デュエル・マスターズ全国大会2017 エリア代表決定戦 南東北大会

​Round 6:しろ vs. KODY

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2013年の勝-1グランプリの限定構築環境も、歴代の限定構築環境と同じく様々なデッキが存在したが、その中でも一番印象に残っているデッキは 《神聖麒 シューゲイザー》 を使用したデッキだった。

といっても、もっとも鮮烈な印象を残したのは、デッキのキーカードである 《神聖麒 シューゲイザー》 そのものではなく、そのデッキに組み込まれたギミック、通称マドンナプリンと言われる 《光器パーフェクト・マドンナ》 《高飛車姫プリン》 による、深刻で辛辣で最悪なビートダウンを封殺するコンボだった。

予選ラウンドの最終戦、ここでは公式カバレージではお馴染みとなったツイッターでの#俺フィーチャーで多くの推薦を受けたプレイヤーの対戦をお届けしよう。
 

 

 

 


Round 4でお伝えしたカナタも所属するという松川組の「エース」ことしろ。たしかに会場を見渡してみるとしろが使用している「まつまえぐみ」と書かれたプレイマットと同じプレイマットを使用しているプレイヤーが散見される。せっかく、ついに東北エリアでのカバレージを実現させた以上は、地元のチームの「エース」を呼ばないわけにはいかないだろう。

対するのは、DMPランキングでは山形県5位のKODY。しかし、KODYと言えば、山形県でのDMPランキング以上に公式大会で異質な存在感を放っている。もし、DMGPなどに参加したことがあるプレイヤーならば、見たことがあるかもしれない。

そう、プレイマットからカードプロテクト、そしてTシャツに至るまで「フライドポテト」で統一したプレイヤー、それがKODYだ。いつかどこかで「フライドポテト」のデッキケースを発見したら、個人的にプレゼントしたいと思うほどに「フライドポテト」の印象が強すぎるプレイヤーだ。

互いに個性あふれるプレイマットを敷く二人の対戦だが、それはあくまでもカードの下敷きの話。その上で繰り広げられる戦いを制するのはどちらか。
先手のKODYは 《爆殺!! 覇悪怒楽苦》 をマナチャージしてターン終了。対するしろも 《爆殺!! 覇悪怒楽苦》 をチャージとここまでは鏡打ち。

しかし、2ターン目はKODYが 《ヤッタレマン》 、しろが 《フェアリー・ライフ》 とマナ加速という意味では同じだが、別々のアーキタイプである事が判明する。

KODYは3ターン目はアクション無し。対して、しろは 《解体人形ジェニー》 《絶対音 カーン》 《パーリ騎士》 《ヘルコプ太》 という手札から 《絶対音 カーン》 をディスカードさせる。返すターンにKODYは 《ヘルコプ太》 を召喚して2枚ドロー。

しろは2体目の 《解体人形ジェニー》 をプレイし、 《絶対音 カーン》 と2枚の 《パーリ騎士》 という手札から再び 《絶対音 カーン》 をディスカードさせる。KODYは2体の 《パーリ騎士》 を展開し、マナを6マナまで伸ばす。
しかし、しろが召喚した 《電殺医 ストマック》 がこれを一掃する。

KODYは 《電殺医 ストマック》 《ゴールデン・ザ・ジョニー》 で山札の下へと送り込むのだが、返すターンにしろは 《グレート・グラスパー》 を召喚し、 《ゴールデン・ザ・ジョニー》 をバトルゾーンへと送り込む。互いに譲らない攻防だが、ここでKODYが 《SMAPON》 を召喚し 《解体人形ジェニー》 2体を除去したことで、打点を押さえることに成功する。

とはいえ、まだまだデッキの動きのキーである 《グレート・グラスパー》 は健在なわけで、厳しい状況には変わりないKODYなのだが、それ以上の深刻で辛辣で最悪な脅威が目の前に登場する。

