デュエル・マスターズ全国大会2017 エリア代表決定戦 北関東大会

​決勝戦:ばやし。 vs. サンミ

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小学三年生のころ、初めて触ったデッキは 《ヘブンズ・ゲート》 のスタートデッキ。多くの友人が、火文明のデッキを手に取る中で、 《奇跡の精霊ミルザム》 に憧れて、光文明のデッキをばやし。は手に取った。

それから、10年弱。 《奇跡の精霊ミルザム》 は限定構築環境にも殿堂環境にももういないが、おなじようにトリガーを中心とした受けのデッキを持って、ばやし。はエリア大会の決勝を戦う。

対するのは、サンミ。対照的に、こちらが使用するのは、環境最速のビートダウンであるビートジョッキー。南東北で 《グレート・グラスパー》 が多かったのを見て、むしろ、 《グレート・グラスパー》 にトリガーでの対応を絶対的に迫るビートジョッキーこそが回答と考え、このデッキを持ち込んだプレイヤーは、この北関東では多かった。事実、トップ8の時点では最大勢力だったのだ。

デュエマで最も長い歴史を持つ大会である全国大会。トーナメントのいわゆる「ガチ」な場では相手の一番嫌がることをやるのが強い。そして、ビートジョッキーを使うプレイヤーたちは、少なからず 《グレート・グラスパー》 が一番嫌なことは速攻であると考えたのだ。

しかし、トーナメントの妙と、トリガーの妙が絡まりあい、結果、最後の席までビートジョッキーで座ることが許されたのは、サンミのみだった。

環境最速の矛と、最硬の盾の戦い、第2章。

このエリアを制するのはどちらか。

先手のばやし。が2ターン目にマナ加速ができない中、サンミは2ターン目に 《アッポー・チュリス》 を召喚する。ばやし。は3ターン目もカードをプレイできずターンエンド。

ここでサンミは 《ランド覇車 ガンブルマン》 をチャージしながらの 《アッポー・チュリス》 《ランド覇車 ガンブルマン》 へのNEO進化でばやし。のシールドを2枚ブレイク、ここでのトリガーは無し。返すターンにばやし。は 《ハイエイタス・デパーチャ》 でマナ加速。

サンミは追加して 《一番隊 チュチュリス》 《“罰怒“ブランド》 。そして 《“罰怒“ブランド》 でアタックすると、音を出して、手を合わせ、トリガーが無いことを祈る。だが、無情にも 《ルクショップ・チェサイズ》 《罠の超人》 がトリガーする。これにはサンミは「あぁ……」と小さく声を漏らす。

《罠の超人》 《ランド覇車 ガンブルマン》 をマナゾーンに送り込んだところで、サンミは 《一番隊 チュチュリス》 でシールドをブレイク。これはさらに 《ハイエイタス・デパーチャ》 をトリガーし、ターンエンドにサンミはマスターB・A・Dで 《一番隊 チュチュリス》 を破壊する。

この生き残った 《“罰怒“ブランド》 《阿修羅ムカデ》 で除去され、サンミのターン。残るばやし。のシールドは1枚だが、このばやし。のデッキにおいては、この最後の1枚を削りきるのが遠いのだ。決め手に欠けるサンミは 《ドープ "DBL" ボーダー》 を召喚してターンを終える。ばやし。は 《罠の超人》 《グレート・グラスパー》 へと進化させると、バトルゾーンに出た時の能力で 《ドープ "DBL" ボーダー》 をマナに。

何度もマナへとクリーチャーを送られたサンミは 《“罰怒“ブランド》 をB・A・D無しででプレイ。この 《“罰怒“ブランド》 へと 《隻眼ノ裁キ》 がプレイされ、タップした 《“罰怒“ブランド》 《グレート・グラスパー》 が突っ込み、マナゾーンから 《オヴ・シディアDG》 が呼び出される。

《解体人形ジェニー》 のアタックは 《マスター・スパーク》 をトリガーしてばやし。はターンを返す。サンミのターン開始時の 《オヴ・シディアDG》 による 《隻眼ノ裁キ》 込みのブレイクは 《ルクショップ・チェサイズ》 をトリガーする。この時点で2枚だったシールドが、2枚→4枚と回復していく。

ここでサンミは長考。そして、プレイされるのはまたも 《ドープ "DBL" ボーダー》 。しかし、ばやし。のバトルゾーンにいるのは、 《マスター・スパーク》 ですべてタップされているとはいえ、 《解体人形ジェニー》 《阿修羅ムカデ》 《オヴ・シディアDG》 《グレート・グラスパー》 という 《ドープ "DBL" ボーダー》 のパワー強化による連続攻撃でギリギリ対処できないパワー域。
悩んだサンミはさらに 《“罰怒“ブランド》 を追加すると、まずは 《ドープ "DBL" ボーダー》 《解体人形ジェニー》 へとアタックするのだが、しかし、バトルに勝った時の能力によるブレイクで 《罠の超人》 がトリガーし、 《“罰怒“ブランド》 がマナゾーンに送られてしまう。 《ドープ "DBL" ボーダー》 はさらに1枚通常のアタックでシールドをブレイクし、 《一番隊 チュチュリス》 がマスターB・A・Dで破壊されてターンエンドする。

ばやし。は 《解体人形ジェニー》 《一番隊 チュチュリス》 を捨てさせると、 《ドープ "DBL" ボーダー》 《グレート・グラスパー》 でアタックし、その能力で 《戦の傾き 護法》 を出す。だが、続いてシールドにアタックした 《罠の超人》 《爆殺!! 覇悪怒楽苦》 をトリガーしてしまい、 《オヴ・シディアDG》 が破壊されてしまう。

しかし、サンミはこのチャンスを活かしきれずターンエンド。返しのターンでばやし。は2体目の 《阿修羅ムカデ》 を召喚すると、 《罠の超人》 だけでブレイクしサンミのシールドを2枚とする。

そして、このターンでもサンミにアクションはない。
ばやし。は、仮にサンミが手札をため込んで、 《マスター・スパーク》 からの逆転を狙っているとしても守り切れるように2枚目の 《隻眼ノ裁キ》 をシールドに張り付けると 《解体人形ジェニー》 《罠の超人》 で残る2枚のシールドをブレイクする。

ここでトリガーを引けなかったサンミには 《阿修羅ムカデ》 に対抗する手段が残されていなかった。

Winner:ばやし。

大会後のインタビューでばやし。は、南東北の優勝デッキを見て、そして、速攻が増えると考えた結果、カードを1枚だけ入れ替えた。それは、対速攻の悪魔、 《オヴ・シディアDG》 の増量。

ばやし。が最も思い出に残っているカードは、 《ボルシャック・NEX》 だという。 《奇跡の精霊ミルザム》 に憧れた少年がなぜ?と聞いてみると、こんな答えが返ってきた。

ばやし。 「友人が 《霊騎秘宝ヒャックメー》 を使っていたので…… 《ボルシャック・NEX》 《シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン 》 でブレイク数を増やした 《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》 を使ってやろうと思いまして」

これこそが、トーナメントを勝ち抜く強さなのだ。
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