アーキタイプ分類通信

アーキタイプ小通信第3回:年末企画 新スタンダード環境振り返り編その2

9b8ef979 bbae 4d8a acc0 5cabc3f0b4be
皆さん、こんにちは!

色々あった2015年もついに終わりを待つのみ、今年もお疲れ様でした。
良い一年を過ごせた方はその上がり調子のままで、未練ある一年になってしまった方は気持ちを切り替えて、2016年もMTGを楽しんでいきましょう!

今回のアーキタイプ小通信では前回に引き続き、スタンダードの主要アーキタイプについて戦乱のゼンディカー発売直後のデッキリストと最新のデッキリストを比較しながら振り返りを行いたいと思います。

後編では環境の入り口として定評がある赤いビートダウンデッキの新旧から始めていきます。

Monastery Swiftspear / 僧院の速槍 Scythe Leopard / 鎌豹 Atarka's Command / アタルカの命令

では、早速本編に入っていきます!

■新旧比較:赤アグロ編~瞬獄殺~

赤単ビートダウン







《瓜二つ》 と言ってもいいほどにそっくり!
ここまで似ていると個々のリストについて語ることの意味が薄いので、このまま相違点について触れていく流れで話を進めていきたいと思います。

二つのデッキリスト間の大きな違いは二つ、一マナ除去の増量と、ティムールの激闘コンボの採用です。

Fiery Impulse / 焦熱の衝動 Temur Battle Rage / ティムールの激闘 Become Immense / 強大化

前者については、環境にビートダウンデッキが多く存在し、コントロールデッキやランプデッキにも 《ヴリンの神童、ジェイス》 《爪鳴らしの神秘家》 といった小型のクリーチャーが採用しているため、一マナの除去が内包する手札に腐りやすいデメリットよりもテンポを取れる除去であるメリットの方が上回っており、環境初期に比べて採用数が増加しています。
二ターン目のクリーチャーを除去できるかどうかは勝敗に直結しますし、同系対決で 《ティムールの激闘》 コンボを阻止できるかどうかも一マナの除去呪文にかかっているので、気持ち多めの採用を心掛けたいところです。
その点では最近の青白黒系統デッキ増加の傾向は、 《引き裂く流弾》 を追加の一マナ除去としてうまく使える赤単アグロにとっては朗報ですね。

後者の 《ティムールの激闘》 コンボについては、コンボの強さは申し分ないのですが、どちらかといえばやや後ろ向きな理由での変化になります。
なにが後ろ向きかといいますと、不安定さに目を瞑ってコンボを採用している理由が、環境で強いからという点よりも、使わないと勝てないからという点に寄っていることです。
上でも軽く触れたように序盤からガンガン盤面に干渉するビートダウンデッキが溢れているためライフを継続的に削るのが難しく、昔のリストのような序盤の攻撃でライフを削って 《アタルカの命令》 《極上の炎技》 で押し込むプランが通用しない環境になっています。
環境の本体火力呪文の種類が少ない点などももちろん理由のひとつではあるのですが、いずれにせよ 《極上の炎技》 の四点程度では安定して相手ライフを削りきることができないため、ややギャンブルではあるものの一撃で十点以上のライフを削ることが可能な激闘コンボに身をやつしているのが今の赤単アグロです。
激闘コンボには対策を増やされるサイドボード後には信用性がガクッと落ちる弱点があるため、 《カラデシュの火、チャンドラ》 や飛行クリーチャーを採用して軸をずらした攻めができるようにしたり、 《針葉樹の徘徊者》 を採用して相手の思考の斜め上からコンボを決めにいこうとしたりと、サイドボードの工夫に手が込んでいるのも現環境の赤単ビートダウンの特徴ですね。

上陸ビートダウン







赤単ビートダウンと同系統のデッキある上陸ビートダウンでも同様の変化が起こっているのが見てとれますね。
《強大化》 《タイタンの力》 の増量で 《ティムールの激闘》 コンボの比重が高まり、サイドボードには二種類のフェニックスや除去耐性のある 《わめき騒ぐマンドリル》 が採用されておりメインボードとは違った戦い方ができるようになっています。
来月発売の『ゲートウォッチの誓い』の登場カード次第で、引き続きコンボ方面に特化するのか、新たな火力呪文を手に入れて再び火力ビートダウンとしての姿を取り戻せるかが決まるのでプレビューには要注目です。

■新旧比較:その他編~師走ジェットコースター~


さてここまで大きく分けて4つのアーキタイプを見てきたけたわけですが、環境にはまだまだ多くのアーキタイプがあり、いまだに折り返し地点にすらたどり着いていません。
しかし前回の記事を見直してみて、年の瀬にこんな長い記事読みたくないよ…と我ながら辟易してしまったのもありまして、ここからは師走らしく駆け足で新旧比較をしていきたいと思います。

じっくりと楽しみたかった方はごめんなさい! では、がんがん行きます!
 

ハスクサクリファイス






どこへ行った同盟者!
今の四色 《先祖の結集》 デッキはメインボードが完成されてしまっていて、なかなか違う形のリストが出てこないデッキなので、多くのデッキリストに目を通す身としては、マンネリ化防止の意味をこめて『ゲートウォッチの誓い』で新しい形が生まれることに期待しています!

 

エスパードラゴン






メタが固まってきたことでシュッと締まった美しいデッキリスト!
ターゲットを絞ったソリッドなサイドボードも注目です! 完璧すぎてコメントし辛い!

 

エルドラージランプ






昔のリストの方がおしゃれで好きです!
《水の帳の分離》 型や 《大オーロラ》 型もあり、今でもデッキリストの変化が目まぐるしいアーキタイプですね!
 

白日の下にコントロール