デュエル・マスターズ全国大会2017 エリア代表決定戦 北関東大会

​決勝第2回戦:白梟 vs. 吹雪

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Round 4のカバレージでも書いた事だが、早くもこの新章限定構築は、アーキタイプが絞られつつある環境だ。

前述のとおり、攻撃力のビートジョッキー、対応力と突破力の火ジョーカーズ、そして圧倒的なカードパワーで環境を支配する 《グレート・グラスパー》 。この三つに、光メタリカとトリガーコントロールを加えれば、環境の9割のデッキを網羅できてしまうだろう。

だが、そんな固まった環境に独創的な意欲作を持ち込んだプレイヤーがいる。それが準自然単グランセクトを持ちこんだ吹雪だ。なにせ、グランセクトデッキなのに、環境で最もメジャーなグランセクトである 《グレート・グラスパー》 を採用していないデッキなのだ。

この環境で準自然単を構築する最大の理由、それは 《古龍遺跡エウル=ブッカ》 だ。環境で数少ないマナ武装のこのカードは、ほぼ無条件に2体のクリーチャーを対処できる上にトリガーに頼らず手打ちでも使用可能な5マナというのが大きい。

これは、この環境の 《グレート・グラスパー》 などのコントロール対決が、重いトリガー除去の打ち合いによる消耗戦の末に、うち漏らしたクリーチャーが勝負を決めてしまうゲームが多いことから考えれば、展開の前後を入れ替える最強の対コントロールカードにもなりうることを意味している。

《古龍遺跡エウル=ブッカ》 さえ使えれば、理論上は最強の対ビート・対コントロールデッキができるはず、環境をやりこんだプレイヤーであれば、一度は頭をかすめた難題に取り込み、持ち込んだのが吹雪なのだ。

対するは、地元茨城勢が多い中、群馬から遠征してきた群馬DMPランキング15位の白梟。

白梟 「ぶっちゃけ、いつもの関東エリア予選の方が近いんですけどね」

といいつつも、北関東の覇権争いに群馬勢としてきっちりと名前を残しに来た白梟。使用するデッキは、火自然系の 《グレート・グラスパー》 だ。

じゃんけんで先手は白梟。 《罠の超人》 をマナチャージするのにたいして、吹雪は 《ハイパー・マスティン》 をマナチャージ。限定構築でもあまり見慣れないこのカードを見て、白梟はテキストを確認する。
 
互いに2ターン目、3ターン目と 《フェアリー・ライフ》 をプレイする展開だが、吹雪はさらに 《未来設計図》 《水上第九院 シャコガイル》 を手に入れる。この時点で、吹雪のデッキがいまいち見えてこない白梟は、 《グレート・グラスパー》 の登場などでのとりあえず突然の負けを避けれる 《ブロック・キング》 を召喚する。
対して、吹雪は2枚目の 《未来設計図》 で…… 《自然星人》 を手札に。ふたたびテキストを確認する白梟。軽く首を返しげつつ、自身のターンはマナチャージのみでターンを終える。

ここから互いにマナチャージのみのターンが続き、大きなアクションとなったのは、吹雪の 《自然星人》 召喚。8マナだった吹雪のマナは16マナになり、ターンを終える。ターンエンドの 《自然星人》 の能力で、 《コレンココ・タンク》 を手札に戻す。

そう、吹雪のデッキはグランセクトを中心としたターボ 《水上第九院 シャコガイル》 。この動きに不穏なものを感じつつも、白梟は有効なアクションをできず、ターンを返す。一方の吹雪は 《コレンココ・タンク》 を召喚し、 《ハイパー・マスティン》 《水上第九院 シャコガイル》 を手札に回収すると、 《オヴ・シディアDG》 を召喚する。

ターン開始時に 《オヴ・シディアDG》 の能力でシールドがブレイクされ、 《古龍遺跡エウル=ブッカ》 がトリガー、 《ブロック・キング》 がマナゾーンに送り込まれる。対する白梟も 《グレート・グラスパー》 を召喚し 《自然星人》 をマナゾーンに送り込むのだが、その 《グレート・グラスパー》 も返すターンの 《古龍遺跡エウル=ブッカ》 でマナゾーンに送り込まれていく。
吹雪はついに 《水上第九院 シャコガイル》 を召喚。そして、白梟のターン開始時にまずは 《オヴ・シディアDG》 の能力、そして 《水上第九院 シャコガイル》 の能力と解決し、山札の枚数を5枚にする。

このターンに 《水上第九院 シャコガイル》 を処理しなければならない白梟は 《スプラッスイカ》 《水上第九院 シャコガイル》 をマナゾーンに。

だが、吹雪の手にはまだ 《水上第九院 シャコガイル》 がある。吹雪は墓地の3枚を山札に戻すと、 《ハイエイタス・デパーチャ》 を2枚と 《フェアリー・ライフ》 を使用して、山札を5枚以下としたのだった。

Winner:吹雪

高いカードパワーを持ちながら使われるデッキの無かった 《自然星人》 などを見事に組み込み、環境最強のフィニッシャーである 《水上第九院 シャコガイル》 を組み込んだ吹雪の水タッチ準自然単は、固まりつつある新章環境に、まだまだ可能性が残されていることを証明したといえるだろう。
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