集合した中隊コンボは、 《集合した中隊》 を利用可能な三コスト以下のクリーチャーを中心に構築される、コンボ要素を持ったビートダウンデッキです。
2017年現在では、 《聖遺の騎士》 と 《珊瑚兜への撤退》 のコンボを内蔵した『バント撤退』と、 《療治の侍臣》 と 《献身のドルイド》 の無限マナコンボを内蔵した『療治の侍臣コンボ』の二つのテーマのどちらかもしくは両方を採用するのが集合した中隊コンボの主流となっています。
このデッキの主要素となるのは以下の3点です。
- マナクリーチャーとクリーチャーサーチ呪文を利用して、持続的にクリーチャーを展開する。
- 隙を見てコンボを成立させ、一気に主導権をもぎ取る。
- 便利な能力を持ったクリーチャーを利用して、適宜盤面をコントロールする。
デッキのメリットは、カードアドバンテージを稼ぐクリーチャーや 《集合した中隊》 のおかげで消耗戦にとても強いことと、
柔軟性のあるカードを多く含むため、相手に合わせて、ビートダウンデッキとしての姿、コントロールデッキとしての姿、コンボデッキとしての姿を使い分けるのが容易なことです。
デッキのデメリットは、キルターンがやや遅く、メインボードの妨害手段が乏しいため、速度に特化したコンボデッキ相手に分が悪いことです。
■主に使用されるカード
1.マナクリーチャーとクリーチャーサーチ呪文を利用して、低コストクリーチャーをガンガン召喚する。





2.隙を見てコンボを成立させ、一気に勝利に近づく。








3.ユーティリティークリーチャーを利用して、適宜状況をコントロールする。



■有利なデッキ
集合した中隊コンボは、盤面を重視しているフェアデッキ相手に有利です。白黒緑ジャンクのようなコントロール寄りのデッキ相手はもちろん、エルドラージや発掘のような速度を重視したビートダウンデッキ相手も優位に立って戦えます。
また、サーチ呪文を搭載しているためヘイトベアーを有効に運用しやすく、サイドボード戦に強いため、特に親和やバーンのようなサイド後が苦手なデッキに強いです。
アブザンジャンク
エルドラージビートダウン
バーン
親和
■不利なデッキ
集合した中隊コンボは、盤面を無視して勝負を決めにくるデッキが苦手です。コンボ対策は、主にサイドボードの手札破壊呪文とヘイトベアーで行うため、精力の護符ランプや風景の変容のようなそれらの効果が薄いデッキが特に苦手です。
また、全体的にクリーチャーのサイズが小さく、ビートダウン対決における強みを 《集合した中隊》 のアドバンテージとコンボに依存しているため、妨害手段が豊富でクリーチャーのサイズが大きい死の影ビートダウンを苦手としています。
精力の護符ランプ
風景の変容
死の影ビートダウン
■集合した中隊コンボ対策のサイドボード
《イゼットの静電術師》《静寂の守り手、リンヴァーラ》
《払拭》
《集団的蛮行》
《墓掘りの檻》
■主な派生デッキ
一般的に集合した中隊コンボは、コンボを中心として、攻撃による勝利をサブの勝ち手段に据えて構築されますが、 《包囲サイ》 などの高打点クリーチャーを投入して、よりビートダウン性能を高めた形(旧称アブザンカンパニー)も存在します。さらにビートダウンに特化することでコンボ要素がデッキから抜けた白緑中隊や中隊入りZOO、はたまた中隊自体がデッキから抜けた緑白ビートダウンやZOOも、緑白のビートダウンデッキという括りでは派生デッキです。
また、 《集合した中隊》 を抜いて、四コスト以上のクリーチャーや呪文の採用数を増やした召喚の調べコンボが類似デッキとして環境に存在しています。
●緑白ビートダウン(ページ下部)
守備的なクリーチャーを採用することで柔軟性を手に入れている集合した中隊コンボとは違い、攻撃的なクリーチャーを採用することで相手を封殺しやすくなった形です。
●召喚の調べコンボ
《集合した中隊》 をデッキから外し、四マナ以上のクリーチャーと呪文を増量して全体的なデッキパワーを高くした形です。
■主な俗称・類似デッキ
アブザン中隊/アブザンカンパニー療治の侍臣コンボ/ドルイドコンボ/カウンターカンパニー
無限頑強
バント撤退/珊瑚兜コンボ/KoRalhelm Bant/ナイトフォール(Knightfall)
ドランカンパニー