デュエル・マスターズ全国大会2017 エリア代表決定戦   関西大会

Dブロック決勝:カイザー vs フック

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このエリア代表決定戦関西エリア予選もついに決勝ラウンドを迎える。

ギャラリーがざわめく中、真剣な面持ちでデッキをシャッフルするフック。

フック「兵庫から来たんですよ。片道2時間くらいかな。1人で来ました」

負けられないですね、と。そう、強い意志を示す。

彼とともにこの決勝という舞台まで勝ち残ったデッキは「光単メタリカ」。今年のブロック構築の中で随一の防御力を誇るアーキタイプだ。

一方のカイザーはここ、京都出身のプレイヤー。

カイザー「小2の時からデュエルマスターズを初めて…」とデュエルマスターズの思い出を語る彼の言葉には、まだ中学生とは思えないほどの覇気を感じる。

カイザー「今日の今日まできつねのしっぽのメンバーと調整してたんです」

彼の操るデッキはフックとは対照的な超攻撃的なアーキタイプ「ビートジョッキー」。

ミラーに強くなるように 《DNA・スパーク》 をタッチで投入している。

地元のショップの調整を連日重ね、選択したデッキとともにここまで勝ち上がってきたカイザー。彼もまた、負けられない戦いがここにはあった。

言ってしまえば、自分自身が下したこれまでの対戦相手も、この舞台に立ちたかったことに変わりはない。

しかし、ゲームが終われば最後に残る勝者はたったの一人。

年齢なんて、デュエマ歴なんて、そんなものはささいなことだ。

自分たちは勝つためだけに、ここにいる。

「関西大会決勝戦!!」

雌雄を決するため、いざ

「デュエマ、スタート!!!」

最初に動いたのは後手カイザー、 《ホップ・チュリス》 を場に送り出す。

返しのフックは次ターン 《一番隊 クリスタ》 を召喚する。

次にカイザーがプレイしたのは 《一番隊 チュチュリス》

負けじとフックが場に出したのは 《一番隊 クリスタ》 でコストを1軽減した 《龍装者 バーナイン》

どちらもおよそそれぞれのデッキに求められる最適に近い動きをしてるのは、さすがファイナリストといったところか。

どちらも一歩も引けを取らない。譲らない。

だがここでこの均衡を崩したのはカイザー。

《キバセン・チュリス》 《ナグナグ・チュリス》 を場に出し一呼吸。

《ナグナグ・チュリス》 でどちらを破壊すべきか。

《一番隊 クリスタ》 《龍装者 バーナイン》

どちらもメタリカの展開を支える屋台骨に変わりはない…

が、破壊する方を間違えれば命とりにつながることは確実。

逡巡の結果、破壊したのは 《龍装者 バーナイン》

コスト軽減よりもまずはドローによる後続を警戒したようだ。

回ってきた4ターン目、フックもここで大きく出る。

もう一体の 《一番隊 クリスタ》 を場に出す。これで合計2コスト分のコスト軽減となる。

これによりたったの1コストでプレイされたのは 《緑知銀 フェイウォン》 。自身をタップで1ドロー。

まだフックは止まらない。

さらに場に出るのは1コスト、 《奇石マクーロ》 。さらにメタリカを山札から呼び寄せる。

「1,2,3,4、5、軽減」

指をさして確認しつつ場に出されたのは 《奇石マクーロ》 で手札に加えた 《赤攻銀 マルハヴァン》

奇しくもカイザーが場に残した 《一番隊 クリスタ》 のコスト軽減効果によって、4ターン目にしてフックの切り札が降臨してしまった。

これにはカイザー、たまらず額に汗を浮かべてドロー。

だがここでカイザー。

覚悟を決めた。
そんな面持ちで 《ステップ・チュリス》 と共に場に出したのは 《“罰怒“ブランド》

コスト軽減による切り札の早期召喚は何も、メタリカだけのお家芸ではないのだ。

