DM カバレージ
デュエル・マスターズ全国大会2017 エリア代表決定戦 東海大会
ジャッジインタビュー:大塚蒼
2017/12/12 by 松浦元気

エリア代表決定戦。毎年行われる、日本一決定戦への切符を懸けた、選手にとって非常に大事な大会である。
そんなこの大会に、今年から公認ジャッジがフロアジャッジとして参加するようになった。
今回はこの東海地方において、精力的に活動を続けているジャッジから、お話を頂戴することができたのでお送りしよう。
――本日はジャッジ業務が忙しい中、取材にご協力頂き有難う御座います。早速ですが、大塚さんは何故ジャッジとして活動するようになられたのか、お聞きしてもよろしいでしょうか。
大塚「自分が選手として初めて参加した大会は、地元で開催された第3回DM静岡CSでした。その時、選手目線ながら運営スタッフの方々を見ていて、楽しそうだなって思いまして。元々運営スタッフの方々とは知り合いで、普段からお世話になっていたのですが、ある日運営チームのひとりであるハイドさんから『運営やってみる?』とお誘い頂きまして。それで、TeamDM静岡CSに参加しました」
――実際に運営スタッフとなってみて、いかがでしたか。
大塚「イベントの終わった後の達成感が凄かったです。『ああ、これが運営なんだな』って。実は初めてのジャッジはDM藤枝CCという小さなCSだったのですが、その直後にDMGP1stにもジャッジとして参加させて頂いたんです。」
――いきなりの大舞台!
大塚「はい。やっぱり凄い緊張しましたし、大変でした。あの頃はまだ現在のようにルールも整備されていませんでしたし・・・。」
――そうでしたね。ルールブックのない中、ジャッジの皆さんが力を合わせて大会進行されていたことが強く印象に残っています。」
大塚「そうなんです。当時は公認ジャッジというシステムもなく、ジャッジは全国から集まった有志達で。自分もその中で1日やらせて頂きましたが、皆さんの姿に魅せられてしまいました。本当にかっこよかったです。」
――ただ、もちろん大変だったと思います。
大塚「そうですね・・・やっぱりデュエルマスターズとしても初めての大舞台ですし。『ミスは許されない』って想いが強くて、結果的に仲間に頼りすぎてしまいました。イベント後に強く反省したのを覚えています。そして、その経験を糧に、静岡CSをはじめとした色々なイベントにジャッジとして参加するようになりました。」
――大塚さんは本当にたくさんのイベントでジャッジされてますよね。
大塚「やらせて頂けるのが本当に嬉しいです。所属している静岡CSのイベントはもちろん、最近では関東のCSからもジャッジとしてお誘い頂けるようになりまして。色々なイベントを経験させて頂いてます。」
――やっぱり運営チームごとに違いはあるのでしょうか?
大塚「ありますね。運営チームの中の考え方が違いますし、そうなると選手への対応とかも変わってきます。」
――なるほど・・・。そんな様々なイベントをこなしてきた大塚さんですが、遂に今年開催された超CSでジャッジリーダーに就任されました。
大塚「嬉しかったです。DMGPに参加して以来、ジャッジリーダーになることは目標の一つでしたので。ただ正直な話、反省点が多くて・・・。」
――と、仰いますと。
大塚「リーダーはチームを引っ張るのが仕事なのに、自分に自信がなくて指示をしっかり出し切れなかったりして。その自信のなさがチームメイトにも伝わってしまっていたようで、『もっと自信持っていいよ』と心配されてしまいました。1日を通しての段取りに関しても失敗が多く、チームメイトに助けられてばかりでした。もっとなんとかできたなぁ、と。」
――大塚さん、とてもストイックですよね。その原動力についてお伺いしてもよろしいでしょうか。
大塚「そうですね・・・やっぱり、ジャッジという業務が面白いから出来ているんだと思います。ジャッジは責任の掛かるポジションです。選手の為、そしてそのイベントの為。だからこそ、その責任を全うすることにやりがいを感じることが出来ます。そういった意味では、このエリア代表決定戦のジャッジなんかは非常に責任が大きいポジションで、それを務めさせて頂けるようになったのは本当に嬉しいですね。」
――やっぱり1番はやりがいですか。
大塚「あと、最近はジャッジをやった際に、その日の自分の働きぶりを100点満点で採点しているんです。ジャッジング、選手への対応の仕方、デッキチェック等の業務の処理、マネージャーやリーダーであれば、ジャッジチームの段取り・・・それらを総合評価して、100点目指して1日を過ごすんです。これがなかなか面白くて。」
――なんだか、ジャッジという競技をやられているみたいですね!
大塚「その通りなんじゃないかと思います。トーナメントに勝つ為にイベントに参加するのがプレイヤーとしての競技ならば、ジャッジというのはミスを犯さないよう完璧にこなす競技なんじゃないかな、って思う節があります。そう考えると、失敗しないよう工夫したくなりますし、逆にどれだけ業務を効率化出来るか考えるようになりますし・・・そうなってくると楽しいです。効率化が進めば、100点を超えるスコアだって出せそうで。」
――100点を超える!
