ジャンクとは、強力カードの「寄せ集め」を意味しています。
アブザンジャンクは、通常白黒緑の3色で組まれる、ビートダウンデッキです。
このデッキの主要素となるのは以下の3点です。
- 手札破壊で対戦相手の出鼻を挫き、取れる選択肢を狭める。
- 動きが鈍った対戦相手を歴代の強力クリーチャーで蹂躙する。
- 手札破壊で止めきれなかった脅威も除去で排除し、主導権を手放さない。
デッキのメリットは、攻守ともに長けたクリーチャーが多くライフレースに強いため、ビートダウンに相性が良いことと、
妨害カードを大量に搭載使用しているのでコンボデッキにも耐性があることです。
デッキのデメリットは、スピードがやや遅く、もっさりしたデッキであるため、ソリッドなデッキ相手に足元をすくわれやすいことです。
また、妨害呪文を減らし、マナクリーチャーや 《先頭に立つもの、アナフェンザ》 《萎れ葉のしもべ》 などの攻撃的なクリーチャーを採用することでビートダウン要素を強めた『緑白ビートダウン』や、 《死の影》 を高速召喚するギミックを組み込んでデッキの最大値を高めた『アブザン死の影ビートダウン』が類似のアーキタイプとして存在しています。
→緑白ビートダウンについて
→死の影ビートダウンについて(別ページ)
■主に使用されるカード
1.手札破壊で対戦相手の出鼻を挫き、取れる選択肢を狭める。


2.動きが鈍った対戦相手を歴代の強力クリーチャーで蹂躙する。



3.手札破壊で止めきれなかった脅威も除去で排除し、主導権を手放さない。



■有利なデッキ
アブザンジャンクは、手札と盤面の両方を重視するフェアデッキ相手に有利です。骨太で安定したデッキであり、 《未練ある魂》 のおかげで飛行クリーチャーへの耐性も高いため、青赤デルバーや親和のような一癖あるビートダウン相手も有利な相性で戦えます。
黒緑グッドスタッフ系対決も 《未練ある魂》 と 《包囲サイ》 が効果的なため有利です。
また、序盤の盤面支配力に優れ、 《台所の嫌がらせ屋》 や 《包囲サイ》 などでライフを補填できるため、バーン相手もやや有利に戦えます。
親和
死の影ビートダウン
バーン
■不利なデッキ
アブザンジャンクは、除去呪文や手札破壊呪文を苦にしない大味なデッキが苦手です。赤緑ウルザトロンと風景の変容はその最たる例であり、少々の手札破壊では動じてくれず、土地を並べられるだけで負けてしまうため、非常に相性の悪いマッチアップです。
赤緑ウルザトロン
青単ウルザトロン
風景の変容
■アブザンジャンク対策のサイドボード
《死の印》《大祖始の遺産》
《血染めの月》
《嵐の神、ケラノス》
《太陽の勇者、エルズペス》
■主な派生デッキ
アブザンジャンクは、デッキ名にもあるように優秀なカードの「寄せ集め」な部分を持つデッキであるため、プレイヤーによってカードの選択はまちまちであり、派生デッキも多く存在します。その中でも、ジャンドは長らく黒緑グッドスタッフ系デッキの牙城を支えてきたアーキタイプであり、アブザンジャンクと同じかそれ以上の存在感を持つデッキです。
●ジャンド
パートナーカラーを白から赤に変えたことで、 《稲妻》 を手に入れて、小回りがきくようになった形です。
■主な俗称・類似デッキ
ジャンク(Junk)ザ・ロック
ドランビートダウン
アブザングッドスタッフ
白黒緑ビートダウン/白黒緑ジャンク/白黒緑コントロール/白黒緑グッドスタッフ
緑白ビートダウン
■緑白ビートダウンとは
SCG Modern Classic Louisville
[6th] 2017/05/21 |
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Jaymond Mead |
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22
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クリーチャー
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15
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呪文
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23
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土地
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15
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サイドボード






緑白ビートダウンは、通常白緑2色か黒を加えた3色で組まれる、ビートダウンデッキです。
妨害呪文で相手の動きを崩して優位を得るアブザンジャンクとは違い、クリーチャーの性能に優れる緑と白の特性を生かして純粋なクリーチャーの質の差で力押ししたり、マナクリーチャーによる展開速度の差で圧倒したりして、優位を獲得します。
アブザンジャンクと比較すると、妨害手段を減じてしまったためコンボデッキに対する相性は悪化してしまっているものの、タフな構成になっているためビートダウンデッキやコントロールデッキの多くに対して強くなっており、デッキの方向性がビートダウンに集約されたことで引きむらも少なくなっています。