カイザーはシールドよりも先に、まずは厄介な攻撃誘導能力を持つ 《緑知銀 フェイウォン》 《ナグナグ・チュリス》 で攻撃。

冷製に盤面を観察するフック、ここは 《赤攻銀 マルハヴァン》 でブロックする。

次に 《キバセン・チュリス》 で再度 《緑知銀 フェイウォン》 を攻撃するカイザー。

この攻撃を通したフック。

《緑知銀 フェイウォン》 は破壊されるものの、その効果により再度起き上がるのは 《赤攻銀 マルハヴァン》

とはいえ 《赤攻銀 マルハヴァン》 も不死身ではない。

そもそも 《“罰怒“ブランド》 のほうが 《赤攻銀 マルハヴァン》 よりパワーは高く、 《赤攻銀 マルハヴァン》 自身の置換効果で破壊を免れるにも 《一番隊 クリスタ》 を破壊してはそのあとがジリ貧になることは必至。
そんなことを考えてか 《ホップ・チュリス》 のシールドブレイクはあえてブロックをしない判断をとるフック。

果たしてそのシールドからめくれたのは、シールドトリガー 《青守銀 ルヴォワ》 だった。

効果で 《青守銀 ルヴォワ》 タップ。同時に相手の 《“罰怒“ブランド》 もタップ。

さらには 《青守銀 ルヴォワ》 も先の 《緑知銀 フェイウォン》 と同じく攻撃誘導能力を持つ。

ここで 《青守銀 ルヴォワ》 、一番踏みたくないタイミングで踏んでしまったそのシールドトリガーにカイザー、焦りの表情が隠せない。

だがフックは手を緩めない。ここが好機とばかりに先ほどまでの受動姿勢とは一転、攻勢に出る。

《一番隊 クリスタ》 2体のおかげで軽々と召喚できる 《絶対の畏れ 防鎧》

そして2体目の 《赤攻銀 マルハヴァン》

さあ、攻撃開始だ。

《青守銀 ルヴォワ》 から慎重に、だが確実に勝利への突き進むフックのメタリカ軍。

シールドブレイク。

1枚目2枚目…そして5枚目。

最後のシールドがブレイクされる。

カイザー、万事窮すか。

否、まだ勝利の女神は彼を見捨ててはいなかった。

《DNA・スパーク》
DNA・スパーク
カイザーの最後のシールドから閃光が放たれる。

瞬間、勢いづいていたフックのメタリカ軍が瞬く間に凍結した。

この稼いだ1ターンをものにしたいカイザー。

逸る気持ちを抑えて場に出したのは 《ナグナグ・チュリス》

まずはその能力で攻撃誘導能力を持つ 《青守銀 ルヴォワ》 とバトル、そして破壊、

…したかった。

《赤攻銀 マルハヴァン》 の能力、 《青守銀 ルヴォワ》 を破壊する代わりに 《奇石マクーロ》 を破壊。そして…」

《赤攻銀 マルハヴァン》 2体をアンタップ。

「あっ」

厚い厚い2体の壁。

ここにきて、最後までカイザーの前に立ちふさがり、最後まで主フックを守り抜いた。

次のフックのターン。

再度起き上がったメタリカ軍がカイザーにダイレクトアタック。

フックに勝利の福音をもたらした。

Winner:フック

新たなエリア代表の誕生に周囲から拍手が巻き起こる。

「また来年もこの舞台に立ってみせます」

そう対戦後に言い残したのはカイザー。

もちろん勝者はただ1人、だが一方で次の目標ができたカイザーはどこか清々しい表情を浮かべていた。

そして、栄光をつかんだフック。

フック「まだ信じられない気分です」

だがこれは夢ではない。最後に勝ち残ったのはフック、まぎれもなく彼自身に他ならない。

実際確かに 《“罰怒“ブランド》 《赤攻銀 マルハヴァン》 より先に出ていたら。

《青守銀 ルヴォワ》 が1枚目のシールドトリガーでなかったら…どちらにも勝負の天秤は傾き得たのだ。

フックはそんな一枚二枚の攻防の積み重ねを制しきった。

関西エリアDブロックチャンピオン、フック、おめでとう!
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