大塚「今、自分たちが思う理想の形を100点とするじゃないですか。でも、きっとそこに辿り着いたら、また更に上を理想として掲げられるようになるんじゃないかなって。それって、今自分たちが思う100点の更に上、100点を超えたものじゃないですか。それを知りたいんです・・・なんだか大袈裟な話になっちゃいましたね。(笑)」
――とんでもないです、素晴らしい考え方に感動しました。ちなみに、今後ジャッジとして活動するにあたって、どのような風にお考えでいらっしゃるのでしょうか。
大塚「やっぱり今の100点を超えたいので、それを目指して頑張りたいなと思います。現行のルールや業務のやり方なんか、これまでの経験を活かしてもっと改良できる部分あると思いますし。そしてゆくゆくは、『この人だったら安心してジャッジを任せられる』と言われるようになりたいです。」
――もう今も十分安心してお任せ出来ます!
大塚「そんなことないです!(笑)」
――では最後に、今後デュエマがどうなっていって欲しいか、お聞かせ下さい。
大塚「プレイヤーが今まで以上に安心してゲームに臨めるようになればいいなと思います。まだトーナメントの直前に裁定とかで揉めることもあるじゃないですか。そういうことがなくなって、全国どこのトーナメントでも、同じジャッジングが下されるようになるのが当たり前になればな、と。その為にも、自分達ジャッジもルールについて協議したり、周知したりしていきたいですね。」
――これからもジャッジ活動頑張って下さい! 大塚さん、本日はありがとうございました!
大塚「ありがとうございました!頑張ります!」
インタビューを終えると、大塚さんは急ぎ足でフロアへと戻っていった。
このインタビューは予選ラウンドが終わったあと…つまりトーナメントの2/3が完了してから行なったのだが、彼は一切疲れたような仕草を見せることはなく、選手やジャッジ仲間、そしてインタビュアーの私に対し凛とした雰囲気で対話してくれた。
100点を超えたいという思い、責任を背負って立つことへのモチベーション、そして彼自身の誠実さ。それらが組み重なり、大塚というジャッジは形成されていた。
日に日に熱を帯びていくデュエルマスターズの競技シーン。それはその中で競い合うプレイヤーはもちろん、それを支えるジャッジ達のおかげで成り立っている。大塚さん達がこれからもフロアにいる限り、プレイヤー達は安心してトーナメントに臨めることだろう。
大塚さんをはじめとした、デュエルマスターズを支えるジャッジ達の、更なる躍進に期待したい。
そんなこの大会に、今年から公認ジャッジがフロアジャッジとして参加するようになった。
今回はこの東海地方において、精力的に活動を続けているジャッジから、お話を頂戴することができたのでお送りしよう。
――本日はジャッジ業務が忙しい中、取材にご協力頂き有難う御座います。早速ですが、大塚さんは何故ジャッジとして活動するようになられたのか、お聞きしてもよろしいでしょうか。
大塚「自分が選手として初めて参加した大会は、地元で開催された第3回DM静岡CSでした。その時、選手目線ながら運営スタッフの方々を見ていて、楽しそうだなって思いまして。元々運営スタッフの方々とは知り合いで、普段からお世話になっていたのですが、ある日運営チームのひとりであるハイドさんから『運営やってみる?』とお誘い頂きまして。それで、TeamDM静岡CSに参加しました」
――実際に運営スタッフとなってみて、いかがでしたか。
大塚「イベントの終わった後の達成感が凄かったです。『ああ、これが運営なんだな』って。実は初めてのジャッジはDM藤枝CCという小さなCSだったのですが、その直後にDMGP1stにもジャッジとして参加させて頂いたんです。」
――いきなりの大舞台!
大塚「はい。やっぱり凄い緊張しましたし、大変でした。あの頃はまだ現在のようにルールも整備されていませんでしたし・・・。」
――そうでしたね。ルールブックのない中、ジャッジの皆さんが力を合わせて大会進行されていたことが強く印象に残っています。」
大塚「そうなんです。当時は公認ジャッジというシステムもなく、ジャッジは全国から集まった有志達で。自分もその中で1日やらせて頂きましたが、皆さんの姿に魅せられてしまいました。本当にかっこよかったです。」
――ただ、もちろん大変だったと思います。
大塚「そうですね・・・やっぱりデュエルマスターズとしても初めての大舞台ですし。『ミスは許されない』って想いが強くて、結果的に仲間に頼りすぎてしまいました。イベント後に強く反省したのを覚えています。そして、その経験を糧に、静岡CSをはじめとした色々なイベントにジャッジとして参加するようになりました。」
――大塚さんは本当にたくさんのイベントでジャッジされてますよね。
大塚「やらせて頂けるのが本当に嬉しいです。所属している静岡CSのイベントはもちろん、最近では関東のCSからもジャッジとしてお誘い頂けるようになりまして。色々なイベントを経験させて頂いてます。」
――やっぱり運営チームごとに違いはあるのでしょうか?
