おかげさまでもうすぐDig.cardsもサイト開設から一周年。
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では早速新年一発目のテーマをといきたいところですが、
ですが……
【第一回】や、【第三回】の文中でも触れていたアーキタイプページの更新が遅々として進んでおらず、メイン業務を疎かにしては報告も何も無いでしょうということで、
今回と次回は、いつものボーナスデッキリストの部分、三フォーマットのデッキを紹介するのみに留めて、アーキタイプページの更新に集中させて頂こうかと思います。
全ては僕の至らぬところですので、この小通信を楽しみにしてらっしゃった方には本当に申し訳ございませんが、ご理解をいただけると幸いです。
新年早々やや辛気臭くなってしまいましたが、
今回もいい感じのデッキリストが俎上に上がってきていますのでガンガン紹介していきたいと思います、ではどうぞ!!
■スタンダード
Standard Daily #9177268
[Win:3 Lose:1] 2016/01/03 |
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Patxi |
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18
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クリーチャー
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17
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呪文
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25
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土地
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15
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サイドボード



スタンダードからご紹介するのはちょっと珍しい構成の青緑エルドラージランプ。
使い手のPatxiさんは前回紹介したモダンのスーパー白日の下にデッキの使用者でもあり、デッキリストディガーとして注目中のプレイヤーさんです。
デッキの内容については、大枠のところは普通のエルドラージランプですが、細部の作りこみが光るデッキリストとなっています。
《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 と 《精霊龍、ウギン》 やマナ加速部分など必ず引き込みたい基礎の部分をきっちり四枚ずつ採用しつつ、複数引くと困る 《搭載歩行機械》 のようなカードは二枚採用に抑えてあり、安心して使える構成。
また、白黒系相手に強い 《深海の主、キオーラ》 や、赤系相手に有効な 《囁きの森の精霊》 や 《希望を溺れさせるもの》 など、メタを抑えたカード選択が光ります。
そして、このデッキの最も素晴らしい部分はサイドボードです。



苦手な赤いデッキ対策の 《ジャディの横枝》 は当然の四枚。
打ち消し呪文も多すぎず少なすぎずの四枚採用でメインの動きを壊さないようにサイドインすることが可能であり、リアクションカード採用の鉄則通りに枚数を散らしてあります。
同型対策の 《虚空の選別者》 や、 《無限の抹消》 対策の 《荒廃の双子》 といった一枚採用するだけで大きく変わるカードも手堅く抑えてあります。
そして、 《彼方より》 や 《カル・シスマの風》 といったメインボードから少しずらした部分でデッキの動きを補強できる正統派サイドボードカードが採用されているんですが、これがメインボードの 《囁きの森の精霊》 や 《希望を溺れさせるもの》 、サイドボードの一枚刺しエルドラージとシナジーしているという素晴らしさ!
これほどまでに作りこまれたエルドラージランプのサイドボードは見たことがありません。
エルドラージランプを愛用している方はもちろん、普段エルドラージランプを使っていない方もぜひ一度手に取って回してみてほしい素敵なデッキリストです。
■モダン
SCG Modern Open Cincinnati
[23rd] 2016/01/02 |
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Scott Kirkwood |
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13
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クリーチャー
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26
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呪文
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21
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土地
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15
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サイドボード



モダンからご紹介するのは、ありそうでなかった 《ジェスカイの隆盛》 コンボと 《けちな贈り物》 コンボのハイブリッドデッキです。
《宝船の巡航》 の禁止以来あまり見ることがなくなってしまった 《ジェスカイの隆盛》 を利用したコンボデッキですが、いまだそのスピードと対処の難しさは健在です。
このデッキの場合は、 《ジェスカイの隆盛》 がある状態で、 《けちな贈り物》 で 《壌土からの生命》 と 《炎の突き》 と 《命運縫い》 をサーチすると、他にマナクリーチャーか追加の 《ジェスカイの隆盛》 が一枚あればループするため、プレイヤーに 《炎の突き》 を叩き込み続けて勝利することができます。



《大祖始の遺産》 をメインボードから使用してくる赤緑トロンやエルドラージビートダウンが流行しており、墓地利用デッキにとっては厳しい時期ではありますが、 《ジェスカイの隆盛》 でグルグルする楽しさがたまらないこのデッキで遊んでみてはいかがでしょうか。
そして、申し訳程度にですが、SCGで上位に入賞して、エルドラージビートダウンの流行を決定的にした黒白エルドラージのデッキリストも置いておきます。
「ゲートウォッチの誓い」発売と禁止改定が控えており、大きな変化が予想されるアーキタイプであるため今回は触れるだけに済ませて、環境変化後に大々的に取り上げさせていただく予定です。
SCG Modern Open Cincinnati
[10th] 2016/01/02 |
|
Matthew Dilks |
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14
-
クリーチャー
-
21
-
呪文
-
25
-
土地
-
15
-
サイドボード









■レガシー
Legacy Daily #9177277
[Win:3 Lose:1] 2016/01/03 |
|
Norge |
-
18
-
クリーチャー
-
22
-
呪文
-
20
-
土地
-
15
-
サイドボード



レガシーからご紹介するのは、こちらのやや懐かしい雰囲気がある赤単の 《騙し討ち》 デッキです。
青赤の 《実物提示教育》 系のデッキがトップメタとして流行してしまったことで、デッキ相性とデッキ使用者争奪戦の二重の影響で、最近はあまり見なくなってしまったデッキタイプです。
つまり、青赤の 《実物提示教育》 系デッキが下火気味である今だからこそ、再びメタゲームに参入できるかもしれないデッキの一つであるといえます。
一ターン目に出てくる 《血染めの月》 や 《虚空の杯》 の制圧力は勿論、 《煮えたぎる歌》 から強襲する 《業火のタイタン》 もクリーチャー除去手段の限られる現レガシー環境では馬鹿になりません。
多色環境にウンザリ気味のみなさん、いま再び一ターン目 《血染めの月》 の恐怖を蘇えらせようではありませんか。
■終わりに
短くなってしまい申し訳ございませんでしたが、アーキタイプ小通信第四回はいかがでしたでしょうか。
次回もこのような構成になってしまうかと思いますが、お許しいただけると幸いです。
それでは、後書きも早々に切り上げて、その時間をアーキタイプページの更新に充てさせていただきたいと思います。
スタンダードについては「ゲートウォッチの誓い」発売の影響が大きく、また大きな更新が必要になるかと思いますので、ひとまずはモダンを中心に更新していきます。
更新の進捗については次回の通信やDigのツイッターアカウントの方で報告させていただく予定です。
では皆さん、次回のアーキタイプ小通信でまたお会いしましょう!
今年もアーキタイプ小通信とDig.cardsをよろしくお願いいたします!