アーキタイプ分類通信

アーキタイプ小通信第1回:GP神戸振り返り編

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皆さん、こんにちは!

関東は先週半ばくらいから急に冷え込みましたが、皆さんの地域はどうでしょうか。
寒さに負けて体調を崩したりすることなく、元気にMTGを楽しんでいきましょう。

栄えあるアーキタイプ小通信第一回では、2572人の参加者で盛り上がった【GP神戸】に軽く触れつつ、ビビッときたデッキリストを紹介していきたいと思います。

では、だらだらやるのも難ですし、早速本編に入っていきます!

■GP神戸~アブザンハンターたちの凱旋~

アブザンvsその他のデッキ。

【前回の記事】でも語らせていただいたようにGP神戸の本題は、デッキパワーに優れ、使用者数では断トツトップと予想される環境の覇者アブザンにどう挑むかでした。
Siege Rhino / 包囲サイ
メタゲームの中心であるアブザン
アブザン自身でさえ同型対策に主眼を置くご時世、果たしてGP神戸の上位も 《包囲サイ》 に埋め尽くされてしまうのか。

なんて心配をするまでもなく、アブザンはベスト16には人数比通りに4人が入賞したもののTOP8には一人のみと、練りに練られた対アブザンデッキが火を噴いた形になりました。

そんなこんなでGP神戸では、エスパードラゴン白黒トークンが隆盛したり、 《先祖の結集》 コンボがフィーチャーマッチで大暴れしたり、エルドラージランプアタルカレッドが底意地を見せたり、新たにエスパーメンターが登場したりしたわけですが、すでにGP神戸から一週間以上が経過しており、その辺の話は他のサイトでとっくに語り尽くされている状態ですので、当記事ではそのあたりからは焦点を外して、ベスト16の注目デッキを紹介したいと思います。

とはいえアーキタイプ通信として、このデッキだけは紹介しないわけにはいかないでしょう。

なんと白黒戦士が準優勝! しかも白ウィニーではなく純粋な戦士デッキです!根強い人気を誇りながら日の目を見ることはなかった戦士デッキがついに結果を残しました。いやぁ、目出度い。

デッキリストも僕なんかが偉そうに解説するのは恐れ多いほどに完成されており、 《不毛の地の絞殺者》 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 のようなパワーカードを2枚に抑えて、しっかり戦士シナジーで固められた強い意志が光る75枚がここにあります。

アブザン相手はもちろん、勢力が大きくなってきたエスパー系のデッキに対しても真っ向から勝負できるデッキであるため、将来的にメタゲームの一角を担える可能性は十分にあります。流行りのハスクサクリファイスデッキにも、追放除去と 《マルドゥの悲哀狩り》 、いざとなればサイドに 《無限の抹消》 も搭載可能であるため、優勢を保って勝負できるのがうれしいですね。

《大地の断裂》 《光輝の炎》 を搭載した赤いコントロールが下火のうちに存分に戦士ライフを満喫しましょう。


では、ここからはベスト16に入賞したデッキの中から特徴的なデッキを2つほど紹介します。
Eldrazi Skyspawner / 空中生成エルドラージ
リミテッドトップコモンは構築でも強いの法則
一つ目のデッキはこちらの 《空中生成エルドラージ》 が光る白黒トークンです。

もともと白黒トークンは三マナ圏が空いているのが弱点の一つであり、三ターン目にはしぶしぶ二マナのカードをプレイしたり、 《苦い真理》 で手札を補充するターンに充てたりが常でした。そこで、 《僧院の導師》 をメインに据えたエスパーメンターが猛威を振るったという話もあるわけですが、何はともあれこのデッキに採用されたのは 《空中生成エルドラージ》 です。

《僧院の導師》 とは違い無理に戦場に残す必要もないため、気軽に三ターン目にプレイできるこのカードですが、コントロール対決では微妙に除去しづらい嫌らしさが効果的であり、ビートダウン相手も合計パワー3のブロッカーとして良い働きをします。

二体分のアタッカーであり、二体分のブロッカーであり、マナブーストであるため、 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 《真面目な訪問者、ソリン》 の両プレインズウォーカーとの相性は特筆すべき素晴らしさです。

飛行クリーチャーということで 《風番いのロック》 にも繋げやすいですし、手頃なアクティブカードがあるとサイドボード後のプランも増えるしで良いことづくめ、皆さんも是非一度試してみてはいかがでしょうか。
まったり 《苦い真理》 プレイしている場合じゃないですよ!
Deathmist Raptor / 死霧の猛禽
ご無沙汰しておりました
もう一つの紹介デッキはこちらの四色墓地利用コントロールです。

《棲み家の防御者》 《ヴリンの神童、ジェイス》 《黄金牙、タシグル》 《コラガンの命令》 と墓地のカードを拾えるカードが目白押しであり、病的なまでの長期戦の強さを誇ります。かと言って序盤戦や中盤戦が弱いわけでもありません。

二マナ以下の有効なカード八枚というのは十分な数字ですし、特に 《爪鳴らしの神秘家》 は先手二ターン目に出れば急転直下で一気にゲームを傾けてくれます。中盤戦も二種類のプレインズウォーカーを、お馴染みの 《死霧の猛禽》 《棲み家の防御者》 と、 《影響力の行使》 をはじめとする除去呪文でサポートする体制でバッチリ!

