デュエル・マスターズ全国大会2017 エリア代表決定戦  南九州・沖縄エリア大会

​決勝戦:izanagi vs. ニキ

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ニキ 「せめて、プレイミスで負けたくない」

奇跡的な 《阿修羅サソリムカデ》 のトップデックによって「闇のモルネク」所以を見せつけた準決勝が終わり、決勝が始まるのを待つ間、ニキはこうつぶやいた。

昨年のエリア大会決勝。プレイミスで負けたことが一番心残りとなっていた。ニキが一年越しに取り戻しに来た「忘れ物」は、ただの全国大会の権利ではない。取り戻さなければならないのは、自分のプライドだ。

そんな中、izanagiとろくよんによる準決勝が終わる。ともに 《煌龍 サッヴァーク》 をキーにしたデッキ同士の対戦であり、長引いた結果、シールド差の勝負になった。

昨年の「2位」にリベンジするべく、決勝戦を戦うニキだが、izanagiにもリベンジしなければならない「2位」がある。

2014年の全国大会。決勝戦で敗北し、準優勝となった。

歴史は優勝者を賞賛し、敗者の歴史は残されにくい。地元では「エリア大会での優勝者」として知られるizanagiだが、全国では、その名が認識されているとは言い難い。

だから、もう一度、全国の舞台に立たなければならない、そのためにはここで勝たなければならない。

互いに「2位」に纏わる因縁を断ち切るために負けられない戦いが始まる。

後手のizanagiが2ターン目に 《霞み妖精ジャスミン》 でマナ加速する。対するニキも3ターン目に 《サイバー・チューン》 を使用し、 《阿修羅サソリムカデ》 《水上第九院 シャコガイル》 を墓地に送り込む。返しにizanagiはさらなる 《フェアリー・ライフ》 でマナを加速する。
ニキは 《ルドルフ・カルナック》 を使用し、手札を増やしつつも墓地に着実にコンボパーツを貯めていく。ここまでループの準備はかなり順調だと言っていいだろう。

一方のizanagiは、キーカードが動き出す6マナに到達。手札をみつつ検討するが、2種類のゼロ文明DGから《DG ~ヒトノ造リシモノ~》を召喚し、バトルゾーンに出た時の能力でシールドがブレイクされ、なんと 《煌龍 サッヴァーク》 がトリガーしてバトルゾーンに出てくる。

返すターン。ニキは 《サイバー・ブレイン》 《エマージェンシー・タイフーン》 を駆使し墓地を増やしていくのだが、コンボパーツ完成には 《グスタフ・アルブサール》 1枚が足りない。izanagiは 《サッヴァークDG》 を召喚すると、 《断罪スル雷面ノ裁キ》 と《DG ~ヒトノ造リシモノ~》を手札に加える。

ニキのシールドは4枚で、手札は6枚。うかつな攻撃はディスカード系のトリガーによってコンボ成立を助けてしまうので攻撃できるか難しい。だが、一方で、DGも結局はドラゴン。愚直な攻撃で勝利するしかないのだが、まだ時期尚早とizanagiはターンを終える。

ここでニキは 《戒王の封》 をプレイし、 《阿修羅サソリムカデ》 を呼び出すと 《阿修羅ムカデ》 と2体目の 《阿修羅サソリムカデ》 を墓地から復活させるが、この2枚×2の墓地肥やしではループに必要な最後のパーツである2枚目の 《グスタフ・アルブサール》 は墓地に落ちない。

《ルドルフ・カルナック》 を呼び出して手札を回復させつつ、 《阿修羅ムカデ》 を復活させ《DG ~ヒトノ造リシモノ~》を破壊すると、さらに、ターンエンドの 《阿修羅サソリムカデ》 の能力で 《阿修羅ムカデ》 を2度も復活させ、izanagiのバトルゾーンを 《煌龍 サッヴァーク》 のみとする。

izanagiは《DG ~ヒトノ造リシモノ~》を召喚するとバトルゾーンに出た時の効果で 《断罪スル雷面ノ裁キ》 の刻印されたシールドを手札に戻し、 《阿修羅ムカデ》 《阿修羅サソリムカデ》 を同じシールドに重ねる。ニキのブレイクされたシールドにトリガーはなし。 《霞み妖精ジャスミン》 をさらに追加してターンを終える。

