週刊アーキタイプ人気ランキングとは?
毎週のように開催されるGPやSCG等の大規模な大会は、各フォーマットのメタゲームに与える影響は少なくありません。逆に言えば、毎週のようにメタゲームは変化すると言えます。そんな変化を追うために、週毎にDig.cards上で注目されているアーキタイプを各フォーマット毎にTOP10でランキングを作成する事で、アーキタイプの流行を追っていく、というのが本記事の内容となります。
遂にイニストラードを覆う影が発売され、Dig.cardsのアーキタイプ解説記事もローテーションに対応されました。
今回は、ローテーション後初ランキングという事で、SCG Standard Open Baltimoreの結果を見つつ、新アーキタイプの特集となります!
それでは早速04月06日~04月13日の週間アーキタイプランキングTOP10見ていきましょう!
・スタンダード週間アーキタイプTOP10
PV(ページのアクセス数) (%)フォーマット毎のアーキタイプのアクセス割合 (↑↓-New)先週と比較したアーキタイプの順位の上下(NEW)1位 3,099PV(29.14%) 赤黒吸血鬼
(NEW)2位 1,893PV(17.80%) 緑白ビートダウン
(NEW)3位 1,692PV(15.91%) 赤単エルドラージ
(NEW)4位 1,318PV(12.39%) オジュタイミッドレンジ
(NEW)5位 1,022PV(9.61%) 白青人間
(NEW)6位 237PV(2.23%) 白黒ミッドレンジ
(NEW)7位 222PV(2.09%) エルドラージランプ
(NEW)8位 143PV(1.34%) バントカンパニー
(NEW)9位 87PV(0.82%) エスパードラゴン
(-)10位 No Entry
1位:赤黒吸血鬼
SCG Standard IQ Wilbraham
[5th] 2016/04/10 |
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Tony Mei |
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29
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クリーチャー
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11
-
呪文
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20
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土地
-
15
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サイドボード
マッドネスカードも 《癇しゃく》 や 《手に負えない若輩》 と優秀なものが揃っており、期待に応えられるパフォーマンスを発揮できそうではありますが、SCG Standard Open Baltimoreでは上位はおろか、50位以内に一人も入賞しないという結果に終わってしまいました。
今回の吸血鬼の敗北は、まだ吸血鬼の安定したリストが確立されておらず、使用者が少なかった事と、予想以上に伸びた緑白ビートダウン、白青人間の2種の人間ビートダウンが予想以上に強力だった事が大きな要因かと思われます。
デッキの核となる 《戦争に向かう者、オリヴィア》 がイニストラードを覆う影最強格のクリーチャー、 《大天使アヴァシン》 に一方的にサイズ負けしてしまうのも赤黒吸血鬼には向かい風かもしれません。
とはいえ、 《ファルケンラスの後継者》 や 《戦争に向かう者、オリヴィア》 は強力なポテンシャルを秘めたカードなのは疑う余地は無く、赤黒吸血鬼もまだまだ伸びしろがあるアーキタイプだと思うので、今後の活躍に期待しましょう!
2位:緑白ビートダウン
SCG Standard Open Baltimore
[8th] 2016/04/09 |
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Dwayne Graham |
-
30
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クリーチャー
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8
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呪文
-
22
-
土地
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15
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サイドボード
人間型のリストはとにかく攻め手が強烈で、 《サリアの副官》 、 《領事補佐官》 、 《永遠の見守り》 と3種の全体強化カードが揃っていて、 《アクロスの英雄、キテオン》 を始めとした3種採用されている1マナ域の軽量人間をバックアップし、あっという間に致死量のクロックを作り上げます。
長期戦を見据えた 《不屈の追跡者》 も採用していて、攻め手が切れにくいのも特徴です。
今後は 《永遠の見守り》 を採用する型と、 《集合した中隊》 を採用する型どちらも研究が進んでいくと思うので、緑白ビートダウンのプロツアー・マドリードの結果に注目してみましょう!
5位:白青人間
SCG Standard Open Baltimore
[7th] 2016/04/09 |
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Christopher Juliano |
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29
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クリーチャー
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7
-
呪文
-
24
-
土地
-
15
-
サイドボード
緑白ビートダウンの人間型と大きく違う点は 《反射魔道士》 と 《龍王オジュタイ》 を採用できる事です。
《反射魔道士》 は対クリーチャーデッキに除去性能が効果的で、前環境でも猛威を振るった実績のある人間クリーチャーで 《サリアの副官》 とも相性が良くデッキとかなり噛み合っています。 《龍王オジュタイ》 は人間でこそありませんが、 《永遠の見守り》 との相性は抜群で、警戒で攻撃できるので除去される心配もなく攻撃する事ができます。
《徴税の大天使》 も警戒が付くと攻撃しても相手が次のターン攻撃するのにマナの制約が付くので 《永遠の見守り》 と相性が良く、白青人間はこのような様々なシナジーを内包したビートダウンとなっていて、多角的に攻める事ができるのが利点といえるでしょう。
ぶんまわりがありつつ、多角的に攻める事ができる白青人間はしばらく環境の主役となりそうです。
6位:白黒ミッドレンジ
SCG Standard Open Baltimore
[5th] 2016/04/09 |
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Blake Conti |
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12
-
クリーチャー
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23
-
呪文
-
25
-
土地
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15
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サイドボード
白黒の利点として応用力の高い 《苦渋の破棄》 が使えるのがポイントで、白青人間や緑白ビートダウンの 《永遠の見守り》 のような、置物にメインから対応する事ができます。
コントロールしきった後は 《荒野の確保》 からの 《ウェストヴェイルの修道院》 のコンボで止めを刺すプランも採用してあり、フィニッシュ力も申し分が無く、新環境の対ビートダウンデッキとして環境のポジションを確立するアーキタイプとなりそうです。
8位:バントカンパニー
SCG Standard Open Baltimore
[1st] 2016/04/09 |
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Jim Davis |
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27
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クリーチャー
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8
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呪文
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25
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土地
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15
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サイドボード
新環境はフェッチランドが落ちる影響で、3色であるマナベースに大きな変更があるというのが懸念材料のバントカンパニーはその懸念を吹き飛ばすかのように、SCG Standard Open Baltimoreを優勝という、最高の形で新環境のスタートを切りだしました。
フェッチランドを失い、安定性を失った代償は勿論小さいものではありませんでしたが、同時に新戦力である 《薄暮見の徴募兵》 や 《不屈の追跡者》 といった、マナフラッドを緩和するシステムクリーチャーの加入は大きな戦力補強となり、クリーチャーの質だけで見れば前環境よりも強くなっていると言えます。
クリーチャーの選出やマナベースに3色ゆえに選択肢が多いバントカンパニー、今後のアップデートに注目していきましょう!
まとめ
SCG Standard Open Baltimoreでは 《サリアの副官》 を中心とした人間デッキが活躍を見せました。アーキタイプ解説記事がローテーションに対応して、新環境のものになりました。
以上、週間アーキタイプ人気ランキングでした!
来週も新スタンダードを中心に更新予定です!
今後も毎週木曜日の更新となりますので、よろしくお願いします!