それが 《オヴ・シディアDG》 だ。

元より光文明とは思えぬほどの禍々しき存在だった 《オヴ・シディア》 が謎のDGの力に吸収されたこの存在。ターンが進めば進むほどシールドを回復し続けるこのクリーチャーは、ビートダウンにとって単体でもマドンナプリンコンボ以上に悪夢の存在だ。こいつはまずはKODYのターン開始時に自身のシールドをブレイクする。

これが 《罠の超人》 をトリガーし 《SMAPON》 はマナゾーンに。さらに、シールドが2枚追加され、一度傷ついたしろのシールドが回復する。このターンにKODYは盤面を追加できずターンを終了。対するしろは2体目の 《グレート・グラスパー》 を追加、自身のバトルゾーンにしかクリーチャーがいないので、クリーチャーをマナに送り込まない事を選択し、ターンを終了する。

そしてKODYのターン開始時に、またも 《オヴ・シディアDG》 がしろのシールドを一度傷つけ、そして回復させる。そのたびに、しろは手札を増やし、シールドを増やす。このターンもKODYは展開ができない。

圧倒的優位を確立したしろは、 《電殺医 ストマック》 を再び召喚。そして、今度のKODYのターンの開始時のブレイクでは 《未来設計図》 をトリガー、 《阿修羅ムカデ》 を手札に入れシールドを回復。これでしろのシールドは6枚にまで回復してしまう。やはり、KODYにアクションは無い。

そして、ついにしろは攻撃を開始する。まずは 《電殺医 ストマック》 がアタック。NEOクリーチャーのアタックにより2体の 《グレート・グラスパー》 の能力がトリガーし、まずは 《解体人形ジェニー》 がマナゾーンから登場、KODYの 《メラビート・ザ・ジョニー》 《SMAPON》 という手札から 《メラビート・ザ・ジョニー》 をディスカードさせる。続いて 《ルドルフ・カルナック》 がマナゾーンから引きずり出されるが純粋な打点としての換算か、バトルゾーンに出た時の能力は使用しない。

このブレイクにより、 《爆殺!! 覇悪怒楽苦》 がトリガー。とにかくしろのリソースを増やし続ける 《オヴ・シディアDG》 を破壊する。しろは一旦はここでターンを返す。

しろはブレイクとドローによって手に入れた 《パーリ騎士》 《ヘルコプ太》 と展開し、2枚ドロー。そしてそこからさらに 《ヤッタレマン》 を召喚してターンを返す。しろは、 《阿修羅ムカデ》 を召喚して 《ヤッタレマン》 を除去すると、再び攻勢に。

しろは、 《電殺医 ストマック》 でアタックし再び2体の 《グレート・グラスパー》 がトリガー。まずは 《解体人形ジェニー》 を呼び出し 《絶対音 カーン》 をディスカードさせると、さらに 《凶殺皇 デス・ハンズ》 を呼び出して 《パーリ騎士》 を破壊する。

このブレイクで 《勇愛の天秤》 をトリガーし、手札交換で逆転のチャンスを模索するKODYだったが、期待の最後のブレイクにはスーパー・S・トリガーはないのだった。

Winner:しろ

試合終了後に、しろに果たして松川組とはなにかと尋ねてみた。強いて言えば、#俺フィーチャーにあるように、南東北の調整チームであるのかと。

すると、しろと、そして観戦していたプレイヤーたちは口をそろえてこう言った。

「松川組は、調整チームというより、みんなでデュエマを楽しむチームですから」

今大会でも上位に「まつかわぐみ」のプレイマットを敷いた面々がいる事から、デュエマを楽しむチームというのもやはりプレイマットと同じく下敷きの話。その交流の中で各人が確かな実力を身に着けているのは間違いない。

でも、彼らのプレイマットと同じく、その下敷きである「デュエマを楽しむ気持ち」というのもおろそかにしてはいけないのだ。

KODYへの「フライドポテト」のデッキケースと同じく個人的な話だが、エリア予選で各地のデュエマを好きなチームと出会えるのは、無上の喜びだ。
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