週刊アーキタイプ人気ランキングとは?
毎週のように開催されるGPやSCG等の大規模な大会は、各フォーマットのメタゲームに与える影響は少なくありません。逆に言えば、毎週のようにメタゲームは変化すると言えます。そんな変化を追うために、週毎にDig.cards上で注目されているアーキタイプを各フォーマット毎にTOP10でランキングを作成する事で、アーキタイプの流行を追っていく、というのが本記事の内容となります。
今週はスタン、モダンどちらでも活躍するエルドラージデッキ特集です!
それでは早速01月27日~02月02日の週間アーキタイプランキングTOP10見ていきましょう!
・スタンダード週間アーキタイプTOP10
PV(ページのアクセス数) (%)フォーマット毎のアーキタイプのアクセス割合 (↑↓-New)先週と比較したアーキタイプの順位の上下(-)1位 3,362PV(27.82%) エルドラージランプ
(↑)2位 1,132PV(9.37%) アブザン
(↑)3位 1,039PV(8.60%) ジェスカイ
(↓)4位 740PV(6.12%) マルドゥ
(↓)5位 724PV(5.99%) 青黒エルドラージ
(↑)6位 632PV(5.23%) ハスクサクリファイス
(↓)7位 573PV(4.74%) ティムール
(↑)8位 569PV(4.71%) 赤単ビートダウン
(↑)9位 380PV(3.14%) 上陸
(↑)10位364PV(3.01%) エスパードラゴン
1位:エルドラージランプ
SCG Standard Open Atlanta
[16th] 2016/01/23 |
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Ali Aintrazi |
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16
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クリーチャー
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18
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呪文
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26
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土地
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15
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サイドボード
スタンのエルドラージデッキの代表格と言えば、エルドラージランプですね。ゲートウォッチの誓い発売後は 《コジレックの帰還》 と 《世界を壊すもの》 複数入った、ボードを捌いて重い所に繋げるコントロール型が流行っているようです。
《作り変えるもの》 はブロックしつつ土地を場に出す事もあるので、時間を稼ぎつつ土地を伸ばす可能性があるカードという事で採用している人もチラホラ見かけます。ただし 《絹包み》 のような追放除去が流行るようでしたら、採用しない方が無難ではあります。
《難題の予見者》 は正直デッキコンセプトとは合致しませんが、ただ強いカードとしてランプにも採用されています。同型でもマナ加速やフィニッシャーをハンデスする事ができればゲームプランを崩す事ができるので、同型対策としても強力な1枚です。
2位と圧倒的な差のPVで1位を獲得したエルドラージランプ。使うにしろ、使われるにしろ対策は必須ですね!
2位:アブザン
Standard Daily #9313000
[Win:3 Lose:1] 2016/01/31 |
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sam51087 |
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25
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クリーチャー
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9
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呪文
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26
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土地
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15
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サイドボード
《現実を砕くもの》 をただ強いスロットとして採用している人がいるだけでなく、 《風番いのロック》 や 《包囲サイ》 と相性が良い 《変位エルドラージ》 を採用している人もいます。
《変位エルドラージ》 は能力の強さに目がいきがちですが、実は優秀なのはマナレシオで、3マナ3/3という標準以上のサイズを兼ね揃えているため、ビートダウンというアーキタイプと相性が良いクリーチャーです。
SCG Standard IQ Clay
[3rd] 2016/01/23 |
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Jamal Greenidge |
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24
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クリーチャー
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11
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呪文
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25
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土地
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15
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サイドボード
こちらは 《血統の観察者》 と 《ズーラポートの殺し屋》 まで入れた無限ライフドレインコンボを採用した形です。
場に出た時に誘発する効果であるいわゆるETB能力持ちで固めたデッキとなっており、ほとんどのクリーチャーが 《変位エルドラージ》 とコンボします。
中でも強力なのが 《難題の予見者》 を相手のドロー後に 《変位エルドラージ》 でちらつかせるだけで、疑似的に相手のドローを操作するコンボで、どちらも単体で強いカードなので今後のスタンダードで安定の組み合わせとして使われるかもしれませんね。
《反射魔道士》 まで入れた青入り中隊デッキでも 《変位エルドラージ》 は活躍できそうなので、前評判通りの活躍をしそうですね。
アブザンは 《変位エルドラージ》 だけでなく、 《森の代言者》 や 《ニッサの誓い》 等強化点が多いアーキタイプなので、ランキングも2位まで浮上してきたのも頷けます。新環境でも要注意アーキタイプです!
