週刊アーキタイプ人気ランキングとは?
毎週のように開催されるグランプリやSCG等の大規模な大会は、各フォーマットのメタゲームに与える影響は少なくありません。逆に言えば、毎週のようにメタゲームは変化すると言えます。そんな変化を追うために、週毎にDig.cards上で注目されているアーキタイプを各フォーマット毎にTOP10でランキングを作成する事で、アーキタイプの流行を追っていくというのが本記事の内容となります。
プロツアー・アモンケットから早2週間が経ち、各地で行われているスタンダードの大会では徐々に環境のメタゲームが定まってきているようです。
今回はプロツアーで環境の指標ができてからスタンダード環境で活躍しているアーキタイプを中心に紹介していきたいと思います。
それでは早速5月17日~5月23日の週間アーキタイプランキングTOP10を見ていきましょう!
スタンダード週間アーキタイプTOP10
PV(ページのアクセス数) (%)フォーマット毎のアーキタイプのアクセス割合 (↑↓-New)先週と比較したアーキタイプの順位の上下(-)1位 1060PV(14.17%) 霊気地の驚異コンボ
(-)2位 1055PV(14.10%) 赤緑エネルギー
(↑)3位 788PV(10.53%) 黒緑ビートダウン
(↓)4位 631PV(8.44%) 奔流の機械巨人コントロール
(-)5位 472PV(6.31%) 機体ビートダウン
(↑)6位 444PV(5.94%) 赤黒ビートダウン
(↓)7位 398PV(5.32%) ゾンビビートダウン
(-)8位 354PV(4.73%) 青白ビートダウン
(-)9位 330PV(4.41%) タコミッドレンジ
(-)10位 272PV(3.64%) 人間ビートダウン
1位:霊気池の驚異コンボ
Grand Prix Santiago 2017
[1st] 2017/05/21 |
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Mauro Sasso |
-
18
-
クリーチャー
-
20
-
呪文
-
22
-
土地
-
15
-
サイドボード
『環境の王へ!』
プロツアーで大活躍を見せた霊気地の驚異コンボはプロツアー後も各地で優秀な成績を収めています。特に先週はGPサンティアゴ、GPモントリオール、MOCS、SCGクラシックと全ての大会で優勝しており、その勢いは留まることを知りません。最速で4T目から繰り出される 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 の爆発力はあらゆるデッキを粉砕し、 《霊気池の驚異》 に対して妨害できないデッキは歯が立たないほどの強さを見せています。
また環境のメタゲームが定まってきたことで 《世界を壊すもの》 や 《炎呼び、チャンドラ》 といったミラーマッチやビートダウンデッキに対して有効なサイドボードを多めに採用しているリストも出てきています。
現在、霊気地の驚異コンボはスタンダード環境で最も使用率が高く各地で猛威を振るっているアーキタイプなので大会に出る場合はしっかりと対策と予習をしておきましょう。
4位:奔流の機械巨人コントロール
SCG Standard Classic Louisville
[2nd] 2017/05/21 |
|
Raja Sulaiman |
-
3
-
クリーチャー
-
34
-
呪文
-
23
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土地
-
15
-
サイドボード
『対応力はNO1!』
またサイドボードからは妨害呪文だけでなく 《牙長獣の仔》 などの小型のクリーチャーが採用されており霊気地の驚異コンボに対して妨害するだけでなくクロックを用意することでピンポイントで 《霊気池の驚異》 を妨害しつつ迅速にライフを削りにいって通常プレイでの 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 までゲームを長引かせない構成になっています。
霊気地の驚異コンボに対して非常に意識を向けている奔流の機械巨人コントロールはメタゲーム的に良いポジションにいるので今後の活躍に期待です。
7位:ゾンビビートダウン
Grand Prix Montreal 2017
[8th] 2017/05/21 |
|
Ethan Gaieski |
-
24
-
クリーチャー
-
12
-
呪文
-
24
-
土地
-
15
-
サイドボード
『環境最速のビートダウン』
ゾンビビートダウンはプロツアーで大量に発生し使用率・進出率ともに高い結果を出し、その存在を知らしめました。アモンケットで得た数々のゾンビ部族のカードにより強化されたゾンビビートダウンは環境にある優秀な黒の除去呪文のバックアップのもと序盤から終盤まで粘り強くビートダウンできる構成をしており、単色デッキのメリットとして事故率が低いという強みも持っています。プロツアーでは霊気地の驚異コンボと同様に一番の勝ち組といっていいほどの勝利を収めたゾンビビートダウンですが、環境に一定数いると周知された今では対策が進んでおり、向かい風な立ち位置にいるというのが現状です。
しかしデッキの構造自体は事故率も低くパワフルなビートダウンができるデッキなのでメタゲームの立ち位置が良くなるとすぐに勝ち上がってくるアーキタイプなので常に対策や予習を欠かさないようにしましょう。
番外:PWコントロール
SCG Standard Classic Louisville
[5th] 2017/05/21 |
|
Ted Felicetti |
-
17
-
クリーチャー
-
22
-
呪文
-
21
-
土地
-
15
-
サイドボード
環境にある優秀なクリーチャーと着地すれば無尽蔵にアドバンテージを生み出すPWを大量に採用することで対戦相手に常にプレッシャーを与え続け、 《栄光をもたらすもの》 、 《実地研究者、タミヨウ》 、 《反逆の先導者、チャンドラ》 といった対戦相手の盤面に触りながら自分の盤面を強化できるカードが多く1:2交換を何度も繰り返し対戦相手のリソース差をどんどん広げていく構成になっています。 サイドボードには霊気地の驚異コンボ対策で 《儀礼的拒否》 が4枚、ビートダウン対策で 《マグマのしぶき》 が4枚と1マナで効果的なカードを多く採用することで自分の動きを悪くすることなく妨害できる工夫がされています。
PWコントロールは出てきて間もなく研究の余地があるアーキタイプですが、SCGクラシックではTOP16に3人もの使用者がいてポテンシャルの高さが見受けられるので、新しいデッキを回したい方やデッキ選択を迷っている方は一度このアーキタイプを回してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はプロツアー後のメタゲームで活躍しているアーキタイプを中心に紹介していきました。プロツアーでメタゲームの指標ができたことで、上位で活躍しているアーキタイプの種類も数が絞れてきました。
特に活躍の目立った霊気地の驚異コンボは各地で猛威を振るっており、環境最大勢力となっているのでしっかりと対策と予習をしておきましょう。
以上、週間アーキタイプ人気ランキングでした!
今後も毎週木曜日に更新となりますので、よろしくお願いします!それでは来週のランキングでお会いしましょう!