ニキは再び 《戒王の封》 《阿修羅サソリムカデ》 を呼び戻すが、やはり2体目の 《グスタフ・アルブサール》 は無し。 《凶鬼65号 カベドン》 を出した上で、 《阿修羅サソリムカデ》 の上に 《グスタフ・アルブサール》 をNEO進化させると、アタックしてキズナプラス効果を発動。墓地におちた 《阿修羅サソリムカデ》 がバトルゾーンに戻ってくる。

ここで、ついに念願の2体目の 《グスタフ・アルブサール》 が墓地に。すでに見た目でループの完成が確定した。墓地から 《グスタフ・アルブサール》 を出し、同時にだした 《ルドルフ・カルナック》 に重ね、ニキはきく。

ニキ 「ループ入れますけど、最後までやります?」

izanagi 「一応」

という事で、ループに入ろうとするのだが……ここで 《ルドルフ・カルナック》 でアタック中の 《グスタフ・アルブサール》 を破壊してアタックをキャンセルしつつ墓地に送り込んでいなければループができていなかったことが判明する。2枚目の 《グスタフ・アルブサール》 にテンションが上がりすぎての痛恨のミスだ。
本来存在しなかったはずの運命のブレイク。この2枚のブレイクに対してizanagiは長考する。そして 《罠の超人》 と《DG ~ヒトノ造リシモノ~》がトリガーする。 《罠の超人》 《阿修羅ムカデ》 をマナゾーンに送ると、《DG ~ヒトノ造リシモノ~》がシールドをブレイクし、刻印されていた 《断罪スル雷面ノ裁キ》 がトリガー、一方のニキは 《凶殺皇 デス・ハンズ》 をトリガーする。

この 《断罪スル雷面ノ裁キ》 がアタックしていない方の 《グスタフ・アルブサール》 《ルドルフ・カルナック》 をシールドに。そして、 《凶殺皇 デス・ハンズ》 が《DG ~ヒトノ造リシモノ~》を破壊したのちに、このターンに攻撃をしているので 《凶鬼65号 カベドン》 が破壊され、そして、残った2体も 《阿修羅サソリムカデ》 で破壊される。

ジャスミンがアタックし、トリガーは無し。そして《DG ~ヒトノ造リシモノ~》がアタックし、アタック時でブレイク。何もなければこのままダイレクトアタックだ。逆に、ここで攻撃を止めることができれば、返しのターンで今度こそループに入って逆転できる。

最後のシールド。 《戒王の封》 なら逆転だが……トリガーしたのは 《冥王の牙》

スーパー・S・トリガーが強制的にニキの山札を削り、残りは1枚。izanagiが攻撃しなくても、もうニキのターンはこない。

Winner:izanagi

試合が終わると、ニキは机に突っ伏し、男泣きをした。結局今年も、忘れ物を取り返すことはできなかったのだ。権利も、そして、プライドも。

今年の南九州・沖縄エリア大会は終わったのだ。

フィーチャー席が撤去され、表彰式が始まる。

準優勝で名前を呼ばれたニキは、仲間たちの冗談に笑みをこぼす。

続いて、呼ばれたizanagiは、表彰を受ける前に涙をぬぐうしぐさをみせた。そして、表彰の席で「今年こそは優勝します」と強く宣言した。

izanagiに涙の理由を聞いてみた。うれし泣きなのかと。

izanagi 「いや、どちらかと言えば、もらい泣きですね。店舗予選シーズンから彼がどれだけこの大会に賭けてきたか知っていたので」

南九州・沖縄エリア大会は終わった。

だが、izanagiの南九州・沖縄エリアの思いを背負った戦いは、ここからはじまる。

おめでとう、izanagi!南九州・沖縄エリアチャンピオン!
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