デュエル・マスターズ全国大会2017 エリア代表決定戦 関東大会

Cブロック決勝:ザガーンVSちゃそ

E756836c 8a01 4f18 b433 fcbbb1ab3524
8月から始まった店舗予選を勝ち抜いたプレイヤーだけがエリア代表決定戦の出場権利を勝ち取る。

そんな彼らはエリア代表決定戦の長い長い戦いをくぐり抜けて、今この場で日本一決定戦の出場権を賭けた決勝戦を行う。

何度数えても遠く長い道のりだと思う。

日本一決定戦に出場できるのは、ここで勝利した1人のみ。ここで負けてしまえば、その道はほとんど潰れてしまう。

ちゃそがここまで共にしてきたのは水火自然で組まれるシータグラスパー。 《グレート・グラスパー》 《水上第九院 シャコガイル》 の2つを余すところなく使える環境の本命だ。

対するザガーンが使用するのは火文明抜きの4cコントロール。 《グレート・グラスパー》 を使わず、除去やハンデス、ブーストを繰り返すことで安全に 《水上第九院 シャコガイル》 で勝利するデッキとなっている。

Cブロックはどちらも 《水上第九院 シャコガイル》 を使うコントロール対決。

始まる前から長い長い戦いが予想されるが、決勝戦は時間無制限で行われるので時間切れなどはなく、両者が全力をぶつけ合えるのだ。

「最後は観戦されている皆さんもご一緒にお願いします」

決勝戦を見守る彼らの仲間達に向けてアナウンスが行われる。

全国大会に行けるのは各ブロック1人。だけど彼らの回りには、自分たちのように勝利を願う仲間たちがいる。

最後まで残って試合を応援してくれている仲間たちのためにも、絶対に負けられないのだろう。そんな空気が2人からも伝わってきた。

やがて全てのテーブルが最後の試合の準備を終えると、ヘッドジャッジが声をかける。

「それでは」

「デュエマ……スタート!」

先行はザガーン。だが肝心の手札は手札は光と闇のカードばかりですぐには動けそうにない。辛うじてコントロールミラーであることが幸いといったところだろうか。

これに対しちゃそが 《タルタホル》 を召喚 《グレート・グラスパー》 を見せ、マナ加速をしっかり決めるところから、最後のゲームは始まった。

ちゃそが続くターンに行動できないのを見ると、ザガーンは4ターン目に 《解体人形ジェニー》 を召喚。

《グレート・グラスパー》 《フェアリー・ライフ》 《罠の超人》 《ブロック・キング》 の4枚が公開され、迷わず 《グレート・グラスパー》 をはたき落とす。

更にここからちゃそが2ターンマナを貯めるのみと苦しそうな動きを見せるが、対象的にザガーンは 《奇石 クローツ》 《凶鬼33号 ブスート》 と各ターンしっかりアクションを重ねていく。

この 《凶鬼33号 ブスート》 《解体人形ジェニー》 を使いまわすと、2枚の 《ブロック・キング》 《罠の超人》 が再び顔を見せた。

ここまでハンデスを繰り返され、苦しそうな表情を見せるちゃそ。

なんとか強力なアクションが取りたかったであろう彼に応えるように、デッキからは 《コレンココ・タンク》 がドローされる。

すかさず 《罠の超人》 をチャージし、6マナを払い盤面に送り出すと2枚の呪文と 《タルタホル》 が捲れ、一気に9マナへとジャンプアップを完了させた!

返しにザガーンは三回目となる 《解体人形ジェニー》 を召喚し、ちゃその最後の手札である 《ブロック・キング》 を捨てさせる。

ちゃそのマナは9。ザガーンは6マナだが手札は1枚と、ザガーンがコントロールしきっているように見える。
しかしここでちゃそが引き込んだのは、最高の1枚とも言える 《グレート・グラスパー》

最初に場に出した 《タルタホル》 《グレート・グラスパー》 にNEO進化させ、ゲームの巻き返しを試みる。

ちゃそ「マナ送りはなしで。」

相手のマナが伸び切っていないので反撃の可能性を減らすべく、除去効果を使わない宣言をする。

そのまま 《グレート・グラスパー》 でプレイヤーへのアタックを宣言するとマナゾーンから 《水上第九院 シャコガイル》 を踏み倒し、山札を回復。ここから大量ドローで一気にゲームを有利にする算段だ。

新DM環境のコントロールミラーではこの2体を同時に処理することは難しく、この盤面を押し付けていれば大量のアドバンテージ差で勝負が決まってしまうほどなのだ。

それは誰より、コントロールを使用し勝ち残ってきた2人が一番理解しているだろう。

だからザガーンはブロックをせず、シールドに答えがあると信じてちゃその攻撃を受ける。

そんな祈りが通じたのか、ブレイクされたシールドからは 《フェアリー・ライフ》 《凶殺皇 デス・ハンズ》 の2枚がトリガーする!

《凶殺皇 デス・ハンズ》 により 《水上第九院 シャコガイル》 が破壊され、最悪の展開をなくすザガーン。

《水上第九院 シャコガイル》 こそ失ったものの、 《グレート・グラスパー》 が残っているちゃそはひとまずターンを終える。
8ターン目を得ると、すかさず 《奇石 クローツ》 をマナに置き、再び 《凶鬼33号 ブスート》 を召喚するザガーン。

《凶殺皇 デス・ハンズ》 が墓地と場を動き回り 《グレート・グラスパー》 を破壊。ちゃそには一切の優位を作らせない様に立ち回る。

これから合計4ターン、ちゃそは答えを探すようにドローとエンドを、対してザガーンはマナチャージを繰り返し、戦力を整える。

どっちの転んでもおかしくない長い均衡を破ったのはちゃそ。引き当てた 《SMAPON》 を召喚し、相手のクリーチャーの頭数を大きく減らす。

ここから試合は一気に動き出す。

ザガーンは合わせるように 《阿修羅ムカデ》 を叩きつけ、 《SMAPON》 を破壊し盤面を強固なものに作り上げていく。

店舗予選の頃から回答が少なく驚異的な場持ちを誇る 《阿修羅ムカデ》 だが、ここでちゃそはまたも 《グレート・グラスパー》 がトップデッキする!

