週刊アーキタイプ人気ランキングとは?
毎週のように開催されるGPやSCG等の大規模な大会は、各フォーマットのメタゲームに与える影響は少なくありません。逆に言えば、毎週のようにメタゲームは変化すると言えます。そんな変化を追うために、週毎にDig.cards上で注目されているアーキタイプを各フォーマット毎にTOP10でランキングを作成する事で、アーキタイプの流行を追っていく、というのが本記事の内容となります。
今週は先週末に開催されたGrand Prix PittsburghとGrand Prix Taipeiの2GP分のスタンダード特集です!
それでは早速06月22日~06月28日の週間アーキタイプランキングTOP10見ていきましょう!
・スタンダード週間アーキタイプTOP10
PV(ページのアクセス数) (%)フォーマット毎のアーキタイプのアクセス割合 (↑↓-New)先週と比較したアーキタイプの順位の上下(-)1位 814PV(10.04%) 赤黒吸血鬼
(-)2位 699PV(8.62%) 青赤エルドラージコントロール
(-)3位 535PV(6.60%) 緑白ビートダウン
(-)4位 524PV(6.46%) バントカンパニー
(↑)5位 492PV(6.07%) エルドラージランプ
(↓)6位 472PV(5.82%) 白黒ミッドレンジ
(-)7位 461PV(5.69%) ナヤコントロール
(-)8位 343PV(4.23%) 白単人間
(↑)9位 309PV(3.81%) 黒緑コントロール
(↑)10位308PV(3.80%) 変位エルドラージコンボ
3位:緑白ビートダウン
Grand Prix Pittsburgh 2016
[1st] 2016/06/26 |
|
Evan Petre |
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17
-
クリーチャー
-
18
-
呪文
-
25
-
土地
-
15
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サイドボード
Grand Prix Pittsburgh優勝のリストはメインから《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance(ORI)》が採用されており、環境最多の同型、バントカンパニーを意識した構成となっています。Grand Prix Taipei準優勝の緑白ビートダウンもメインに2枚採用している事から、この構成が今週は成功を収めたと見て間違いないでしょう。今後は緑白ビートダウンからメインで《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance(ORI)》がプレイされる頻度も少なく無いと思いますので、警戒するに越したことは無さそうです。
Grand Prix Pittsburgh優勝のリストにはもう一つの工夫点があります。それは、サイドボードに《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》と《棲み家の防御者/Den Protector(DTK)》のパッケージが採用されている事です。これはサイド後の《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance(ORI)》の打ち合いで消耗した盤面を一気に返す事が出来るパッケージである事から、緑白ビートダウンとバントカンパニーに非常に有効だと考えられます。
とにかく最多勢力に勝てるように練られた構成であるGrand Prix Pittsburgh優勝のリスト、現在の環境にバッチリ噛み合ったものに仕上がっているので、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
4位:バントカンパニー
Grand Prix Taipei 2016
[1st] 2016/06/26 |
|
Yuuki Ichikawa |
-
25
-
クリーチャー
-
9
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呪文
-
26
-
土地
-
15
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サイドボード
人間型は《サリアの副官/Thalia's Lieutenant(SOI)》によるサイズ差の暴力で早期決着を狙うアーキタイプですが、グッドスタッフ型は真逆で、とにかく腰を据えて《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》や《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》で相手の動きを捌き、《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》や 《ヴリンの神童、ジェイス》 、 《巨森の予見者、ニッサ》 のアドバンテージでじっくり勝利するアーキタイプとなります。
長引けば長引くほど有利になる構成なだけに、時間がかかってしまい引き分けが仕方ない状況が起きてしまう事が玉にキズですが、それでも不利な相手が環境にほとんどいない事を考えると、現在のスタンダードで緑白ビートダウンに並んで地力が高いアーキタイプだと思います。
この環境は珍しく、環境初期からバントカンパニーと緑白ビートダウンが活躍し続けた環境となり、次回の異界月発売後はどう環境が変わるのか、今から楽しみですね。
番外:黒緑ミッドレンジ
Grand Prix Pittsburgh 2016
[8th] 2016/06/26 |
|
Aleksa Telarov |
-
19
-
クリーチャー
-
15
-
呪文
-
26
-
土地
-
15
-
サイドボード
《森の代言者》 以外のクリーチャー全てがカードアドバンテージに繋がるカードで構成されているため、 《苦い真理》 のようなドローサポートが無くともカードアドバンテージを獲得する事ができ、生半可なコントロールよりもアドバンテージを得る事ができるためミッドレンジといいつつも、クリーチャー主体のコントロール、という立ち位置のアーキタイプと捉えて問題無さそうです。
普通のコントロールと違い受け身になりすぎずに戦える為、 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 や 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》 のようなプレインズウォーカーにもある程度耐性があるので、現環境でコントロールが使いたい方は、一度この黒緑ミッドレンジを試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
Grand Prix Taipeiはバントカンパニーが優勝、Grand Prix Pittsburghは緑白ビートダウンが優勝と、環境の最多勢力が共に優勝し、環境を締めくくりました。Grand Prix Pittsburgh優勝の緑白ビートダウンはメインに 《悲劇的な傲慢》 が、サイドには 《死霧の猛禽》 が採用されており、長期戦に強い構成が活躍したと言えそうです。
以上、週間アーキタイプ人気ランキングでした!
今後も毎週木曜日の更新となりますので、よろしくお願いします!