週刊アーキタイプ人気ランキングとは?
毎週のように開催されるGPやSCG等の大規模な大会は、各フォーマットのメタゲームに与える影響は少なくありません。逆に言えば、毎週のようにメタゲームは変化すると言えます。そんな変化を追うために、週毎にDig.cards上で注目されているアーキタイプを各フォーマット毎にTOP10でランキングを作成する事で、アーキタイプの流行を追っていく、というのが本記事の内容となります。
今週は先週末アメリカで開催されたスタンダードGPヒューストン特集です!
それでは早速02月24日~03月01日の週間アーキタイプランキングTOP10見ていきましょう!
・スタンダード週間アーキタイプTOP10
PV(ページのアクセス数) (%)フォーマット毎のアーキタイプのアクセス割合 (↑↓-New)先週と比較したアーキタイプの順位の上下(↑)1位 1,765PV(16.42%) エルドラージビートダウン
(↓)2位 1,726PV(16.06%) エルドラージランプ
(NEW)3位 1,286PV(11.96%) バントカンパニー
(-)4位 565PV(5.26%) 黒赤ビートダウン
(↓)5位 519PV(4.83%) 青赤果敢
(↑)6位 500PV(4.65%) 赤単ビートダウン
(↑)7位 486PV(4.52%) ハスクサクリファイス
(↓)8位 476PV(4.43%) アブザン
(↓)9位 474PV(4.41%) ジェスカイ
(↓)10位446PV(4.15%) マルドゥ
1位:エルドラージビートダウン
Standard MOCS #9404438
[Win:8 Lose:2] 2016/02/21 |
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Logaromil |
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27
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クリーチャー
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8
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呪文
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25
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土地
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15
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サイドボード
エルドラージビートダウンは 《静寂を担うもの》 を採用した黒型がベーシックな形でしたが、ここにきて 《破滅を導くもの》 や 《空中生成エルドラージ》 を採用した青単型に流行の兆しが見えます。
MOCSで優勝したポテンシャルの高さから、使用者が一気に増えたようですね。一色+無色というデッキ構成は色事故も起きにくく、 《領事の鋳造所》 や 《海門の残骸》 により長期戦でも戦える構成になっているので、ビートダウンながら粘り強く戦えるのも人気の理由の一つかもしれませんね。
今は4Cラリーが注目されているメタゲームなので、少し軸をずらしたエルドラージビートダウンは今後台風の目になる可能性は高そうです。ランキングの動向を要チェックです!
3位:バントカンパニー
Grand Prix Houston 2016
[8th] 2016/02/28 |
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Amir Radmard |
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25
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クリーチャー
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10
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呪文
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25
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土地
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15
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サイドボード
GPヒューストンでTOP8に入賞したバントカンパニーは青白緑の優秀なクリーチャーだけでは満足できなかったのか、更に贅沢に赤を足して、 《カマキリの乗り手》 や 《凶暴な拳刃》 を採用しています。
《凶暴な拳刃》 は3マナ域のコストパフォーマンスとしては間違いなく破格ですが、赤を足した理由の大きな利点はなんといっても 《カマキリの乗り手》 を採用できる点でしょう。4Cラリーに対しては地上クリーチャーで押し切る事が難しいので、飛行クリーチャーを採用するというのは、自然な流れですし、今の環境なら多少マナバランスが崩れても、そうする価値はありそうです。
《集合した中隊》 は使いたいけど、4Cラリーはメタられてるし、ゴチャゴチャしてめんどくさい!って方は 《集合した中隊》 で強力なクリーチャーを展開するバントカンパニーはオススメですよ!
4位:黒赤ビートダウン
Grand Prix Houston 2016
[5th] 2016/02/28 |
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Cody Lingelbach |
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24
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クリーチャー
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10
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呪文
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26
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土地
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15
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サイドボード
というのも、本来黒赤ビートダウンは 《雷破の執政》 や 《嵐の憤怒、コラガン》 のほかに 《ピア・ナラーとキラン・ナラー》 や 《炎跡のフェニックス》 等の飛行クリーチャーが採用されているのが基本形なのですが、GPヒューストンTOP8に入賞した黒赤ビートダウンは普通は採用されていないエルドラージクリーチャーである 《静寂を担うもの》 だけでなく、青の 《空中生成エルドラージ》 もタッチしています。
全てのクリーチャーが飛行か、飛行クリーチャーを生成できる構成となっており、飛行への絶対的な信頼がリストから見て取れますね。
無色のクリーチャーのバックアップに 《幽霊火の刃》 も2枚採用とかなり独特な仕上がりとなっているこの黒赤ビートダウン、飛行だけで殴りたい!って方は是非お試しあれ!
10位:マルドゥ
Grand Prix Houston 2016
[4th] 2016/02/28 |
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Brock Mosley |
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12
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クリーチャー
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22
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呪文
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26
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土地
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15
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サイドボード
GPヒューストンTOP8に入賞したマルドゥの2マナ域は 《森の代言者》 を採用しており、カードパワーを極限まで追求した構成になっています。 《森の代言者》 は序盤の壁役だけでなく、4枚採用している 《乱脈な気孔》 と合わせると後半は普通にフィニッシャーとしての仕事もこなすので、何を引いても常に強いを目指すマルドゥにぴったりなクリーチャーですね。
ランキングは下位まで落ちてしまいましたが、マルドゥも環境に対応して進化しているので、細かな変化を見逃さないようにしましょう!
番外:4Cラリー
Grand Prix Houston 2016
[1st] 2016/02/28 |
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Owen Turtenwald |
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28
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クリーチャー
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8
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呪文
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24
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土地
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15
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サイドボード
そんな4Cラリー、GPヒューストンではTOP8に2人進出、1人は優勝と、相変わらず環境の王者っぷりを発揮しています。
4Cラリーはコンボ要素のイメージが強いですが、バントカンパニーのようなビートダウンで勝つケースも少なく無く、優勝したOwen Turtenwaldさんのデッキは、そのビートダウンを意識した構成なのか、除去や変わり種等の大きな工夫は無く、4Cラリーを上手く回すための綺麗な構成に力を入れているのがよく分かります。
とはいえ、まったく工夫が無い訳でも無く、伝説クリーチャーなのでかさばって弱い 《永代巡礼者、アイリ》 が1枚だったり、ビートプランに関わらない 《不気味な腸卜師》 が1枚だったりと、殴って勝つ!を意識している構成なのがよく分かります。
あらゆる構成が試されている中、環境終盤で真っすぐなリストが勝つというのもまた面白いですね。今後はこのベーシックな型が改めて流行りだすと、メタゲーム的にも面白い事になりそうです。
・まとめ
スタンダードのランキング1位を維持し続けていたエルドラージランプが今週でその座を遂にエルドラージビートダウンに譲り渡しました。
4Cラリーが優勝した事で、より今後は4Cラリーが警戒される環境になりそうです。
以上、週間アーキタイプ人気ランキングでした!
来週はスタン・モダン共に更新予定です!
今後も毎週木曜日の更新となりますので、よろしくお願いします!