5位:青黒エルドラージ
SCG Standard IQ Clay
[6th] 2016/01/23 |
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Stephen Hefferle |
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27
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クリーチャー
-
9
-
呪文
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25
-
土地
-
15
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サイドボード
まだ新環境という事でリストは固まっていませんが、黒単色のものや、黒+X色をタッチしたものが主流になりつつあります。
共通点としては、ビートダウンを強力にバックアップする 《幽霊火の刃》 を3枚以上採用したリストという事です。ただでさえ強力な 《現実を砕くもの》 が更に巨大なサイズで攻撃してきたら…?あまり考えたく無いですね。
黒の利点として、 《搾取ドローン》 と 《静寂を担うもの》 という軽量エルドラージを採用できるという点があります。他の色にも軽量エルドラージは存在するのですが、この2種に勝るコストパフォーマンスを持つ軽量エルドラージは存在しないため、黒のこの2種のエルドラージクリーチャーを使うために黒が選択されています。
新しいカードばかりが採用されている未知なアーキタイプなのでランキングの上がり下がりも激しいムラがあるアーキタイプだと思います。今後定着するリストが出てくるまでは、そこまで対策する必要は無さそうです。
・モダン週間アーキタイプTOP10
PV(ページのアクセス数) (%)フォーマット毎のアーキタイプのアクセス割合 (↑↓-New)先週と比較したアーキタイプの順位の上下(NEW)1位 1,055PV(11.24%) エルドラージビートダウン
(↑)2位 536PV(5.71%) バーン
(↑)3位 516PV(5.50%) 赤緑ウルザトロン
(↑)4位 511PV(5.44%) 感染
(↑)5位 428PV(4.56%) マーフォーク
(↑)6位 394PV(4.20%) 親和
(↑)7位 388PV(4.13%) 風景の変容
(↑)8位 344PV(3.66%) ドレッジヴァイン
(↑)9位 333PV(3.55%) アブザンジャンク
(NEW)10位 330PV(3.52%) ローム
1位:エルドラージビートダウン
SCG Modern Classic Atlanta
[13th] 2016/01/24 |
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Mahindra Bheodari |
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17
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クリーチャー
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18
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呪文
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25
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土地
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15
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サイドボード
《エルドラージの寺院》 + 《ウギンの目》 で2ターン目に 《難題の予見者》 がプレイできるという最早何を言っているのかよく分からない挙動が可能な新環境のエルドラージビートダウンは、早速ランキング1位を飾りました。
黒単から 《流刑への道》 と 《未練ある魂》 をタッチした白黒、 《エルドラージのミミック》 を採用した前のめりなビートダウン型まで様々な型が模索されている新たなアーキタイプだけに、今週末のプロツアー・アトランタでどのような型が活躍するのか、要注目です。
《欠片の双子》 と 《花盛りの夏》 が禁止になった影響か、ランキングも1位~10位まで大きく変動し、新たなメタゲームが形成されそうな雰囲気が出てきていますね。
前評判が高いバーン、感染、親和、赤緑ウルザトロン辺りはしっかりランクインしているので、今後のモダンの大会ではこれらのアーキタイプは要注意でしょう。
・まとめ
スタンダードは、強化されたエルドラージランプが順当に結果を残しているので、今後もしばらくはランキングの1位に居座り続ける事になりそうです。様々なエルドラージが既存のアーキタイプに採用されつつあり、新ゲートウォッチの誓いが環境に与えた影響は少なくはなさそうです。モダンは 《欠片の双子》 、 《花盛りの夏》 が禁止になったことでメタゲームが動き、ランキングの顔ぶれも大きく変動しました。1位を飾ったエルドラージビートダウンは果たして今週末のプロツアー・アトランタで活躍できるのか、要注目です!
以上、週間アーキタイプ人気ランキングでした!
来週はプロツアーで活躍したモダンのデッキ特集という事で、スタンダード・モダンどちらも更新予定です。
今後も毎週木曜日の更新となりますので、よろしくお願いします!