみましょう。
以上、週間アーキタイプ人気ランキングでした!
今後も毎週木曜日に更新となりますので、よろしくお願いします!それでは来週のランキングでお会いしましょう!