ザガーンの墓地やマナを見て、一手で処理されることは少ないと判断。そしてなにより自分のマナゾーンには 《タルタホル》 《罠の超人》 しかクリーチャーがいないため今度は普通のクリーチャーとしてバトルゾーンに送り出す。

《阿修羅ムカデ》 がなくなったザガーンは、更なる回答を求め 《雷鳴の守護者ミスト・リエス》 を合わせるが、これは次にちゃそが唱えた 《爆殺!! 覇悪怒楽苦》 により 《凶鬼33号 ブスート》 と共に破壊されてしまう。

だがザガーンも負けてはいない。引き当てた 《罠の超人》 《グレート・グラスパー》 をマナに送りこみ、致命傷を生み出さない様にする。

一進一退の攻防の中、ちゃそは再び 《水上第九院 シャコガイル》 を召喚。今回はドロー効果が確定しており、与えられるアドバンテージがこのゲームを一気に傾けることは想像に難くないだろう。

「どうしようかな……。」と、ちゃそが手札を整えている間にザガーンが小さく呟いた。

表情からは焦りが読み取れるが、まずは 《ボーイズ・トゥ・メン》 でリソースを拡張。

そしてこのドローで 《スプラッスイカ》 を引き込み、相手を牽制する 《キラードン》 を回収しながら 《水上第九院 シャコガイル》 の除去に成功する。

ことごとく除去を当てられるちゃそは、 《次元波導魔法 HAL》 で手札を増やし、 《ブロック・キング》 を召喚する。

ちゃその猛攻が終わり一息ついたザガーン。だがちゃその手札は潤沢であり、このままではいずれ押し切られると感じた彼はここで切り札である 《水上第九院 シャコガイル》 を繰り出す!

だがちゃそはそれもお見通しと言わんばかりに落ち着いた所作でゲームを進める。

まずは 《タルタホル》 《グレート・グラスパー》 を見せ、山札を1枚減らす。

もちろん 《タルタホル》 はそのまま 《グレート・グラスパー》 に進化し、ブロッカーであるザガーンの 《奇石 クローツ》 を除去する。

そして 《ブロック・キング》 の効果でタップされている 《水上第九院 シャコガイル》 を攻撃しながらもう一度 《水上第九院 シャコガイル》 を自分のバトルゾーンに呼び出した。

ちゃそ「山札今11枚です。」

ターンを渡し、 《水上第九院 シャコガイル》 の効果を終えてからザガーンにそう伝える。

これはあと2ターンでゲームが終わるという宣言であろう。

だがザガーンも 《水上第九院 シャコガイル》 により手札は整っている 《キラードン》 を召喚。ちゃそは長考の後、 《水上第九院 シャコガイル》 を残すが、ザガーンは続けて 《凶殺皇 デス・ハンズ》 を召喚。ちゃそのバトルゾーンを一掃する。

ちゃそは再び 《タルタホル》 でブースト。そして 《グレート・グラスパー》 への進化と除去と展開を同時に行う。

アタック時にこのゲーム合計5回目の 《水上第九院 シャコガイル》 が踏み倒され、タップされていた 《キラードン》 を破壊。

《キラードン》 効果によりちゃその手札が2枚失われるが、 《水上第九院 シャコガイル》 のリカバリー力の前には無意味ということなのだろう。

ザガーンのターン開始時に 《水上第九院 シャコガイル》 がちゃそに手札を与え、ちゃその山札は9枚まで減らされる。

ここでザガーンは 《解体人形ジェニー》 でちゃそが手札に抱えていたのは 《タルタホル》 《グレート・グラスパー》 、そしてゲームを決める2枚目の 《水上第九院 シャコガイル》

なんとか 《水上第九院 シャコガイル》 を捨てさせるが、続く行動は 《隻眼ノ裁キ》 《グレート・グラスパー》 の動きを止めるのみと悔しそうにターンを終える。

そう、それはこのゲームで初めて 《水上第九院 シャコガイル》 が無事にターンを越えるということ。

《水上第九院 シャコガイル》 は出た時に墓地を山札に戻す効果を持ち、その性質上出してすぐに勝つというのはなかなか起こることではない。

それをわかっているからこそ、ザガーンもちゃそも召喚された次のターンに除去することを徹底していたのだ。

そしてそれがなくなるということは、ちゃそにとって千載一遇のチャンスと言える。

「ふー……。」と大きく息を着くちゃそ。ゆっくりドローを確認すると、手札に加わったのは 《フェアリー・シャワー》

何度も何度も思考を重ね、ミスのないように山札の枚数を数える。先程のターン開始ドローと合わせて8枚。

やがてちゃそが動くと 《フェアリー・シャワー》 で2枚、 《タルタホル》 で1枚山札を減らして残りの山札が5枚になる。

これを確認するとザガーンは投了し、関東大会の全試合が終了した。

Winner:ちゃそ

長い長いコントロール対決を終え、安堵した表情になるちゃそ。

「おめでとうちゃそさん!」とギャラリーから声がかかると、終始冷静だった彼はこのテーブルに着いて初めて白い歯をこぼした。
レポート

ライター
ライターコラム

Page Top