デュエル・マスターズ全国大会2017 エリア代表決定戦  東海大会

Cブロック決勝:ねぎ vs. <RIKI>

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ねぎ「再戦ですね」

口火を切ったのは、ねぎだった。

三重県に住むねぎと、愛知県に住む〈RIKI〉。彼らは1週間前に出場したCSで相見えていた。

ねぎのデッキはジョーカーズ、〈RIKI〉はレッドゾーン。

その対戦に、〈RIKI〉は勝っている。彼は勢いそのままに優勝した。

そして今日。

ねぎのデッキはジョーカーズ、対する〈RIKI〉もジョーカーズ。

覚醒編で1度は離れたもののDSブロックの終期で復帰し、アニメの視聴を欠かさないと言うねぎが手にするアーキタイプは先週と同じ。〈RIKI〉だけが変わっている。

過度の緊張はなく。

さりとて緩むわけでもない。

決勝なのだから。

2人ともそのことを知っている。十全に理解している。

マイクを持ったK.BLUEが声を張り上げる。最後のデュエルの開始を共に宣言しようと会場の全員に呼びかける。

僕らは誰も1人ではない。決勝に残った選手も、見守る観客も、支えるジャッジも、そしてK.BLUE自身も、誰も孤独な存在ではない。

この場にいる全員は、競技デュエルマスターズの一欠片。

誰もが等しく重要で、誰もが欠けてはならない存在。

この場にいる全員こそが、競技デュエルマスターズなのだ。

だからK.BLUEは声を張り上げた。最後のデュエルの開始を共に宣言しようと会場の全員に呼びかけた。

さあ、決勝を始めよう。

「デュエルマスターズ全国大会2017!エリア代表決定戦東海大会!決勝戦、および3位決定戦!」

間を置き。

息を吸い。

声を合わせ。

「デュエマ、スタート!」

僕らは拳を突き上げた。

先手をとった〈RIKI〉は2ターン目、 《ヤッタレマン》 を召喚。ねぎは同じく 《ヤッタレマン》 で追いすがるも、〈RIKI〉はそれを 《勇愛の天秤》 で破壊する。

ねぎは墓地に置かれた 《ヤッタレマン》 《パーリ騎士》 でマナへ。

〈RIKI〉は 《ヘルコプ太》 を出してジョーカーズの数と手札を稼ぐが、それに対してねぎは 《ハクション・マスク》 を召喚。

相手のジョーカーズを減らし、自分のジョーカーズを増やす。

ターンが返って来た〈RIKI〉だが、やることは変わらない。再び 《ヘルコプ太》 をバトルゾーンへ送り込み、引いた 《ヤッタレマン》 も召喚する。

焦らない。少しづつ着実にジョーカーズを溜め込んでいく。

〈RIKI〉が狙うのは、 《超Z級 ゲキシンオー》 の召喚だ。

"場に出た時、自分の場にあるジョーカーズの数だけシールドをブレイクする"という打撃能力を持つこのフィニッシャーさえ場に送り込めば、勝利は揺るぎない。

事実この日、〈RIKI〉はフィーチャーエリアでそれを証明している。

予選2回戦。ターンの始めに引き込んだ 《ジョジョジョ・ジョーカーズ》 から 《超Z級 ゲキシンオー》 を探し当てた彼は、そのまま召喚。勝利を手中に収めた。

だから〈RIKI〉は、 《超Z級 ゲキシンオー》 の召喚を狙う。
対するねぎもまた、前のターンと同じ行動をとる。 《ハクション・マスク》 を召喚し、 《ヘルコプ太》 を破壊。貯め込ませない。

そして少しだけためらった後、 《ハクション・マスク》 でシールドを1枚だけブレイク。ターンを終えた。
〈RIKI〉は 《ジョジョジョ・ジョーカーズ》 《ハクション・マスク》 を手札に加えると、そのまま召喚。今度はねぎの 《パーリ騎士》 が破壊された。

さらに 《勇愛の天秤》 でドローを選択し、山札を掘り進む。目的は 《超Z級 ゲキシンオー》 ただ一つ。

それを目にしながらも、ねぎの動きは芳しくない。 《ヘルコプ太》 で3枚ドローするのみでターンを終えた。終えるしかなかった。

ターンが回って来た〈RIKI〉は、マナゾーンに7枚目のカードを置いた。続いて0コストとなった 《ヤッタレマン》 を2体召喚。

〈RIKI〉の場には、 《ヤッタレマン》 4体と 《ハクション・マスク》 1体が並ぶ。ちょうど5体のジョーカーズが並んでいる。

《超Z級 ゲキシンオー》 を持っているのだろう。と思われた刹那、〈RIKI〉の手札から現れたのはやはり 《超Z級 ゲキシンオー》 だった。
 
ねぎのシールドが根こそぎ吹き飛ぶ。一縷の望みをかけてシールドを見るねぎ。

果たしてシールド・トリガーはあった。だが敗北を覆すには至らなかった。

栄光をつかんだのは、〈RIKI〉だった。

Winner:〈RIKI〉

〈RIKI〉は決して潤沢な調整時間を持っていたわけではない。

ジョーカーズを選択したのも偶然に近い。共に調整していた友人が、偶々組んで持ち込んで来たから。それだけのこと。

けれど、その偶然に秘められた強さを見逃さなかったのは彼の実力だ。

ジョッキーが多いと判じ、シールド・トリガーを満載したこのジョーカーズを持ち込んだのも実力だ。

そして何より、「毎週CSに出て遊んでいる」と笑顔で語れることこそが、競技デュエルマスターズを余すところなく楽しんでいるこの余裕こそが、彼を優勝者足らしめたのだろう。

彼は日本一決定戦へ進むにふさわしい実力を証明した。おめでとう、〈RIKI〉。
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