大塚「ありますね。運営チームの中の考え方が違いますし、そうなると選手への対応とかも変わってきます。」
――なるほど・・・。そんな様々なイベントをこなしてきた大塚さんですが、遂に今年開催された超CSでジャッジリーダーに就任されました。
大塚「嬉しかったです。DMGPに参加して以来、ジャッジリーダーになることは目標の一つでしたので。ただ正直な話、反省点が多くて・・・。」
――と、仰いますと。
大塚「リーダーはチームを引っ張るのが仕事なのに、自分に自信がなくて指示をしっかり出し切れなかったりして。その自信のなさがチームメイトにも伝わってしまっていたようで、『もっと自信持っていいよ』と心配されてしまいました。1日を通しての段取りに関しても失敗が多く、チームメイトに助けられてばかりでした。もっとなんとかできたなぁ、と。」
――大塚さん、とてもストイックですよね。その原動力についてお伺いしてもよろしいでしょうか。
大塚「そうですね・・・やっぱり、ジャッジという業務が面白いから出来ているんだと思います。ジャッジは責任の掛かるポジションです。選手の為、そしてそのイベントの為。だからこそ、その責任を全うすることにやりがいを感じることが出来ます。そういった意味では、このエリア代表決定戦のジャッジなんかは非常に責任が大きいポジションで、それを務めさせて頂けるようになったのは本当に嬉しいですね。」
――やっぱり1番はやりがいですか。
大塚「あと、最近はジャッジをやった際に、その日の自分の働きぶりを100点満点で採点しているんです。ジャッジング、選手への対応の仕方、デッキチェック等の業務の処理、マネージャーやリーダーであれば、ジャッジチームの段取り・・・それらを総合評価して、100点目指して1日を過ごすんです。これがなかなか面白くて。」
――なんだか、ジャッジという競技をやられているみたいですね!
大塚「その通りなんじゃないかと思います。トーナメントに勝つ為にイベントに参加するのがプレイヤーとしての競技ならば、ジャッジというのはミスを犯さないよう完璧にこなす競技なんじゃないかな、って思う節があります。そう考えると、失敗しないよう工夫したくなりますし、逆にどれだけ業務を効率化出来るか考えるようになりますし・・・そうなってくると楽しいです。効率化が進めば、100点を超えるスコアだって出せそうで。」
――100点を超える!
大塚「今、自分たちが思う理想の形を100点とするじゃないですか。でも、きっとそこに辿り着いたら、また更に上を理想として掲げられるようになるんじゃないかなって。それって、今自分たちが思う100点の更に上、100点を超えたものじゃないですか。それを知りたいんです・・・なんだか大袈裟な話になっちゃいましたね。(笑)」
――とんでもないです、素晴らしい考え方に感動しました。ちなみに、今後ジャッジとして活動するにあたって、どのような風にお考えでいらっしゃるのでしょうか。
大塚「やっぱり今の100点を超えたいので、それを目指して頑張りたいなと思います。現行のルールや業務のやり方なんか、これまでの経験を活かしてもっと改良できる部分あると思いますし。そしてゆくゆくは、『この人だったら安心してジャッジを任せられる』と言われるようになりたいです。」
――もう今も十分安心してお任せ出来ます!
大塚「そんなことないです!(笑)」
――では最後に、今後デュエマがどうなっていって欲しいか、お聞かせ下さい。
大塚「プレイヤーが今まで以上に安心してゲームに臨めるようになればいいなと思います。まだトーナメントの直前に裁定とかで揉めることもあるじゃないですか。そういうことがなくなって、全国どこのトーナメントでも、同じジャッジングが下されるようになるのが当たり前になればな、と。その為にも、自分達ジャッジもルールについて協議したり、周知したりしていきたいですね。」
――これからもジャッジ活動頑張って下さい! 大塚さん、本日はありがとうございました!
大塚「ありがとうございました!頑張ります!」
インタビューを終えると、大塚さんは急ぎ足でフロアへと戻っていった。
このインタビューは予選ラウンドが終わったあと…つまりトーナメントの2/3が完了してから行なったのだが、彼は一切疲れたような仕草を見せることはなく、選手やジャッジ仲間、そしてインタビュアーの私に対し凛とした雰囲気で対話してくれた。
100点を超えたいという思い、責任を背負って立つことへのモチベーション、そして彼自身の誠実さ。それらが組み重なり、大塚というジャッジは形成されていた。
日に日に熱を帯びていくデュエルマスターズの競技シーン。それはその中で競い合うプレイヤーはもちろん、それを支えるジャッジ達のおかげで成り立っている。大塚さん達がこれからもフロアにいる限り、プレイヤー達は安心してトーナメントに臨めることだろう。
大塚さんをはじめとした、デュエルマスターズを支えるジャッジ達の、更なる躍進に期待したい。
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