サイドボードには先ほども話に出た今熱い一枚である 《光輝の炎》 も搭載されています。序盤中盤終盤隙が無く、キオーラとサルカンが躍動する新デッキ。大枚はたいて買った 《死霧の猛禽》 がストレージの肥やしになってぐんにょりしている方に朗報ですね!



《死霧の猛禽》 繋がりで海の向こうで勝っていたこちらのスゥルタイもご紹介。

《血の暴君、シディシ》 を使い倒す構成は懐かしのシディシウィップを彷彿させられますね。こちらのデッキも、猛禽防御者コンビや、 《黄金牙、タシグル》 《残忍な切断》 の優秀探査コンビに加えて、 《群れの結集》 《ムラーサの緑守り》 まで投入されていて墓地をともかく使い倒す構成になっています。

カードアドバンテージをとことん追求するのが今のトレンドなのかもしれませんね。

■ボーナスデッキリスト

小通信になって晴れてこのコーナーも復活です!

久しぶりなので内容の説明から入ると、せっかくデッキリストにたくさん目を通しているので、面白そうなデッキを見つけて、各フォーマットごとに紹介しちゃおうというのがこのコーナーです。

では、早速デッキリストをどうぞ!

スタンダードから紹介するのはリストからして禍々しいアブザン撤退コントロール。

《万神殿の伝令》 から三種類の撤退を展開して、 《忘却蒔き》 《荒廃した森林》 で一気に誘発させる欲望の塊のようなデッキです。

《包囲サイ》 に接死がついてトランプルとの組み合わせで思わぬダメージを与えたり、 《乱脈な気孔》 が二ケタのサイズまで膨らんだりと、二つのモードを選べる撤退が三種類も投入されているだけあって多彩なゲーム展開が楽しめます。

《包囲サイ》 は好きだけど普通のアブザンにはちょっと飽きた、そんな方にお勧めしたいデッキです。

モダンからは、僕の大好きな 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 を使った 《変身》 デッキをご紹介。

モダン二大除去呪文の 《稲妻》 《流刑への道》 が両方一マナであり、スタックで対象を除去されると沈黙してしまう 《変身》 デッキはコンセプトが瓦解していた状態だったのですが、このリストは 《雲変化》 の採用で見事その弱点を克服しています。

他にも独自の工夫が見て取れ、ローグデッキお得意の不意打ちが決まったことも容易く想像できます。欠片の双子デッキを想定して、2ターン目にタップイン土地を置いたら、ターンエンドの 《産卵の息》 から、メインに 《群れの誕生》 《変身》 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 と動いてくるんですよ、たまりませんね!

エムラクールスキーの皆さん、この新しいエムラクールデッキをエンジョイしてみませんか?

最後にレガシーからご紹介するのはこちらのNic-Fitと呼ばれるアーキタイプのデッキです。

《老練の探険者》 《陰謀団式療法》 などによって墓地に送ってマナ加速する動きが軸のミッドレンジのデッキですが、もうどんなデッキに入っていても驚かなくなってきた 《包囲サイ》 に加えて、最新セットから 《苦い真理》 が採用されています。

GP神戸でも大暴れしていたこのソーサリーですが、レガシークラスのカードだったと言われたならあの活躍も頷けますね。レガシーのデッキにしては安価なこのデッキ、 《包囲サイ》 が好きな人は覚えておいて損はないのではないでしょうか。
 

■終わりに


小通信第一回目ということで、”小”の名が飾りにならないように気持ち短めにお送りしましたがいかがでしたでしょうか。

今後は隔週でこの体裁の記事を送り出していきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。

最後にアーキタイプページについてのインフォメーションのコーナーです。

・白黒戦士はCraig Wescoe作の白ウィニーも含めた白ウィニー系ビートダウンのくくりでアーキタイプ化予定です。

・エスパーメンターについては、白黒トークンのくくりに付け加えるか、新設するか考え中です。

・スタンダードの既存のアーキタイプについては、今週はサンプルデッキの更新のみでした。年内の大規模更新は予定しています。


では、皆さん、次回のアーキタイプ小通信でまたお会いしましょう!
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