週刊アーキタイプ人気ランキングとは?
毎週のように開催されるグランプリやSCG等の大規模な大会は、各フォーマットのメタゲームに与える影響は少なくありません。逆に言えば、毎週のようにメタゲームは変化すると言えます。そんな変化を追うために、週毎にDig.cards上で注目されているアーキタイプを各フォーマット毎にTOP10でランキングを作成する事で、アーキタイプの流行を追っていくというのが本記事の内容となります。
先週末は世界三か所でスタンダードによるグランプリが行われました。霊気地の驚異コンボが席巻していたスタンダード環境ですが、果たしてどのアーキタイプが勝ち残ってどのようにメタゲームが推移していくのでしょうか。
今回はそれらのグランプリで見事に勝利を収めたアーキタイプを紹介していきたいと思います。
それでは早速5月31日~6月6日の週間アーキタイプランキングTOP10を見ていきましょう!
スタンダード週間アーキタイプTOP10
PV(ページのアクセス数) (%)フォーマット毎のアーキタイプのアクセス割合 (↑↓-New)先週と比較したアーキタイプの順位の上下(-)1位 772PV(14.88%) 赤緑エネルギー
(-)2位 664PV(12.80%) 霊気地の驚異コンボ
(-)3位 513PV(9.89%) 黒緑ビートダウン
(-)4位 413PV(7.96%) 奔流の機械巨人コントロール
(-)5位 379PV(7.30%) 機体ビートダウン
(-)6位 328PV(6.32%) 赤黒ビートダウン
(-)7位 284PV(5.47%) 青白ビートダウン
(-)8位 259PV(4.99%) タコミッドレンジ
(↑)9位 186PV(3.58%) 即席コントロール
(-)10位 157PV(3.03%) 人間ビートダウン
2位:霊気地の驚異コンボ
Grand Prix Omaha 2017
[1st] 2017/06/04 |
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Brad Nelson |
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8
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クリーチャー
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29
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呪文
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23
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土地
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15
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サイドボード
『またも優勝!歯止めがかからない現環境の支配者』
プロツアーから活躍し続けている霊気地の驚異コンボデッキは先週末もグランプリ・オマハにて優勝を飾りました。霊気地の驚異コンボがトップメタである現在の環境は 《否認》 や 《造反者の解放》 がメインボードに入っていたりと対策が進んでいますが、それでも霊気地の驚異コンボの勢いは留まることはなくデッキパワーと安定力の高さを見せ付けています。 上記の優勝した霊気地の驚異コンボのリストは 《霊気池の驚異》 が打ち消されたり破壊されても通常のコストで 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 をプレイできるように 《ウルヴェンワルドのハイドラ》 と 《見捨てられた神々の神殿》 が採用されており、多少の対策カードなら悠々と乗り越えていける構造になっていて今回のグランプリ・オマハでの優勝はサイドボードの戦略が勝利の鍵になったようです。
環境のトップメタである霊気地の驚異コンボは当然ながら意識されているデッキなので、対戦相手の対策やゲームプランを読み切ることが重要です。これからの大会やイベントで使用する際はしっかりと現環境で流行の対策カードの予習をしておきましょう。
3位:黒緑ビートダウン
Grand Prix Amsterdam 2017
[1st] 2017/06/04 |
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Lukas Blohon |
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20
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クリーチャー
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18
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呪文
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22
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土地
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15
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サイドボード
『環境の王者になったこともある緑黒デッキ。復権の兆しか!?』
黒緑ビートダウンは中速のミッドレンジデッキですが、今のスタンダード環境には天敵である重いコントロールデッキが少なく伸び伸びとクリーチャーを展開し相互のシナジーを利用する戦略が可能なことが勝因の一端を担っています。
霊気地の驚異コンボに対しても高速で高打点のクロックを作ることで一気にライフを詰めることが出来るので霊気地の驚異コンボの4T目に 《霊気池の驚異》 から 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 をプレイされない限り、五分以上に立ち回ることが可能です。 また機体ビートダウンが落ち目である現在のメタゲームでは 《キランの真意号》 の環境全体の採用枚数が減っているため 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》 が盤面に残りやすく 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》 が再び陽の光を浴びることができる環境になっており、自分を守りつつ戦場を強化し対戦相手をどんどん追い詰めることが出来ます。
メタゲームが回りだしたことで活躍の兆しを見せ始めた黒緑ビートダウンは今後の活躍に要注目です。
7位:青白ビートダウン
Grand Prix Manila 2017
[1st] 2017/06/04 |
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Ryoichi Tamada |
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22
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クリーチャー
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13
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呪文
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25
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土地
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15
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サイドボード
『妨害とクロックの合わせ技で霊気池の自由を許さない』
青白ビートダウンは対戦相手の行動を妨害しながら攻めるいわゆるクロックパーミッション型の戦略を駆使するデッキでコントロールデッキやコンボデッキに対して有利に立ち回ることが出来ます。今回グランプリ・マニラで優勝を飾ったのは日本の玉田遼一選手が使う青白ビートダウンでした。
霊気地の驚異コンボのようなコンボデッキは軸となるカードをピンポイントで妨害されると軸となるカードを補助するカードばかり溢れてしまい動きが緩慢になります。加えて青白ビートダウンは飛行のクロックもインスタントタイミングで隙を見せずに出すことが出来るため、霊気地の驚異コンボに対して非常に有利に戦うことが出来ます。 青白ビートダウンは通常のビートダウンと比べると打点の低さが気になりますが、採用されている 《栄光半ばの修練者》 は高打点で絆魂を持っているため攻守ともに優秀で飛行のクリーチャーと合わせてダメージレースをすることで有利に立ち回ることができます。
霊気地の驚異コンボデッキに有利をとれる青白ビートダウンは今後の活躍に要注目です!
まとめ
今回は固まったメタゲームを動かすデッキが一気に現れる週となりました。特にトップメタである霊気地の驚異コンボを倒すために作られた青白ビートダウンは世界中のプレイヤーが注目するデッキとなるのはないでしょうか。
霊気地の驚異コンボ、黒緑ビートダウン、青白ビートダウンは今後のメタゲームの変化にどのような影響を与えるのか要注目です!
以上、週間アーキタイプ人気ランキングでした!
今後も毎週木曜日に更新となりますので、よろしくお願いします!それでは来週のランキングでお会いしましょう!